贖罪の街 Two Men in Town

●「贖罪の街 Two Men in Town」
2014 フランス・ベルギー・アルジェリア Tessalit Productions,Pathé and more.117min.
監督・(共同)脚本:ラシッド・ブシャール
出演:フォレスト・ウィテカー、ブレンダ・ブレシン、ルイス・グスマン、ドロレス・レディア、ハーヴェイ・カイテル他
e0040938_11483930.jpg

<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
フレンチ・ノアールの佳作、アラン・ドロン&ジャン・ギャバン主演の「暗黒街の二人」の
リメイク。だいぶ変えてしまっているけど、更生を目指す男の社会への受け入れに纏わる
話、という大意は同じだ。オリジナルと比べるとだいぶ出来は落ちる。

フォレスト・ウィテカーとハーヴェイ・カイテルは頑張っていたけど、保安官の意地悪が
中途半端。(大体冒頭では私刑を禁じる正義のシェリフとして描かれている)。
シェリフの副保安官を18年前に殺してしまい、刑期を3年残して仮釈放されたウィル
(ウィテカー)。彼がイスラム教に改宗した、というもの何だかピンと来ない。

やはり最期はウィテカーはカイテルを殺してこそのこの映画の悲しみがでるのではないか。
そういう意味では脚本の失敗だったともいえる。
良かったのは、アメリカにアダプトして、メキシコ国境の荒涼たる平原が舞台だったこと。
そこ乾燥気分が映画に質を与えていた。それと、女性保護観察官の存在も面白いのだ
けれど、生かし切っていない感じ。ラスト、しつこく犯罪に手を貸すようにいい寄るかつての
悪の仲間を殺したところで、ウィテカーの社会からの疎外感は意味を持って提示できない。
オリジナルが持っていた「どうしようもないやるせなさ、人生の不条理、社会に対する怒り」の
表出が全然弱い。

結局展開がステレオタイプ過ぎで、あれこれ中途半端な映画、しかも時間が結構長い。
これも弛む要因だろう。日本未公開、むべなるかな、という出来と言わざるをえない。
e0040938_1149027.jpg

<ストーリー>
生を再出発すべく、18年の刑期を経て仮出所した殺人犯。しかし周囲にはなお、
彼の過去を忘れられない人々がいた…。
F・ウィテカーが苦悩に満ちた演技を見せるドラマ。

かつてアラン・ドロン、ジャン・ギャバンの新旧スター競演で話題を呼んだフランス映画
「暗黒街のふたり」を、「ロンドン・リバー」のR・ブシャール監督が、物語の舞台を
メキシコとの国境に近いアメリカの町に移して再映画化。
悪の道からの更生を心に誓って仮出所し、人生の再出発を切ったものの、以前の犯罪
仲間や保安官にしつこくつきまとわれ、苦悩を深めていく主人公を、「バード」のウィテカーが
好演するほか、H・カイテル、B・ブレシンら、実力演技派が息詰まる競演を披露。
WOWOWの放送が日本初公開。

アメリカ南西部、メキシコとの国境に近い町。18歳の時、保安官代理を殺害して
懲役21年の判決を受け、18年の刑期を経て仮出所したガーネット。過去の罪を洗い
流した彼は、親切な女性保護観察官エミリーの世話のもと、新たな職に就き、愛する
女性テレサにもめぐりあって、ようやく心の平安を得たかに思われたが、同僚を殺された
ことをいまだに根に持つ保安官のアガティや、かつての犯罪仲間たちがしつこく彼に
つきまとい…。 (WOWOW)

この映画の詳細はこちらまで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/23922763
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2015-11-30 22:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)