天才スピヴェット The Young and Prodigious T.S. Spivet

●「天才スピヴェット The Young and Prodigious T.S. Spivet」
2013 フランス・カナダ Epithète Films,Tapioca Films.105min.
監督・(共同)脚本:ジャン=ピエール・ジュネ 
原作: ライフ・ラーセン 『T・S・スピヴェット君 傑作集』(早川書房刊)
出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴィス、カラム・キース・レニー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「アメリ」のジュネ監督のファンタジーである。子供が主役の冒険ものだが心暖まる一品と
なっている。3D映画として作られたのでそれを意識した映像が沢山出てくるので3Dで
ちゃんと見たらもっと楽しかっただろう。

これがデビューとなる主人公T・Sを演じるキャトレット君が、実に素直な演技で感心した。
笑わせてくれる所もあるし。原作が持っているのだろう、暖かさが映像美とともに映画に
現れていた。少年を取り囲む家族を始めとした大人たちも、スミソニアンのオバサンたち、
長距離貨物列車の下車駅で知り合った「雀と松の木」のお話をしてくれたジイさん、
長距離トラックの運転手、少年を追いかけ回す警察官、そしてテレビ局の司会者などなど
少年に寄り添ったり、時に利用しようと試みたり、大人の不純な考えも、頭が良くて
おしゃまで、純真無垢な少年の前では手も足も出ないのだ。このあたり「ホーム・アローン」
に似たタッチかもしれない。天才なのに才能をヒケラカサない所に大人は心地よいのだろう。

映画を観ていて、自分がどのくらい天才なのか気がついてない少年を応援したくなるのは
誰にも共通する気分だろう。そして最後は家族が絆を確かめて終わっていくという。
舞台はアメリカなのだが、製作はフランスとカナダだ。でもとてもアメリカ受けする作品だと思う。 
共演者がいささか地味だったので日本ではあまり話題にならなかったと記憶しているが、
少年の父母などにもう少しビッグネームが並んでいたら、きっと話題になったに違いない。

10歳の少年の自分再発見の旅であり、また家族再生の話でもある。少年の発明品の
下りが説明不足なのがやや難点か。でもイラストやアニメも使った映像の組み立てはとても
魅力的だった。
少年の故郷モンタナからシカゴを経てワシントンDCまでの旅の景色も美しい。
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<ストーリー>
奇才ジャン=ピエール・ジュネ監督が、双子の弟の死を乗り越えようとする10歳の
天才科学者の少年の姿を描くユニークなロードムービー。
本作が長編映画デビューとなった新鋭カイル・キャトレットが主人公スピヴェットを熱演。
母親役のヘレナ・ボナム=カーターをはじめ、個性派キャストが脇を固める。

アメリカ北西部のモンタナで牧場を営む父(カラム・キース・レニー)と昆虫博士の母
(ヘレナ・ボナム=カーター)、アイドルを夢見る姉(ニーアム・ウィルソン)に囲まれ暮らす
スピヴェット(カイル・キャトレット)は、10歳にして天才科学者だが、なかなか家族からは
理解されずにいるのが悩みの種だった。

双子の弟が死んで以来家族それぞれの心にぽっかり穴があいてしまっていた。
ある日、アメリカを代表する研究機関であるスミソニアン学術協会から、スピヴェットが
最も優れた発明に贈られるベアード賞を獲得したという連絡が入る。
認められることの嬉しさを噛みしめながら、スピヴェットは東部にあるワシントンDCで
開かれる授賞式に向かうため家出を決意。大陸横断の冒険の中で、スピヴェットは様々な
人と出会いながら本当に大切なものに気付いていく。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2015-12-16 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)