ダブル・リベンジ 裁きの銃弾 Montana

●「ダブル・リベンジ 裁きの銃弾 Montana」
2013 イギリス Moli Films 108min.
監督:モー・アリ
出演:ラース・ミケルセン、マッケル・デヴィッド、ミシェル・フェアリー、ズラッコ・ブリッチ、アダム・ディーコン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本では劇場未公開、DVDスルーの作品。WOWOWでの上映で鑑賞。
ボスニアの内戦で軍隊とは名ばかりののマフィアもどきのギャングに妻子を殺されたプロの
暗殺者ディミトリー。今はロンドンで、家族殺しの犯人を探し復讐を誓っている。片足が不自由だ。
片や、ロンドンのマフィアの下っ端の使いっ走りをやらされている少年モンタナ14歳。根は善人
なのだが父親を殺され、不遇な生活。ギャングの使いっ走りをしなければ行きていけない。
このボスがラザルス。

ネタバレを言えば、このラザルスが流れ流れてロンドンでヤクの元締めとしてボスとなっていて
モンタナの大ボスだ。またこいつはディミトリーが追う際し殺しのラトコでもあったのだな。

で、二人の共通の敵を力を合わせて成敗する、というのが骨子だ。
ディミトリとモンタナの出会いはモンタナがヤクを売った金10万ポンドを運ぶ途中で賊に
襲われ奪われてしまい、始末を付けるためにラザルスの手下に命を狙われたのだが、
そこを助けたのがディミトリであったのだ。彼はモンタナを治療し、話をするうちにお互いの
敵が共通であることが分かり、ディミトリは少年に対し、マーシャルアーツや銃撃を徹底的に
叩き込む。そして時期を狙っていた。

しかし、ラザルス一味にはロンドン警視庁内に金で釣られた悪徳警官が仲間としていて、
ディミトリらは双方から狙われることになる。モンタナの腕も上がったことから、いよいよ
ラザルスのアジトに踏み込む時がやってきたのだ。その後は銃撃戦バリバリ!!!!

まあ、共通の敵を少年と力を合わせてやっつけるという大枠としては面白いのだけれど、
展開が当たり前過ぎてしまい、迫力に欠けるウラミがある。それと、ジェスというモンタナが
惚れる少女の話、など話題がてんこ盛り。多くの話題を辻褄を合わせて終わらせるために
段取り話になってしまい、緊張感が半減してしまったようだ。底が浅くなってしまった、というか。
なんか、もう少し締めて作れば面白くなったと思うのだけど。モンタナを訓練するシーンも
出てくるのだが、字幕で「半年後」とかやれば、相当強くなったんだろうなあ、と分ったり
すると思うのだけど、どのシーンもどこか冗漫な感じ。シーンの説得性を出すバックになる
話も端折りすぎな感じだ。もう少しタイトに編集しいらないセリフも切って、逆に付け加える
ものを足したら結構面白い映画になったのじゃないかなあ。アクションの見せ方にももう一工夫
欲しかった!残念だわ!知っている俳優さんが誰もいなかったけど、モンタナ役の少年はこれが
デビュー。
ディミトリ役の俳優さんは幽霊のようで、ある意味存在感はあったと思うけど、微妙だった。
ラスト、ディミトリがモンタナを「良い息子だったよ」を言う所がいいだけに、返す返すもったいない!

<ストーリー>
犯罪組織のボスに妻子を殺された元特殊部隊の男と、組織から命を狙われるはめになった
運び屋の少年。同じ目的を持つ2人が出会い、復讐に挑む姿を描いたハードアクション。

元特殊部隊の男と、彼に戦いの術をたたき込まれた少年が、たった2人で巨大犯罪組織に
復讐を挑む姿を描いたリベンジハードアクション。
「レオン」や「キック・アス」を思わせるような設定で繰り広げられる、親子にも似た男と少年の絆、
そして命を懸けた戦いが見どころだ。TVドラマ「ハンニバル」で主人公レクターを演じる
マッツ・ミケルセンの実兄ラースが、復讐を胸に抱く元特殊部隊の男役を熱演。
かつて妻とともに息子を殺された男が、殺しの技術を教えながらも少年に息子の面影を
重ねる親子愛の描写が切ない。(wowow)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-05-19 23:20 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)