リトル・アクシデント Little Accidents

●「リトル・アクシデント Little Accidents」
2014 アメリカ Archer Gray Productions,Maiden Voyage Pictures,and more.105min.
監督・脚本: サラ・コランジェロ
出演:エリザベス・バンクス、ボイド・ホルブルック、クロエ・セヴィニー、ジェイコブ・ロフランド他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ひとことで言うと、「暗い」。気分が落ち込んでいる人は観るべきでない。しかし、悪い映画では
ない。音楽が五月蝿かったけど。サンダンスあたりで認められるような映画だと感じた。

アメリカのある炭鉱で起きた事故とそれにからむ数人の人生の転変を描く。そこに殺人やら
ミステリーの要素も加えつつ。ちょっとてんこ盛り過ぎたかというウラミが無いではないが、
本作の訴えたい所は、畢竟「嘘」と「真実」のハザマで揺れる人間の心の弱さと強さ、という
分かりやすいところなのだろう。
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主要な役どころは3家族。一つは、炭鉱の炭じん爆発と思われる事故で10人が死亡、
たった一人生き残こり、療養の後、復帰したものの後遺症が残ってしまった若者、エイモス。
彼の父も炭鉱で働いていたが今は体を壊している。(恐らく炭塵による肺疾患と思われる)

2つ目は、事故でジュニアという父を失った高校生オーウェン。ダウン症の弟がいる。

3つ目は、事故の責任者だった男の一家。妻はダイアン(エリザベス・バンクス)、
オーウェンと同級の高校生ジェイティーとの3人家族でかなり裕福である。

さて、この家族が、「リトル・アクシデンツ(原題は複数形であることに注目)」に遭遇し
人生の歯車が変わっていくのだ。

まず、オーウェンは、事故で亡くなった父の補償で大金が入ったと思われ、仲間から
いじめられたり、カツアゲにあったりしてた。ダウン症の弟を連れて森にジェイティーら
悪友らと遊びに行き、弟の悪口を言われたりで喧嘩となり、ジェイティーに石を投げて
転倒させてしまい、ジェイティーはころんだところに岩があり、そこに頭を打ち付けて
死んでしまった。オーウェンは森のなかに死体を隠し、弟に黙っていてな、と言って
家に戻る。しかし、良心の呵責に眠れない日々を送っていた。

一方、エイモスは、組合から労働者側の立場が不利になるような事故調査委員会での
証言をするな、と脅されていた。つまり炭じん爆発について虚偽の証言をしておけ、と
いうことだ。あるスーパーで出会ったダイアンは、エイモスに「許して」とすがりつく。
彼女は夫との間が事故のせいでギクシャクし、しかも息子ジェイティーが行方不明に
なっていることもあり、寂しかった。同じくなかなか元の自分に戻れないエイモスと
二人は不倫関係に落ちる。

時間が経つにつれ、オーウェンの罪の意識は薄れていくようだが、しかし彼の心には
良心の呵責がしっかりと澱のように溜まっていたのだ。彼はジェイティーの家に草刈りに
行く。(学校のイベントでダイアンがその権利を当てたため) 自分の息子を殺した子だと
は知らないダイアンはオーウェンに優しく接する。それもまたいたたまれないのだった。

やがてダイアンはエイモスに自分に正直になって、と言って彼の元を去っていく。
そして、ついにオーウェンはダイアン夫妻に真実を告げるのだった。
エイモスも、ジュニア(オーウェンの父)が、炭塵の濃度がただならないことを
責任者であるダイアンの夫に危険を進言、しかし効率を維持したい夫ビルは
上司への報告を無視、また現場の採掘員は、会社からの報復を恐れて口を閉ざした
のだった。その結果事故は起こり、10人が死亡したのだ。そのことを委員会で
告白した。それぞれ秘密を抱えた人たちが、結局は真実を打ち明けることで自分と
いうものを保つ決心をしたのだった。ダイアンの不倫はどうするんだろうなあ。
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そんなお話だ。小さな町で起きたちょっとした物語を上手く掬ったとは思うけど、
いかんせん暗かったなあ。笑顔というものがほとんど出てこなかったんじゃないかな。
訴えている意味が分かりやすいので、人生の教訓を得たい人には、いいんじゃないか。
ただ精神状態が安定している時に観たほうがいいと思う。
オーウェン役の少年、頑張っていたが、始め中学生くらいの設定かと思ったら高校生。
やっていることが少々幼なかったのじゃないかな。
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日本では未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」にて鑑賞。
「全米大ヒット作「ピッチ・パーフェクト」第1・2作で出演・製作を務めて評価を上げている
美人女優バンクス、「ラン・オールナイト」のB・ホルブルック、「ラヴレース」のC・セヴィニー
など、今後を期待されるハリウッドスターたちが顔を合わせたインディーズ映画。
小品である上、悲劇に悲劇が積み重なっていく重厚な展開ながら、キャストはベテランから
子役までいずれもそれぞれの役を生き生きと演じ、見応えある佳作に仕上がった。
2014年のサンダンス映画祭が世界初上映で、WOWOWの放送が日本初公開。」
(WOWOW)

この映画の詳細はlちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-11-24 23:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)