ザ・インタープリター The Interpreter

●「ザ・インタープリター The Interpreter」
2005 アメリカ Universal Pictures,Working Title Films.118min.
監督:シドニー・ポラック
出演:ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャサリン・キーナー、イェスパー・クリステンセン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ポラック+キッドマン+ペン、というみんなが期待するカードが揃ったのでハードルは
かなり高くなってしまったと思うが、それにしても物足りなさを感じて観終わった。

まず、登場人物が多く、誰が誰だがよくわならない状況、映画の前半がタルいということ。
後半サスペンスで引っ張るがエンディングもちょっとなんだかなあ、という感じであったこと。
今から10年前のキッドマンは本当に美しく、怖いまでの美貌はこういうサスペンスに合って
いると思うし、ペンもいい感じ、さらにシークレットサービスの女性捜査官キャサリン・キーナーも
いい味を出していたと思う。

話を複雑にしてしまったことで、大づかみでは面白いが、ディテールが分からりずらい故に
損をしている感じ。本物の国連を舞台にしているので映像的なスケール感はあると思うが
それが物語に上手く反映出来ていない感じ。オープニングのアフリカサッカー場で、子供に
撃たれる青年と、それを目撃するカメラマンが伏線となり、ノートがガジェットになって後半に
効いてくることになるのだが、今ひとつそれぞれの存在が明確にならない(個人的にそう
感じた)ので、メインの「アフリカの亡国の大統領が、自国での圧政を正当化するために
国連で演説をするのだが、その目論見を見破った身内を彼に殺されたキッドマンが復讐に出る」
という物語以外の兄やカメラマン、大統領の取り巻きなどの関係が不明確なまま終わってしまった。
(後からよ~く考えるといろいろと結びつくわけだが) ペンが醸し出しているヒューマンな心情も
なにやら安っぽいまま終わった感じが否めない。通訳という存在そのものが何かのメタファーに
なっているようだが・・・。

全体のまとまりは流石にポラックの手腕、手堅くまとまってはいてはいるが上記の残念
ポイントが割引材料となった。
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<ストーリー>
「ニューヨーク、国連本部。シルヴィア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は通訳ブースの中で、
聞きなれぬ言語を訳していた。マトボで生まれ、同地のクー語を話す彼女は国連の理念に共鳴し、
5年前から通訳として働いていた。
その日、会議の終了後に忘れ物を取りに戻った彼女は、何者かが「先生は生きてここを出られ
ない」とクー語で話しているのを聞く。その後、“先生”がズワーニ大統領を指し、彼が数日後に
〈マトボ問題〉を否定する演説を行うことを知ったシルヴィアは、その会話の件を通報する。

やがて不審なアフリカ人が彼女の周りでうごめき始めた。しかし、彼女は自分の身より何者かの
安否を気遣っていた。元首の暗殺計画と聞いて乗り込んできたのは、トビン・ケラー(ショーン・
ペン)や女性捜査官ウッズ(キャサリン・キーナー)を中心とするシークレット・サービス(SS)の
面々。ケラーは妻を亡くしたばかりだったが、心配する上司(シドニー・ポラック)を制して現場に
復帰した。シルヴィアの身辺を調査して面談したケラーは、彼女が嘘をついていると直感する。
言葉による外交を信じるシルヴィアと、すべてを行動で判断する捜査官ケラーは、岸の反対側に
いるようなものだった。

ズワーニ暗殺の動機を持つのは、平和主義者ゾーラと、ブルックリンで亡命生活を送る
クマン・クマン(ジョージ・ハリス)の二人。FBIやCIAにズワーニの警護主任ラッドも加えた合同
捜査態勢が敷かれた。
一方、調査が進むにつれてシルヴィアの過去があぶり出される。彼女の両親と妹はズワーニの
仕掛けた地雷で殺された。そして、ゾーラが先導する反体制デモに参加していた。
問い詰めるケラーに、シルヴィアはクー族の格言を話してきかせた。「自分が憎んでいる者が
溺れているとき、あなたは助けてやれる?」。復讐は悲しみの安易な産物にすぎない。
クー族の人々は、命を助ければ悲しみから解放されると考えているのだ。その日、アパートに
帰ったシルヴィアは、兄サイモンからもらったアフリカの仮面が壁からなくなっていることに気づいた。
その直後、仮面を被った男が窓の外に現れる。通報を受けてやってきたケラーは、自分の心の
痛みに耐えきれなくなっていた。ダンサーだった妻はケラーを捨てて男とともに去り、彼が運転
する車の事故で死んだ。「もし男が生きていれば溺死させたい」。ケラーは苦しい胸の内を
シルヴィアに告白した。いつの間にか、二人の間には愛にも似た絆が芽生え始めていた。

SSはシルヴィアの向かいの部屋で張り込みを続けた。仮面に付着していた毛髪から特定された
犯人は既に殺されており、同居していたジャン・ガンバが容疑者として浮かび上がる。
そんなおり、シルヴィアに兄の友人フィリップ(イヴァン・アタル)から電話がかかってくる。
公園で再会したフィリップに、彼女は兄の安否を尋ねた。クマン・クマンの部下から共闘しようとの
連絡を受け、罠とは知らずにサッカー場へゾーラを案内したのはフィリップだった。しかし彼は、
サイモンは行方不明だと答える。ケラーは勝手に部屋を出たシルヴィアを責めた。彼女はかつて
ゾーラを愛していたことを、ケラーに打ち明ける。ともに愛する者を失って傷ついている男と女。
二人の心は安らぎを求めていっそう近づいていく。

翌朝、シルヴィアはクマン・クマンと会うためにブルックリンへ向かった。同じバスに乗った彼女は
クマン・クマンからゾーラ殺害の真相を聞き出そうとする。濡れ衣だと言う彼から兄の行方を
調べる約束を取り付けたシルヴィアがバスを降りた直後、ジャン・ガンバが座席に置いていった
爆弾が爆発する。 尾行中の部下を失ったケラーは、再びシルヴィアを問い詰めるが……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-09-17 23:20 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)