ジュラシック‥ワールド Jurassic World

●「ジュラシックワールド Jurassic World」
2015 アメリカ Universal Pictures.Amblin Entertainment,Regendary Pictures.125min.
監督:コリン・トレヴォロウ  製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
出演:クリス‥プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・ドノフリオ、タイ‥シンプキンス他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
<ご注意!ネタバレしています>
前宣伝にも煽られたのだが、このシリーズは全部観ていて、次作が決定した時から
公開を待ちわびていた。もちろんこの際は3Dでの鑑賞。小屋は満員。人気なんだなあ。
だが、結論から言えば、普通に面白かった、という程度に留まった。確かに後半の
大型恐竜同士のバトルは見応えはあったが、これはもうVFXショーでありましょう。
まあ。こういった映画はMARVELと同じで、ある種「祭」なので、それはそれとして楽しむ、
という手もないではない。

ストーリーにひねりもないし、前4作の既視感ありあり。とにかく恐竜の映像を楽しむ他に
楽しみはない、と断言しちゃいましょう。CGにお金が掛かったのでキャスティングが弱いのは
まあ、仕方がないとして、それにしてもストーリーがお粗末だなあ。1作「ジュラシック‥パーク」と
骨格は同じ。1作目のほうが思索的であり映像の使い方も上手かった。本作ではその名残を
お借りしているところもある。オマージュとして、にやりとするところでもあるし、やれやれと思う
ところでもある。スピルバーグが総指揮に回ってマンネリになった感じ。Ⅲもそうだったな。

大体、期待する恐竜が出てくるまでが30分も掛かり、眠くなる。前作たちは出てこないなりに
工夫があったよ。おっ、と思ったのは冒頭のカラスの足くらいか(爆)。

で、最強の恐竜が遺伝子組換えで作られたものだから、実在の恐竜を使った前作群に比して
リアリティがない。やっぱりTレックスやトリケラトプスがちゃんと出てきたほうが嬉しかったな。
話の進化としては、まあ頷けるのではあるけどね。
恐竜の質感は確かに素晴らしいし、映像もカネかけてるなあ、とは思う。思うけど、最近の
VFXはゴジラでも猿の惑星でもこれくらいの質感は出すよ。

全米で記録を作ったほどの大ヒットなのだそうだし、日本でもヒットするでしょう。でも、
マイケル‥クライトンの本質を知る人は物足りないのじゃないかな。
ま、一度観に行ってみてくださいな。面白くないわけではないですから。
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<ストーリー>
「コスタリカ沖の島に建設された“ジュラシック・ワールド”は、本物の恐竜を身近に体験
できるテーマパーク。安全な環境の中で、訪れた家族連れが様々な恐竜たちの動き
回る様子を見て楽しんでいた。その全てを監督するのは、出世に意欲的な野心家の
クレア(ブライス・ダラス・ハワード)。

そこへ、彼女の2人の甥、16歳のザック(ニック・ロビンソン)と11歳のグレイ
(タイ・シンプキンス)がやって来る。相手をする時間のないクレアは、甥たちにフリーパスを
渡して自由に見学させる。恐竜たちを蘇らせたのは、遺伝学者ヘンリー・ウー博士
(B・D・ウォン)。ジュラシック・ワールドの後援者で億万長者のサイモン・マスラニ(
イルファン・カーン)の下で研究を続けていたが、パークをビジネスとして成功させるためには、
リピーターを増やさなければならない。それには、毎年新しい種を創り出す必要があった。

プレッシャーを感じたウー博士は、倫理上の一線を越えて遺伝子操作を行ってしまう。
それは、史上初の遺伝子組み換え恐竜の誕生だった。秘密裏に誕生した大型恐竜
インドミナス・レックスの性質は謎に包まれており、遺伝子構造に関するデータも
機密情報として扱われ、隔離状態で飼育されていた。その生態と安全性を確認するため、
クレアはメイン・パークから離れた研究施設に勤務する恐竜行動学のエキスパートで
元軍人のオーウェン(クリス・プラット)を訪ねる。

そこへ、インドミナス・レックスが逃亡し、ジャングルの奥深くへ姿を消したとの連絡が。
それは、恐竜も人間も、パーク内の生き物すべてが危険に直面したことを意味した。
2人の甥の身を案じるクレア。彼らは周囲360度が見渡せるアトラクション“ジャイロスフィア”に
乗って恐竜の間を回っているのだ。パニック状態の中、救出に向かうオーウェンとクレア。
他の恐竜たちも逃げ出し、安全な場所が失われたパークに残された人々の運命は……」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-08-08 15:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)