ロスト・フロア Séptimo

●「ロスト・フロア Séptimo」
2013 スペイン・アルゼンチン CEPA Audiovisual,and more.88min.
監督・(共同)脚本:パチ・アメスクア
出演:リカルド・ダリン、ベレン・エルダ、オズバルド・サントロ、ルイス・シエンブロウスキー他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
欧米以外の映画はあまり見ないのだが、今回はあらすじに惹かれWOWOWにて
鑑賞。スタッフ、キャストともに知っている名前は無い。

犯人は身近にいる、というこの手の映画の常道を地で行くような映画で、さらに
真犯人を特定する過程でのミスリードを仕掛け、観ている人を欺こうとする。
原題は犯行の舞台となる一家が住むマンションの「7階」を意味するスペイン語。
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さて、その7階に住む弁護士セバスチャン、かなり危ない人達の弁護をしている風。
妻デリアとはスペインで出会ったが、彼が妻の親友と浮気、これがバレて離婚の
方向で話が進んでいた。
そんな中、セバスチャンの裁判が佳境を迎えた日、子供二人(小学校2年生くらいか)と
出勤。登校する子どもたちと一階へと向かう。
妻から階段とエレベーターで降りる競争はしないでね、といわれるのに(ここがまず
ミスリード)、セバスチャンはエレベーターで、二人の子供は階段で一階を目指した。
エレベーターは途中でなぜか一回停止、すぐに動くが、セバスチャンが一階に降り立って
みると子供らの姿がない。子供らのいたずらか?(その前にかくれんぼしているシーンが
ある=これもミスリード)と思ったがいろいろ探せど見当たらない。

管理人はずっと玄関を見ていたが通っていないと証言、学校にも登校していないという。
そうしている間にも出廷しなければならない裁判が始まろうとしている。
セバスチャンは妻に知らせ、同じマンションに住む警視に相談し、警察も出動し
捜索が始まる。誘拐されたのか? セバスチャンは浮気相手だった女性の部屋、普段から
おかしな風体の男の部屋、前科のある男の部屋などを探すが見当たらない。
妻はセバスチャンを疑うセリフを吐くが、やがて納得(これもミスリード)。
管理人を疑ったり、警視を疑ったりしたが、身代金要求の電話もかからない。さあ・・・。

やがて、女の声で、10万ドルと引き換えに子供を解放する、と電話が入る。警視は警察と
連携しろ、というがセバスチャンは断り、自分の弁護士事務所の悪徳ボスを脅して
現金10万ドルを入手、犯人が指定した駐車場へと向かう。

警察?の内部にいる友人に警視の過去を探らせると、警視は最近人身事故を起こして
いて、10万ドルほどが必要だったと知らせてくれた。セバスチャンは警視に詰め寄るが
それとこれとは別だ、と逆に殴られる。(ここがまたミスリード)

やがて身代金を置いた場所に自転車に乗った少年が現れ、現金を確認し携帯で
犯人と思しき人物と会話し、金が入っていたことを確認すると去っていった。
すぐに犯人からセバスチャンの携帯に連絡が入り、現金を確認したので子供らは
開放する・・・とまで聞いたところで携帯のバッテリーが切れて子供らがどこで解放されるのか
が聞き取れない。急いで自分の家に帰ると、友人がマンションの前で待っていて、
二人はずっとマンションの4階に居たようだ、無事だという。急いで自室に行くと妻に
しがみつく二人の子供の姿。セバスチャンも近寄り二人を抱きしめる。

実はその前に、妻と警視がつるんでいて此の計画を立て、金に困っている警視には
現金を、子供の親権を獲得してスペインに帰りたい妻は離婚届へのサインを狙い
仕組んだ犯行だったことが明かされる。

犯人は逮捕されていないが、子供らは無事で、妻ともう一度やり直さないか、と語る
セバスチャンだったが、妻は私達より子供を考えましょう、と離婚を迫り、ついにセバスチャンは
サインする。パパと別れるのは嫌だという子供らを説得し、夜中の便でその日のうちに
スペインに行こうとする妻。3人は空港に向かい、チェックインを済ます。

その頃、セバスチャンは子供らが閉じ込められていた部屋に行き、様子を見る。そこには
警視に頼まれて電話連絡を担当した女が、「警視から掃除をしておけ」と頼まれたと
説明している。しかし、ゴミの中に子供が常用するクスリの袋を発見。事件の全貌を理解した
セバスチャンは空港に急行する。飛行機に乗る直前の3人を見つけ、妻に事の次第を
説明する。親権を譲らない姿勢の妻も、子らが刑務所に面会に行くのか?と言われ、
自分だけスペインに行けと言われたことに従う。
子らはセバスチャンにつれられてマンションに戻って行った・・・。エンド。
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ま、一応筋は通っているのだが、突っ込みどころもある。妻は警視に多額の借金がある事を
どうやって知ったのか。妻は自分がやめとけと言った階段競争をその日にやることと
どうして確信でき、またそれを警視に連絡したのか。子供の親権のためにそこまでやるか、
という動機の重さが感じられない。子供は取り戻したが10万ドルと失った社会的地位は?
セバスチャンは一切を伏せてこれから生きるつもりなのか?全体にもう少し引き締まり感が
欲しかったな。子供が消えるという設定は良かったのに骨子と終わり方がトホホな状態だった。
緊迫感も中程度也。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-02-02 22:45 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)