ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界 Men,Women&Children

●「ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界 Men,Women&Children」
2014 アメリカ Paramount Pictures,Right of Way Films.114min.
監督・(共同)脚本:ジェイソン・ライトマン
出演:ローズマリー・デウィット、ジェニファー・ガーナー、ジュディ・グリア、アダム・サンドラー他
ナレーション:エマ・トンプソン
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
つい先日、同様のネット社会の病理を描いた「ディスコネクト」という群像劇を観たばかりだった。
内容はエピソードこそ違え、言わんとしていることはほとんど一緒。どちらも出来はいい。それぞれ
言わんとする所は同じようなものなのだけれど、描き方の違うから。

数組の夫婦、その子どもたちがお互いどこかで繋がってくるという手法もアルトマンばりと
書いたが、それも通底している。そして「愛情」と「セックス」が共通キーワードで、なりすましや
若気の至りのやばい写真の流出、自殺、SNSの吹き出しを映像に重ねる手法も同じ。
映画のポスターまでよく似ている。結局、ネット社会の病理を描こうとするとこうなるのは無理の
ない話で、観ている方は我が身に照らしあわせて身につまされるわけだけど。すなわち
「リアルライフ」と「ヴァーチャルライフ」、大切なのはどちら?という塩梅でね。親世代と子供世代
での使い方の違いとか、それぞれの映画はそれぞれの味わいで面白い。
「Discnnect」の方が2012年公開なので早い仕上がりだ。

本作は劇場未公開。名前の知れている俳優さんは本作の方が多いのに、不思議だ。それと
原題はとてつもなく大上段に振りかぶり、それを抽象的冷笑的に使っているのだが、その良さが
邦題からは全然うかがい知ることは出来ない。

出演者の中で目立ったのは、個人的にはジェニファー・ガーナーがやった過保護母だ。
娘を守る、と言って、観ているサイトやメール、チャットはすべて検閲。ログまでプリントアウトして
点検し、出かけるとGPSで後を付けるという具合なエキセントリックさをいい感じで演じていた。
反感も含め、一番シンパシーを覚える役どころだと思った。
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ダブル不倫をするアダム・サンドラーも哀愁が漂っていて良かったのではないか?
NASAが打ち上げた土星探査衛星ボイジャーのCGや、これに人類からのメッセージを搭載する
企画を監修したカール・セーガンの言葉が印象的に使われる。(毒消しのようでもある)
地球を大宇宙の「Blue,pale dot」と表し、人間の醜い争いや地球汚染などの慢心を戒めるセリフが
心に残ったけれど、ネット社会と微妙にずれているのではないかな。

全編手持ちカメラで、揺れる感情を表現していた。
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<ストーリー>
「JUNO ジュノ」「マイレージ、マイライフ」のジェイソン・ライトマン監督が、ネット社会に生きる
人々の心の絆を描いた群像ドラマ。
高校生のティムは、自分の母親が再婚することをFacebookで知る。彼は同じ高校に通う
ブランディと親しくなるが、ブランディは過保護すぎる母親パトリシアによって携帯にGPSを
付けられ、厳しく監視されていた。
一方、セックスレスに悩む夫婦ドンとヘレンは、それぞれ出会い系サイトに登録する。2人の
息子クリスはチアリーダーの人気者ハンナに思いを寄せていたが、彼女はネットに刺激的な
写真をアップしていた。
出演は「再会の街で」のアダム・サンドラー、「ダラス・バイヤーズクラブ」のジェニファー・
ガーナー、「レイチェルの結婚」のローズマリー・デウィット。(映画.com)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-09-30 22:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)