コールド・バレット 凍てついた七月 Cold in July

「●コールド・バレット 凍てついた七月 Cold in July 」
2014 アメリカ・フランス BSM Studio (funding),Backup Media,Bullet Pictures.110min.
監督:ジム・ミックル  原作:ジョー・R・ランズデール「『凍てついた七月』(角川文庫刊)
出演:マイケル・C・ホール、サム・シェパード、ヴィネッサ・ショウ、ニック・ダミチ・ドン・ジョンソン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本劇場未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。原作は未読。
う~ん、映画的には無理があるなあ、サム・シェパードは相変わらずいいけど、なんか
B級臭プンプン。でも、IMDbが6,8、ロッテントマトが86%と結構良い評価を獲得して
いるのだな。よく分からん。話が都合良すぎるし、サム・シェパードの朝鮮戦争の戦友で
サムを命の恩人と崇める探偵(ドン・ジョンソン)の登場も唐突感満載だし、結局
話のきっかけとなった主人公が射殺してしまった男の正体は分からず仕舞いだったような。

主人公といったけれど、男親が自分の不出来な子供(十分大人なんだけど)を殺さざるを
得なくなるという骨太のストーリーがメインなような気もするのだが、ストーリーが二兎を
追っている体裁になり、感動も薄くなってしまっていると感じたのだ。
前段のホール演じる「額縁屋」は話のマクラで、サム・シェパード演じるダメ息子の親父こそ
主人公と見た方が話はスッキリするだろう。

ハラハラ感はあるのだが、家で男を射殺して間もない時期に、警察が保護を始めたその夜、
さっく自宅にサム・シェパードが現れる、しかも昼間のうちに忍び込んで家のなかに隠れて
いたとか、無理矢理感が半端ない。真相を追いかけて奥さんの嘘を言ってヒューストンまで
来た「額縁屋」が、撃たれて耳を怪我するのだが、奥さんになんて説明したのだろうか。
家に押し入った男を構えた銃の引き金に指が滑って引いてしまい射殺し、警察が正当防衛と
認めてくれたにも関わらず、周囲から色眼鏡で見られるとかビビりまくっていたが、
最後はショットガンをぶっ放し、ギャングどもと対峙するという豹変ぶりも無理だったのじゃないか?

<ネタバレです>
結局、押し入った男は警察がサム・シェパードをおびき出すための「餌」であり、サムは
一旦警察に拉致され、睡眠薬?を注射されて鉄道線路に寝かされるのだが、後をつけてきた
「額縁屋」デインに助けられる。警察の陰謀と悟った二人は共闘し、真実を暴きに、かけつけた
探偵とともに、サムの息子一味と立ち向かうと。
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<ストーリー>
J・R・ランズデールの小説を映画化。自宅への侵入者を射殺したばかりに、侵入者の荒っぽい
父親の復讐を恐れるようになる主人公。
導入部はありがちなサスペンスだが、途中からストーリーは意外な方向に発展。予測できない
流れから目が離せなくなる。「デクスター」のエキセントリックな殺人鬼役で絶賛を浴びたホール
だが、本作では反対に、悪に押しつぶされそうになる主人公役を好演。「ライトスタッフ」の
S・シェパード、TV「マイアミ・バイス」のD・ジョンソンら共演陣も充実。
WOWOWの放送が日本初公開。(wowow)

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by jazzyoba0083 | 2015-09-29 22:55 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)