真珠の耳飾りの少女 Girl with a Pearl Earring

●「真珠の耳飾りの少女 Girl with a Pearl Earring」
2003 イギリス・ルクセンブルグ Archer Street Productions,and more.100min.
監督:ピーター・ウェーバー 原作: トレイシー・シュヴァリエ 『真珠の耳飾りの少女』(白水社刊)
出演:スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、トム・ウィルキンソン、キリアン・マーフィー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
個人的にも大好きな、また日本にはたくさんのファンがいるオランダの画家フェルメールにより
1600年代に描かれたといわれる同名の油絵を題材にした小説の映画化。

この画は、2年前に所蔵するマウリッツハイス美術館の大掛かりな工事があったため
上野の東京都美術館で展示されたことがあり、私も新幹線に乗って見に出かけた。
この少女の目線を見つめると、その場を動けなるほどの感動を覚えたものだ。

フェルメールの現存する画は数少なく、その中でも恐らく一番人気のある絵画であろう。
モデルになった少女は諸説あるが、まったく画家の創造であるという説まであり、謎である。
小説は絵画誕生のドラマを創造したものだが、さもありなんの描き方で、よく出来ていたと
思った。スカーレット・ヨハンソンは、この映画の主人公なら彼女しかいないと思うのだが、
そう似ているとも思わなかった。たらこ唇は似ていたけど。

フェルメールを演じるのがコリン・ファースであるが、私の想像していたフェルメールとは
ちょっと違った感じ。これはあくまで個人的見解。映画では、フェルメールは婿養子であり
パトロンがいて、彼に頼まれもしないのに、小間使いに来た少女に惹かれて、小さい
肖像画を書くことになった。嫁はこれに激しく嫉妬し・・・というようなお話だ。
この画が出来上がってきた過程を描くとするならば、原作があるとはいえ、いささか
表面的だったか、と感じた。モデルになった少女が馬鹿なのか賢いのかよく分からんし。
(よく働く娘であることは描かれるが)

ターバンの青は材料となるラピスラズリという鉱物から取れるウルトラマリンを使うのだが
ラピスラズリは当時金と同じ程度の高価なものであった、というから、財政の裏付けがないと
いけないわけだ。貧乏画家であったフェルメールには有力なパトロンがいたから出来た技と
いえよう。映画に出てくるパトロンの名前は実在した人物である。

本作はフェルメール、また「真珠の耳飾りの少女」に興味が無いと面白く無いかもしれない。
逆に興味のある人は、なるほど、あの画が出来たウラにはそういうことがあったと妄想する
のも楽しいよね、と感じることであろう。
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<ストーリー>
1665年、オランダ。 事故で失明した父に代わり家計を支えることになった少女グリート
(スカーレット・ヨハンソン)は、画家のヨハネス・フェルメール(コリン・ファース)の家の
住み込みの使用人となる。子だくさんのフェルメール家で、朝から晩まで重労働に追われる
毎日。その日々のなかで、美的感覚の鋭さをフェルメールに認められたグリートは、絵の具の
調合の仕事を任され、弟子として画家に想像力を与えるようになる。

主人と使用人としての距離を保ちつつも、次第にお互いが本能で理解しあえる運命の
相手だと気づくふたり。フェルメールの妻カタリーナは彼らの関係に嫉妬し、パトロンの
ファン・ライフェンは狡猾な策略をめぐらせる。彼の挑発に乗せられる形で、フェルメールは、
グリートをモデルに絵を描くことになるのだが……」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-07-30 22:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)