エクソダス:神と王 Exodus:Gods &Kings

●「エクソダス:神と王 Exodus:Gods &Kings」
2014 アメリカ Chernin Entertainment,Scott Free Pro.,Babieka,Volcano Films.150min.
監督・(共同)製作:リドリー・スコット 
出演:クリスチャン・ベイル、ジョエル・エドガートン、ジョン・タトゥーロ、ベン・キングズレー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
この映画を観た人は等しく、名作「十戒」を思い出してしまうだろう。旧約聖書に謳われた
「出エジプト記」、ヘブライ人を率いたモーゼが紅海の海を割り、追っ手のエジプト王ラムセスの
部隊から逃れるという超有名な話を、綴ったもの。リドリーは今なぜこの映画を撮ろうとした
のだろうか。

歴史に忠実に映画いているので、特に珍しいことが起きるわけではないのだが、神の怒りが
起こさせる10の奇蹟(ナイル川が赤くなる、ぶよ大発生、いなご大発生、カエル大発生、
エジプト人長子全員死亡などなど)が当節のVFXのチカラでリアルに描かれるところ、そして
何より、海が真っ二つに割れるのではなく、潮が引いていく、そして大津波のように元に戻る
光景もVFXを使って迫力あるスペタクルとなっている。そのあたりはまあ、見応えがあるっちゃ
ある。VFXもいいのだけれど、この時代の映画って「ベン・ハー」もそうだけど、CGなど使わずに
リアルに映像化したダイナミックの方に驚異を感じたと記憶している。
クリスチャン・ベイルも頑張っているけど、モーゼというイメージ、どうしてもチャールトン・
ヘストンが強すぎて損しているなあ。

150分という長い映画だが、歴史物語を追いかけていると次に起こることが分かっていても
見てしまう。映像的にはダイナミックなのでその点を面白がれば結構見られるかもしれない。
弟に捧げた字幕が出るが、お兄さんスコット、もう少し頑張って欲しいなあ。ファンとしては。
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<ストーリー>
兄弟のように育てられたモーゼとエジプト王ラムセス。ヘブライ人を巡り、運命に翻弄される
2人の男の姿を描く、リドリー・スコット監督によるスペクタクル・アドベンチャー。
カエルの大量発生、ナイル川が真っ赤な血に染まり、そして紅海が割れるさまなど、
“10の奇跡”と呼ばれるモーゼの行いを科学的根拠に基づき映像化。

紀元前1300年、多くのヘブライ人が暮らす古代エジプト。増えすぎたヘブライ人の男児を
殺すようファラオ(エジプト王)が命じたため、赤ん坊だったモーゼも川に流される。しかし、
エジプトの王女に拾われ、王子のラムセスと兄弟同然に育てられる。

時が経ち、成長したモーゼ(クリスチャン・ベイル)は、ラムセス(ジョエル・エドガートン)と
共に兵を率いてヒッタイト帝国との戦いで敵を撃破するなど、王国での地位を確立しつつあった。
しかし、ヘブライ人の長老ヌン(ベン・キングズレー)から、自分がヘブライ人であることを
知らされる。
モーゼは、ヘブライ人を鞭打ちにしていたエジプト人を殺害し、国を追放される。やがて、
エジプト人による虐待から救うため、40万のヘブライ人を“約束の地(現在のパレスチナ)”へ
導くため、モーゼはエジプトに戻る。

ファラオとなっていたラムセスにヘブライ人の退去を提案するが、拒否される。すると、エジプトに
とって災いとなる“10の奇跡”が起こり、ラムセスはヘブライ人の退去を認める。モーゼたちは
エジプトを脱出するが、ラムセス率いるエジプト軍の襲撃を受ける。モーゼたちは紅海に追い
詰められ、誰もが絶体絶命だと覚悟するが……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。

 
by jazzyoba0083 | 2015-12-22 23:10 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)