ザ・ギャンブラー/熱い賭け The Gambler

●「ザ・ギャンブラー/熱い賭け The Gambler」
2014 アメリカ Paramount Pictures,Winkler Films.111min.
監督:ルパート・ワイアット  (共同)製作:マーク・ウォールバーグ
出演:マーク・ウォールバーグ、ジェシカ・ラング、ジョン・グッドマン、ブリー・ラーソン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1974年の「熱い賭け/ザ・ギャンブラー」のリメイク。オリジナルもそう注目されたわけでは
なかったようだが、プロデューサーも兼ねたウォールバーグの琴線に引っかかったストーリー
なんだろう。彼、激ヤセして本作に挑戦したことでも話題になっていました。日本では劇場
未公開。

オリジナルは未見。本作は、各所にオフビート的なシチュエーション、編集、音楽の使い方
などあり、スタイリッシュにしたい、という意図が見える。大学で英文学を教える、ええとこの
ボンボンである准教授が、病的にギャンブルにハマっていて借金地獄に苦しむという
基本ライン。ところが出てくるギャングたちが結構いいやつだったりして、主人公の苦悩を
病理的に描くのか、母との葛藤を描くのか、ギャングとの駆け引きを描くのか、教え子の
女子学生やバスケ選手、テニス選手とのやりとりを描くのか、全部なのかよく分からないまま
終わってしまった。
故に、ギャンブルシーン、授業中のシチュエーション、母子の会話、韓国人ボスや、ジョン・
グッドマンらのシーン、教え子とのシチュエーションと、それぞれ高踏的、ハイブロウな雰囲気が
また分からない状況を加速していたような気がした。

主人公の祖父(映画の中で亡くなるシーンがある)は一代で財を築いた実業家、母は離婚した
とはいえ、莫大な遺産を相続した大金持ち。そんな家庭に反発したのか、主人公は研究者、
劇作家の道を選び、著書もある。また大学で英文学を教えるという才能も豊かな人物だ。
しかし、それだから故に、自己破壊願望みたいなものがあり、甘えもあるんだろうな、大金を
掛けたギャンブルに嵌り込み、26万ドルもの借金を抱える。
一発当てて返そうとしてまた負ける。母親が悲しみつつ怒りつつも銀行の口座から下ろしてくれた
26万ドルも使い込む、という塩梅。

街のボス、ジョン・グッドマンとの会話の中で、「250万ドル稼いだことがあるのなら、それで
止めて、郊外に家を持ち、誰にも文句を言わせずゆうゆうと暮らすのがまっとうなところだ。
誰に対しても『くそったれ』と言えるじゃないか。アメリカは最近「くそったれ」と云えなくなって
いるのがまずいところだ、と政府批判も繰り出すが、そこが一番響いたセリフだった。おそらく
映画の中の主人公にとっても。

主人公は金を返さないと女学性を殺し、お前も殺し、家族に被害が及ぶ、と聞いて最後の
賭けにでる。それは教え子の大学バスケットボールのエースを巻き込むものだった。
だが、それはうまく行き、借金は精算できた。ジョン・グッドマンさえ引退する、というシチュエーション
だった。10万ドルは余ったからボーナスだ、と言われるが主人公はそれに振り向かず、
家に帰る。だが、そこはすでに更地にされていたのだった・・。
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そんなストーリーだが、冒頭にも書いたように、ただのボンボンの身勝手じゃねえか、と言われそうな
印象が悲しい所だ。それ以上に訴えるものが上手く描ききれていないという感じ。

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-11-10 23:15 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)