チャーリー・モルデカイ Mortdecai

●「チャーリー・モルデカイ Mortdecai」
2014 アメリカ OddLot Entertainment and more.107min.
監督:デヴィッド・コープ  
原作: キリル・ボンフィリオリ 『チャーリー・モルデカイ(1) 英国紳士の名画大作戦』(角川書店刊)
出演:ジョニー・デップ、グィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリヴィア・マン、ポール・ベタニー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<「感想>
今年の2月、劇場に観に行こうとチケットまで買っておいたのにインフルに罹ってしまい
いけなかったといういわくつきの作品。結論として、劇場まで観に行く価値があったかどうか
悩ましい作品だ。

ジョニデもパルトロウもユアンも好きな俳優さんだし、作中ポール・ベタニー演じる、用心棒兼
召使のジョックの存在の面白さなど、いささかお下品なところも多々あれど、面白くなる要素は
たくさんあったのだけど個人的には登場人物が沢山過ぎ(プロットを欲張り過ぎた)この手の
コメディーとしては話が複雑になり、せっかくの笑いの要素が削げてしまっていたことだ。
原作があるのでしかたがないことかもしれないが、必死に筋を追いかけている頭脳に笑いを
迫っても腹から笑えないのである。テンポがあってとても良いのだが、その分ストーリーを
追うのが大変、というジレンマがある。

如何にもイギリスのコメディーという要素で固められている。主人公モルデカイ伯爵は、貴族
だけど税金を800万ポンドも滞納している貧乏貴族。その奥様は超美人(何にもしていない
有閑マダムのように見えたが、探偵の要素はあるようだ)のオックスフォード大学の同窓生。
その大学で奥方に横恋慕していた今はMI5のエージェントであるユアン。今でも奥方が
大好きである。そして、執事兼召使兼超強いボディーガードであるジョック。
この構成は書籍として連続して発刊されているというのも分かる。「シャーロック・ホームズ」
などのチーム編成と骨格は同じだ。

で、この一団が、ナチスに奪われたゴヤの名画の行方を追ってアラブのテロリストも登場して
すったもんだの追跡劇を繰り広げるというのが大筋だ。

登場人物のキャラクターがこの映画に大きな意味を持っている。モルデカイ伯は、妻が
嫌がるのに鼻の下にちょび髭を生やし、詐欺師まがいの美術品取引をしている如何にも
胡散臭い貧乏貴族。行動の節々に彼の、胡散臭さやビビリのキャラが見られる。
ジョニデはこれを好演していたと思う。

美人の奥様パルトロウは、ダンナが嫌いなのかというとそうではなく、大学の同窓生の
ユアンからいくら迫られてもやっぱりダンナがいいのだな。ダンナのほうはもう妻に
メロメロなんだけど。オツムのネジがちょっと緩んでいるダンナを補ってなかなかいい
コンビである。

さらに、ジョックである。どじなダンナに3回くらい銃で誤って撃たれたり、旦那様に
代わって辛い立場を一気に引き受ける。黙々と。しかし、時々切れてベランメーに
なったりする。武術や銃撃は殊の他強く、体は屈強でクルマに轢かれたらいではどうって
事ない。アイロンがけからマーシャルアーツまでなかなか彼も良いキャラであった。

そしてユアン。MI5の切れ者捜査官で、パルトロウのことが忘れられないのだが、
口には出すけどちょっかいは出さない紳士である。切れ者なのか抜けているのか
分からないところがあるのが愛すべきキャラだ。

個人的には「つられゲロ」(モルデカイは人が横でゲロすると必ずツラレてゲロってしまう
という体質)が面白かった。ラストシーンまでやっているのだから・・。

ま、主役3人+ジョックは楽しかった。それにしてもナチに盗まれた画を題材に入れた
映画、今年3本目である。
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<ストーリー>
ジョニー・デップが怪しいちょびヒゲの美術商チャーリー・モルデカイに扮し、何者かに
盗まれたゴヤの名画を取り戻そうと奮闘する姿を描く、アクション・アドベンチャー。
ヒゲアレルギーのチャーリーの妻をグウィネス・パルトロウ、MI5の刑事をユアン・マクレガーが
演じる。原作はキリル・ボンフィリオリの同名ミステリー小説。

イギリス・オックスフォード。ゴヤの幻の名画が何者かに盗まれ、英国諜報機関MI5は、
ちょびヒゲがトレードマークの怪しい美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)に
その捜索を依頼する。
彼は不死身の用心棒ジョック(ポール・ベタニー)とともに名画を探すハメになるが、その
名画には世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていた。そんな中、富豪やマフィア、国際
テロリストを巻き込み、イギリス、ロシア、アメリカへと世界中を駆けめぐる争奪戦が勃発。
はたして、幻の名画の行方は……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-12-15 22:55 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)