96時間/レクイエム   Taken 3

●「96時間/レクイエム Taken 3」
2014 アメリカ EuropaCorp,M6 Films.109min.
監督:オリヴィエ・メガトン   脚本・(共同)製作:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、打グレイ・スコット他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
頑張る還暦オジサン、リーアム・ニーソンの「96時間」シリーズが最終章を迎えた。スタッフは
2とほぼ同じで、ストーリーも、ずっと続いているが、今回はラストということで時間が3作の
中では最長。リュック・ベッソン好みのアクションが、前作2本をどう上回ってくるか、わくわく
だったが、これまで2作に比べ、コンテナゴロゴロは面白かっけど、そのくらいかなあ。
ストーリーの展開はいつもとあまり変わらず、ニーソンの不死身っぷりも相変わらず。
ラスボスが意外な所にいましたよ、ということで終わっていく。
妻を、娘を愛し守ろうとするリーアムの熱気もいつも通り。しかし、今回は元妻レノーア
(ファムケ)が殺されるという事態になったため、単に娘が誘拐された前作や
前前作とは、過激度もヒートアップしようというものだ。が、カーチェイスやアクションもだからと
いって過激か、というとそれはいつもどおり。安定しているといえば言えるが、シリーズ物が
前作を超えるのはなかなか大変だ。ストーリーの構成もありがちと思うが、仕上げはさすがに
ベッソン、手堅くまとめてある。真犯人は身近にいる、とはサスペンスモノの王道であろう。

娘、キムもばんたび命を狙われて、エラいオヤジを持っちゃったものだけど、今回はママを
殺され、自分の身にも危険がせまる。お腹にはいよいよリーアムがじいちゃんになる新しい
命が宿っているのだ。真犯人はどんでん返しのどんでん返しで、ついにはあいつに・・・。

事件を追うフォレスト・ウィテカー演じる刑事の存在が作品を占めていた。最近のウェテカーの
役どころからすると、ひょっとしてこいつが一枚噛んでいるんじゃないか、と観客を
ミスリードする。しかし、時間が経つにつれ、これが以外や、そうではなく、そう協力もしないけど、
最後あれだけパトカーを壊し警察の捜査を妨害したリーアムを逮捕しない、ということでチャンチャン。
「妻を殺す奴がわざわざ温かいベーグルを買いにいくか?と思ったわけさ」という、リーアムが
妻殺しの真犯人ではないと確信した下りを語るが、そのラストシークエンスに行くまで、伏線は
ちゃんと埋め込まれていたことを観客は納得するであろう。
事件をまとめたファイルの仕舞い方に続編を感じたけど、もうないんだろうな。
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<ストーリー>
ヨーロッパの犯罪組織を壊滅させた元CIA捜査官ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、
娘キム(マギー・グレイス)と元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)との絆も取り戻したかにみえた。
だがレノーアとの未来を思い描いていた矢先、彼女は何者かによって殺害され、ブライアンに
殺人容疑がかかる。CIA、FBI、さらには警察からも追跡されるブライアン。真犯人を突き止め
独自の正義を下すため、そして今や彼にとって唯一の大切な存在となったキムを守るために
彼は“特殊スキル”を駆使しながら黒幕に迫っていく。しかし、そこには衝撃の真実が待ち受け
ていた。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-01 14:30 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)