フライトゲーム Non-Stop

●「フライトゲーム Non-Stop」
2014 アメリカ StudioCanal,Silver Pictures.107min.
監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ドッカリー、ルピタ・ニョンゴ、スクート・マクネイリー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は7,5ということころ。面白かった。上映時間も丁度いい。残念だったのは真犯人の
動機がやや弱いかなというところ。後は、密室の犯人探しのサスペンス、墜落の恐れの中の
着陸というスリル、それこそ原題のようにノンストップで展開する。目が離せない107分で
あった。リーアム・ニーソンは欠陥を抱えた連邦航空保安官。飛行機に乗って、警備をする
仕事だ。彼は6歳の娘を白血病で亡くし、妻にも先立たれていることから、アルコールに走り
問題あり、の保安官であった。

彼(ビル)が搭乗したロンドン行きの飛行機。保安官だけしか持てないテキストでチャット出来る装置に、
指定された口座に1億5000万ドルを振り込め、さもないと20分に一人づつ殺す。と脅しが入った。
乗客に気付かれないように、犯人探しが始まる。CAと隣に座ったジェン(ムーア)も協力して、
ビルがメールを打った直後に反応してメールを打っている人物を機内監視カメラでマークしていく。

すると、たまたま乗っていた仲間の保安官が一味であることが判明。トイレなかで銃を撃たれそうに
なるので、仕方なく扼殺してしまう。彼の持っていたアタッシュケースからは大量のコカインが
見つかった。

地上では、問題を抱えたビルが、ハイジャックをした、ということになってしまい、機内からの動画
も投稿され、テレビのニュースで流れる。しかも犯人が指定した口座はビルのものであることも
判明。それを機内の全員が見てしまうことになる。
これもまたたまたま乗っていたNYPDの警官ら有志の連中に、抑えこまれそうになる。
そこでビルは自分の正体を明かし、確かに問題は抱えているが、今はみんなを救いたい、
協力してくれ、と説得する。ビジネスクラスに乗っていたPCのプログラマーの協力を得て、
犯人のメーラーにウィルスを送る。そして全員の手を上げさせておいてメールを打つとなる電話が
あった。これは自分の電話じゃない、という男を押さえ込むと、彼は途端に泡を吹いて絶命。
それまでビルが怪しいと彼を抑えこみにかかった男たちも協力を申し出た。

その前に、機長がやはり毒物と思われる中毒で死亡し、操縦は副操縦士の手に委ねられて
いた。操縦室に入れるのはCAのナンシーだけだ。彼女が怪しいのか?

そのうち、犯人は要求が受け入れられなければ、爆弾が破裂する、と脅す。ビルは必死に
爆弾を探すと、コカインのなかに埋まっているのを発見。万一のことを考え、爆発力が
機内に影響を与えないよう、ドアの近くに置き、客の荷物で覆い、高度を8000フィートまで
落とすよう副操縦士に指示する。しかし、旅客機の横には英国空軍の戦闘機が両側から
護衛するといって飛んできた。勝手に高度を変えるな、という指示もされた。

そうこうするうちに、やがて真犯人が判明、彼は航空保安官のゆるい警備のせいで
航空機の安全は保たれていない、9.11の時と変わっていない。(真犯人はあのテロで
肉親を亡くしている)そういうわけで、保安官の質が悪いから航空機は落ちた、と言わせる
ために、自分も助からないことを承知で爆弾を仕掛けたのだ。
そしてあのプログラマーも仲間に引き込まれていた。しかし彼は死ぬのはゴメンだと思って
いた。しかし、爆弾は爆発、後部の扉付近に穴が開いてしまう。高度は何とか8000フィート
まで下げられ、酸素マスクで乗客は生存できていた。副操縦士は必死でアイスランドの
飛行場に着陸を試みる。左エンジンは火を吹き、着陸するときに車輪は折れ、機体がばらばらに
なる寸前で飛行機は止まった。

犯人扱いだったビルは一躍150人の乗客を救ったヒーローとなったのであった。

そんなお話。もっと細かい描写は省いたが、ハラハラ感、ドキドキ感はたっぷり。一気に楽しむ
ことが出来る。狭い飛行機の中でも活劇の見せ方などカメラアングルもよく計算されている。
同乗していた医師が鼻がパンチでいびつになってしまったのを手で治すところなどは、一瞬、
医師が犯人か、と思わせたり、そういうミスリードに繋がるガジェットがあちこちに埋め込まれて
いる。リーアム・ニーソンは相変わらず安定しているし、オスカー女優ジュリアン・ムーアの存在が
ちょっと大きすぎて浮いてしまっているが安定感は流石だ。
それにしてもあんな旅客機を着陸させてしまう副操縦士、巧すぎじゃないか?
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<ストーリー>
リーアム・ニーソン主演&ジャウム・コレット=セラ監督という『アンノウン』のコンビが放つ
サスペンス・アクション。NY発ロンドン行きの飛行機に乗り込んだ航空保安官が、
1億5000万ドルを送金しなければ、20分ごとに1人を殺すという脅迫メールのせいで、
146人の乗客乗員全員を相手に孤独な戦いに挑むさまを描き出す。

航空保安官ビル(リーアム・ニーソン)が客を装いアメリカ・ニューヨークからイギリス・
ロンドンへ向かう旅客機に乗り込んだところ、何者かからメールが届く。その内容は、
1億5千万ドルを指定口座に送金しなければ20分ごとに1人ずつ機内の誰かを殺す
というものだった。
単なるいたずらかどうか真偽のほどを疑っているうちに、1人目の犠牲者が出る。
大西洋上空をフライト中の密室とも言える航空機内で起こった殺人にビルはまず乗客を
疑い携行品を調べるが、何も手がかりになるようなものは見つからない。
保安局が乗客名簿を調べるも怪しい点は誰にもなく、指定された口座がビル名義である
ため彼へ疑いの目が向けられてしまう。
次の犠牲者が出るまでのタイムリミットが迫り緊張感が高まる中、見えざる敵との
頭脳戦が始まる……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-07-13 22:47 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)