ローン・サヴァイバー Lone Survivor

●「ローン・サヴァイバー Lone Survivor」
2013 アメリカ Universal Pictures,Film 44,Emmett/Furla Films,and others.121min.
監督:ピーター・バーグ   原作:マーカス・ラトレル 『アフガン、たった一人の生還』(亜紀書房刊)
出演:マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
アフガン戦争の作戦に出動し、ひとりだけ救出されたネイビーシールズの活躍というか
戦闘を描く、記録映画のようなノリの作品だ。IMDbの評価が異常に高いのは、やはり
戦争当事国として、身近にある出来事なので、関心を持って見られているということだろう。
そういう点からすると、日本人がシンパシーを感じるレベルは低いかもしれない。

基本的にネイビーシールズ、マンセーの創り方であるので、実際関わりのある人達からは
熱く支持されるのだろうな、とは感じられる。
この映画が評価されるとしたら、実践の苛酷さをリアルに描いていること、戦争とは決して
綺麗事では済まないこと。厳しい訓練をパスしてきたエリートであるネイビーシールズの
結束の固さ、が分かるということか。

エンディングでは実際の兵隊たちの写真と配役が示され、観客に感情の高揚を刺激する
役目を担っている。傷を見せる特殊メイクもよく出来ていて、「痛い」という感覚が直に
画面から伝わってくるのは、見せ所だろう。戦闘シーンが殆どだが、緊張しっぱなしという
感じだった。

映画冒頭はネイビーシールズの隊員を養成する訓練の模様がドキュメントで写しだされ、
次々と脱落者が出る模様が描かれ、「そこまでの訓練をやる必要があるのか」と思う位の
訓練なのだが、実際の戦闘では更に過酷な運命が待っているわけだ。そうした訓練で
培われた友情というか戦友意識は非常に高いものがある。

アフガンのタリバーンの重鎮で、アメリカ軍の敵ナンバーワンを抹殺する特殊任務を担って
現地入りした4人のシールズは、アフガンの岩だらけの山中で、ボスを発見するものの、
ヤギの放牧に来た村人数人に見つかってしまう。小隊の中では、彼らも戦士だ、殺せ、
という兵隊と、いや、そんなことしたら世界中にシールズは子供を殺した、と大々的に
知れ渡り、刑務所行きだ、という上官らで対立する。
小隊長の出した結論は、村人を開放し、舞台は山の高いところへ避難し、友軍のヘリに
ピックアップしてもらい撤退するというもの。

しかし、案の定、タリバーンの戦闘部隊が山中にやってきて銃撃戦となる。多勢に無勢だが、
4人は果敢に戦う。高い崖から2度も飛び降り、全身傷だらけ、骨折だらけ、しかも結構
敵の銃弾が当たっている。それでも、屈強なシールズたちは決して諦めること無く仲間を助け
敵を斃す。しかし、山岳の戦闘に長けているタリバーン戦隊は、次第に彼らを追い詰め、
ついに最後の一人となってしまった。その間盛んに救援を求める無線を入れるのだが、
電波の状態が悪く、基地に通じない。一度衛星電話での救援養成が通じて、2機の兵員
輸送ヘリが現地に向かうが、アパッチの護衛がなかったため、1機が対戦車ミサイルで
撃墜されてしまい、もう一機も引き返す。

取り残されたのはラトレル(ウォルバーグ)。彼はタリバーンを嫌うアフガンの村人に助けられる。
この村にはパシュトゥーンの掟があり、敵に追われてきた人は守るというもの。タリバーンの
掃討作戦が村に迫り、激しい銃撃戦となり、ラトレルもついに発見されて殺されそうになるが
彼を助けてくれた男の幼い息子が彼にナイフを渡し、寸でのところで難を逃れた。

そのころ、小隊長の大尉が命に変えて発信した衛星電話で、アパッチを含めた大部隊が
ラトレルらを救出に飛来、村に降りてタリバーンを一掃し、ラトレルを救出した。彼は
一度は心肺停止となったが、基地の手当で蘇生に成功、九死に一生を得たのだった。

ラストで描かれる写真では、ラトレルがその後、彼を救ってくれたアフガン人と再会するところが
写しだされる。シールズの不屈の闘志、堅い仲間意識、愛国心、そしてタリバーンと対立する
アフガン人達。今でも彼の地では同じような戦いが繰り広げられているのだ。
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<ストーリー>
「アメリカが誇る精鋭部隊“ネイビーシールズ”によるアフガニスタンでの作戦中に起きた
衝撃の実話を映画化した緊迫の戦場アクション。
実際に作戦に参加し、ただ一人奇跡の生還を果たした兵士マーカス・ラトレルの体験記
『アフガン、たった一人の生還』を基に、非情な戦場の現実をリアルに描き出す。
主演はマーク・ウォールバーグ、共演にテイラー・キッチュ、ベン・フォスター、
エミール・ハーシュ。監督は「キングダム/見えざる敵」「バトルシップ」のピーター・バーグ。

 2005年6月。世界最強と謳われるアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズが、
極秘任務“レッド・ウィング作戦”を決行する。最終目標はタリバン幹部アフマド・シャーを
見つけ出し、殺害すること。
マーカスを含む4人の兵士がヘリコプターでアフガニスタンの山岳地帯に降下し、偵察活動を
開始する。そしてタリバンの秘密基地を発見し、標的の存在を確認する。
しかし山中で無線状態が悪く、本部との連絡がうまく取れない。そんな時、山羊飼いの男
たちと遭遇。マーカスたちは彼らを拘束するが、その処遇を巡って意見が割れる。
彼らを解放すれば、確実にタリバンに通報されてしまう。だからといって、明らかな
非戦闘員を口封じのために殺害することが許されるのか。
極限状況の中、激しい議論の末に苦渋の決断を下すマーカスたちだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-03-10 22:20 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)