コードネーム:プリンス The Prince

●「コードネーム:プリンス The Prince」
2014 アメリカ Emmett/Furla Films and more.91min.
監督:ブライアン・A・ミラー
出演:ジェイソン・パトリック、ブルース・ウィリス、ジョン・キューザック、Rain他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
IMDbの評価は4点台と普段ならパスするのだが、ビッグネームが並んでいるし、
時間も短いことだし、見てみるか、とWOWOWの録画で鑑賞。
あかん。J・パトリック、B・ウィリス、J・キューザックという大所の背景や設定が
はっきりぜず、ストーリーも既視感ありありで残念。ブルースも、ジョンも最近時として
こういうダメ映画に出ているなあ。だいたいプリンスと恐れられた暴れん坊=殺し屋の
主人公J・パトリックが全然それっぽくなく、ミスキャスト。もとSEALSとかCIAとかの
正義の味方系かと思いきや、殺し屋で、20年前に、麻薬抗争に明け暮れていた
ブルースの母娘を誤って車ごと爆殺してしまったというトラウマがある。彼はブルースを
殺したかったのだが、意に反して罪のないブルースの妻と幼い女の子をふっ飛ばして
しまったのだ。

その主人公ポール(パトリック)の娘が行方不明に。娘の友人の協力で、捜索に当たる
のだが、娘はドラッグ漬けになっていて、麻薬王オマー(ウィリス)のシマに閉じ込められて
いるらしい。父親は必死になって娘を探し、やがてオマーと対決することになるのだ。

まあ、筋は見えてしまっているのだが、なんといっても展開に意外性もなければ納得性も
ないというダメ台本のおかげで、オマーはポールの娘をポールを誘い出し妻娘殺しの
復讐を遂げたくてヤク漬けにして拉致したのか、そのあたりのはっきりした動機付けが
あいまい。やがてかつてポールと仲間を組んでいたサム(キューザック)が助け舟を出して
くれるのだが、そのあたりもよく描かれていない。だいたいずっとポールと行動を共にする
女の子の心も上手く描けていない。

ポールは殺し屋稼業から足を洗い、クルマのカスタマイズメカニックとして生きていくつもり
が、20年前の復讐劇に巻き込まれたわけだが、なんでまたオマーは20年も待った?
それともポールの娘が飛んで火に入る夏の虫状態で自分のシマに入りこんだのを奇貨と
したのか?オマーの腹心(Rain)がいうように「忘れましょう」なんだけど、このセリフも
妻娘を爆殺された親分にいうセリフとしては説得性に欠けるんだよなあ。忘れられるはずが
ないもの。

というわけでグダグダがな活劇でありました。
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<ストーリー>
裏社会に一大勢力を築く組織のボス、オマール(ブルース・ウィリス)は、10数年前、車に
仕掛けられた爆弾によって妻子を失っていた。その犯人は“PRINCE”と呼ばれる殺し屋。
この事件以来、“PRINCE”は消息を断っていたが、オマールはその行方をずっと追い続けて
きた。

一方、かつて“PRINCE”のコードネームで裏社会にその名を馳せた殺し屋ポール(ジェイソン・
パトリック)は、オマールを狙った爆弾で誤ってその妻子の命を奪ってしまった事件をきっかけ
に引退。今は自動車整備工場を経営しながら、ひっそりと暮らしていた。
かつての殺伐とした世界からはかけ離れた平穏な暮らし。そんなある日、突然ポールの娘が
行方不明になる。何らかの事件に巻き込まれたのか?必死に娘を捜索するポールの脳裏に、
自分が葬ってきた標的たちの姿がよぎる。“これは俺に対する復讐なのか?”愛する娘を救う
ため、ポールが再び銃を手にした時、男たちの運命が再び交錯する……。(Movie Walker)

この映画の詳細はまで。
by jazzyoba0083 | 2016-01-28 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)