2016年 02月 07日
ブラック・スキャンダル Black Mass
2015 アメリカ Cross Creek Pictures,and more.Dist.Warner Bors. 123min.
監督:スコット・クーパー 原作:ディック・レイア「ブラック・スキャンダル」
出演:ジョニー・デップ、ジョエル・エガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ロリー・コクレイン他
<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
シネコンに行こうかWOWOW放映まで待とうか、どうしようか散々迷ったものの、
観たかった「ザ・ウォーク」(3D)が何故か、ど早朝かど深夜しか上映していなくて、
本作になったという次第。「オデッセイ」はIMAX 3Dで明後日観ます。
で、日曜のシネコンの小さい小屋。なのに客は10人ほど。嫌な予感・・・。
おそらくたくさんの人物が出てきて名前が混乱するだろうし、会話劇になるのじゃ
ないかと思われたので、眠気も吹き飛ばして真剣に観ました。
結局、面白くなかった。つまらないというほどでもないのだが、ジョニデの変身ぶりは
それなりに見ものではあったが、彼の変身は「シザーハンズ」から「ローン・レンジャー」
「チャーリー・モルデカイ」までマストアイテムだから、驚きは無かったけど。
一見ジョニデと分からない風貌になってはいる。
実在した人物と事件をベースにした作品で原作があるから、実録ものとして大きな
脚色は出来ないのだろうけど、どうしても主人公のジェームズ・"ホワイティ"・バルジャーに
良い悪いの感情は別としてシンパシーを感じる、また受け取るものが無かったのだ。
作品中で証言者もいうが、「生まれつきの犯罪者」。まことにそうなんだが、犯罪者を描いた
実録物は昔から多数あり、傑作もあった。そこに、サイコパスならそれなりの、また
犯罪者になった背景とかが描かれ、破滅型ならそれなりの感情の移入も出来るのだが
本作では、ただただ「悪人・犯罪者」なのだな。「こういう悪いやつも居たんだな」、
彼を取り囲む悪の連鎖も、そういうことなのね、という事実の認識以上のものを感じ
取ることは出来なかった。 ジョニデの悪っぷりだけは良かったけど。
まあ、大づかみだが、FBIの情報屋にして極悪人の兄と上院議員の弟。幼なじみの
FBIの捜査官が、兄にイタリア・マフィアを潰すために、FBIの情報屋になれと。そうすれば
やっていることを見逃そうと、これもびっくりだね。
司直の世界も政治の世界も、裏があってイヤダイヤだ、ということなのだな。裏切られも
するわな。
最後に明かされるが弟は上院議員を辞めた後マサチューセッツ大学の総長を長く
務めたというからまたびっくりだわ。
<ストーリー>
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、「ローン・レンジャー」のジョニー・デップが、FBIの
最重要指名手配犯となった実在する伝説のギャング、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを
体当たりで熱演し評判を呼んだ衝撃の実録犯罪ドラマ。
ボストンを舞台に、極悪非道なバルジャーとFBI捜査官の間で交わされた禁断の密約の
実態と、次第に狂気が暴走していくバルジャーが手を染めた恐るべき悪行の数々を描き出す。
共演はジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ。
監督は「クレイジー・ハート」「ファーナス/訣別の朝」のスコット・クーパー。
1975年、サウスボストン。アイリッシュ系ギャングのボス、ジェームズ・バルジャーは、
イタリア系マフィアと激しい抗争を繰り広げていた。一方、弟のビリーは、州の有力政治家と
して活躍していた。
そこに、バルジャーの幼なじみジョン・コノリーがFBI捜査官となって戻ってきた。折しもFBIは
イタリア系マフィアの掃討を目標に掲げており、功名心にはやるコノリーは、バルジャーに
ある提案を持ちかける。それは、バルジャーがFBIの情報屋となり敵の情報を流す代わりに、
FBIは彼の犯罪を見逃す、という驚愕の密約だったのだが…。」(allcinema)
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