ミス・ブルターニュの恋 Elle s'en va

●「ミス・ブルターニュの恋 Elle s'en va」
2013 フランス Fidélité Films  113min.
監督:エマニュエル・バルコ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ネモ・シフマン、クロード・ジャンサック、ミレーヌ・ドモンジョ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は6,5といったところか。カトリーヌ・ドヌーヴといえば、個人的には40年ほど前、
大学時代に下宿の部屋の壁に「恋のマノン」の写真が飾ってあるくらい、私は
彼女のファンだった。今思えば、まだ20歳代だったわけで、その整った顔立ちは
所謂、典型的な「美人」であった。金髪がまたよく似合う顔立ちだったな。

そのカトリーヌもこの映画を撮った時は69歳。まだまだ美しいが、おそらく整形で
手直しはされているだろう。ちょいと頂けないのが豊満すぎる体つきだな。でも
それだからこそこの映画が来たのかもしれない。

ベティはその昔、「ミス・ブルターニュ」に選ばれたこともある、かつての美人。
結構流行っているようにみえるレストランオーナーだが、台所は火の車、既に夫は
亡く、不倫関係の男がいる。しかしこの男が若い女を妊娠させ、本妻の激怒を買い、
とばっちりで不倫相手のベティに別れ話が来る。老いらくの恋も、破れ、仕事も上手く行かず、
年代物のベンツのワゴンを一人運転して、あてのないドライブに出る。

本作はこのドライブのロードムービーということになる。ニコチン中毒か、と思えるくらい
タバコが好きで、タバコ目当てで入ったバーで、おそらく熟女専門の若い男に親切にされ
酒の勢いで一夜を過ごす。帰ろうか、と思った時、疎遠になっている娘から、孫息子を
祖父のところへ連れて行って欲しいと頼まれる。それがシャルリだ。ピックアップしに
娘の家に行くと、荒れ放題の家の中にシャルリがいた。こいつがおそらく10歳くらいだと
思うのだけれど、妙に大人びていて、味があり、本作の出来を救っている部分が大きい。

さて、シャルリとのドライブが始まったが、途中でクレジットカードが使えなくなりお金が
無くなったり、シャルリを怒らせて、どこかへ行かれてしまったり、途中で、全仏の
1969年のミス・フランスの地区優勝者を集めるイベントに参加して、めまいを起こして
病院に担ぎ込まれたり、という騒動が続く。その病院でシャルリの祖父に出会うのだった。
つまりベティの娘の夫の父親。

祖父の家にシャルリと行くのだが、本来そこで目的は果たせた訳だが、その頃になると
憎まれ口を叩いていたシャルリはすっかりベティに懐いてしまい、別れたくないと言い出す。
そこに娘がやってきて、自分が如何に母親に無視されて育てられたか、恨みつらみを
ぶちまけられる。そこを救ったのはシャルリの祖父だった。「謝るか、出ていくか、しろ」。

祖父は地方議員かなんかに立候補していたが、選挙の結果、落選してしまう。しかし、
庭でテディの料理を味わいながら結果を待っていた支持者の老人たちは、人生にはいいことも
あるさ、と明るい。そこに母親も登場。祖父はおそらく一目見た時からベティを気に入って
いたらしいが、ベティの方も、娘の一件などもあり、祖父に心を寄せるようになり、
庭においてあるキャンピングカーの中で一夜を過ごすことになった。その朝、窓から
シャルリに覗かれたりして。そしてシャルリは叫んで走っていった、「人生は続く」と。

そんなお話。フランスの町並みや田園風景は美しいし、音楽もいい感じ。しかし、ベティの、
やりてなのか、気が小さいのか、よく分からないキャラクター付けに一工夫必要かと感じた。
それを救っていたのがシャルリの存在だ。トラブルはあるけど老いてなお盛ん、人生は続くよ!
ということなんだろうけど。娘のキャラクターもよく分からなかったな。
ベティにはその昔、婚約者がいて、ミス・ブルターニュに選ばれた帰り道、交通事故で亡くなって
いて、それが人生のトラウマになっている、ということなんだけど、それが彼女のキャラクターに
影を落としているようには描かれていないと思うのだけれど。
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<ストーリー>
「本作を撮影した時期は69歳だったドヌーヴ。役どころはなんと、失恋してドライブに出発する
女性。監督・脚本は「なぜ彼女は愛しすぎたのか」「パリ警視庁:未成年保護部隊」など、
フランスで映画作家や女優として活躍するE・ベルコ。
本作では女性が老いることをテーマにしたが、セックスの問題まで取り上げたのはフランス
映画らしい。それでもシリアスというよりは、多彩な人物が交錯するコミカルなロードムービーと
いう仕上がり。
シャルリ役の子役N・シフマンはベルコ監督の息子。WOWOWの放送が日本初公開。

レストランを経営するベティは19歳の時、ミス・ブルターニュに選ばれた。夫が亡くなって
老いた今はある男性の愛人だが、男性が別の若い女性に夢中だと知って落胆。
気晴らしにひとりでドライブ旅行に出発するが、ちょっとした事件が続く。そこへ仲が
よくない娘ミュリエルから、ベティの孫シャルリをミュリエルの義父の家に連れていくよう
頼まれる。承諾したベティはシャルリを車に乗せるが、シャルリは生意気盛りの男の子で……。 」
(wowow)
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この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-04-01 23:45 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)