リーガル・マインド~裏切りの法廷~ The Trials of Cate McCall

●「リーガル・マインド~裏切りの法廷~ The Trials of Cate MacCall」
2013 アメリカSunrise Films (II),Pitbull Pictures,Sierra / Affinity.97min.
監督・脚本:カレン・モンクリーフ
出演:ケイト・ベッキンセイル、ジェームズ・クロムウェル、アナ・アニシモーア、ニック・ノルティ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
短い法廷映画で、それなりに楽しめたが、詰めが甘いというか、ダメダメ弁護士なのに
有能だと自他共認めている状況やら、最初に出てくる無実の黒人青年に関するエピソードの
中途半端加減やら、自分の子供の親権の問題やら、ちょっと詰め込みすぎで、ドンデン返しが
結構面白いのだけど、いい加減な法曹界メンバーが多すぎで、ホンマかいな、と思って
しまった。ほんとにアメリカの法曹界がこんなだったら戦慄だけど、悪い点を寄せ集めて
悪いことの集大成というような映画になってしまった。

主演、ケイト・ベッキンセイルもいいお歳になってきて、それなりに頑張っているが、設定が
アルコール依存症で、法廷に遅れてきて、保護観察処分の身、さらに子供の親権をめぐり
夫とモメている。更に、過去に有罪にした黒人青年が最新のDNA検査で無罪となるなど、
ダメ弁護士。でも周囲はキミは優秀な弁護士だ、っていっているんだよねえ。

そのダメ弁護士ケイトが、社会貢献プログラムで、指定された弁護。殺人で無期刑を
言い渡された女性が、自分は無実と言っているという。ケイトはノリ気がしなかったが、
更生の一環として引き受けることにする。そして、彼女に事情を聴くと、ろくな捜査も
せず、裁判では証言をでっち上げ、証拠を隠す、という検察と警察のお粗末な姿勢が
あきらかになっていった。裁判長もこれには激怒し、検察側を激しく叱責し、彼女を
釈放する。しか~し、なのである。無実を勝ち取った女性が、とんでもない食わせ物で、
(バカじゃ出来ないよなあ)、裁判で上手いこと嘘をついて、無罪を引き出したのであり、
はやり真犯人だったのだ。冤罪はむしろ警察や検察に行ってしまった。
さらに復帰した法律事務所では、ワシントンでの裁判で嘘に塗り固められた裁判で
勝利すれば共同経営者にする、という誘いを受ける。

これに反省したケイトは裁判長に相談しようとするが、この裁判長が食わせ物で、
ホテルの部屋を取ってケイトを食事に誘うという始末。
良心の呵責に耐えかねたケイトは、警察の名誉の回復をすべく、新しい裁判を立ち上げ
彼女を逮捕し、例の裁判長が自ら公判を回避するように仕向けた上で、再び有罪へと
持ち込む。共同経営者という誘いを蹴って、弁護士事務所を辞める。
しかし、娘の親権を争う裁判では、負けてしまい、娘は父親とシアトルに引越て
しまう・・自暴自棄になる寸前で、相棒の弁護士でお父さんのようなブリッジス(ニック・ノルティ)
のアドバイスで、再び自分を取り戻す努力を重ねるのだった。

展開はテンポよく、カタルシスもあるのだが、ちょっとストーリーに都合が良すぎる傾向があり
シンパシーを感じづらい。
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<ストーリー>
「弁護士のケイト・マッコール(ケイト・ベッキンセイル)は日々のストレスからアルコール
依存症に陥り、弁護士としてのキャリアと娘の養育権を失ってしまう。悲嘆に暮れる
ケイトだったが、彼女の良き理解者ブリッジズ(ニック・ノルティ)の支えで、更生の道を
歩み始めるのだった。
そんなある日、ケイトは殺人事件で有罪判決を受けた女性の弁護を依頼される。
だがその被告人レイシー(アナ・アニシモーワ)が犯人だという証言は揃っており、ケイトも
弁護士として勝訴する可能性はわずかだと感じていた。ところがレイシーは、自分は無罪だと
涙ながらに訴え続けていた……。

娘との関係を再び築こうと努力するケイトだったが、溝は深まるばかり。母として苦悩する
日々を過ごす中、弁護士としてのケイトも今回の事件に深く関与すれば、また同じ過ちを
起こすのではないかと逡巡する。かつてケイトは、ある事件で弁護を担当した被告人を
冤罪被害者として刑務所に入れてしまった過去を背負っていたのだ。
しかしケイトは過去の自分を払拭するため、また弁護士としてのキャリアと娘を取り戻すため、
事件の真相を追うことを決意する。調査を進めていくにつれ警察による証拠の偽装や、
供述の食い違いが明らかになり、ケイトの恩師であるサンプター裁判長(ジェームズ・
クロムウェル)も繰り返される証拠の隠蔽、偽証に憤りを感じていた。ケイトやレイシーに
とって状況が好転していく中、ついに最終弁論の日を迎える。だが勝利を掴むと思われた
ケイトだったが、1つの疑惑が浮かび上がり、さらに思わぬ展開が待ち受けていた……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-03-28 22:45 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)