幸せになるための5秒間 A Long Way Down

●「幸せになるための5秒間 A Long Way Down」
2014 イギリス・ドイツ Wildgaze Films,BBC Films.96min.
監督:パスカル・ショメイヨ  原作:ニック・ホーンビィ「ア ロング ウェイ ダウン」
出演:ピアース・ブロスナン、トニ・コレット、アーロン・ポール、ロザムンド・パイク、サム・ニール他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
なかなかの名優たちが並び、予告を見るだけでは面白そうじゃなか、と思い、観てみました。
原作をどう映像化し、観客に納得してもらえるかが、原作モノの苦労する点だと思うのだが、
本作について言えば、4人の自殺願望者のそれぞれの背景や時間経過による心境の変化などが
かなり端折られるので、浅い感じになってしまっているウラミがある。

せっかくの面白い設定を、上映時間をも少し伸ばしてもいいから丁寧に描いたら、もっと
いい感じの映画になったのじゃないか。もったいないと思う。確かに自殺を思い立ったら
同じような考えの人があと3人もいたらシンパシーを感じてしまうし仲間意識も生まれるだ
ろうけど、なんかこうも脳天気にはいかないんじゃないか、と思ってしまう(のはいけないのかな、
コメディだし。)

リーダーみたいな役割を担う年長者のピアース・ブロスナンが未成年の少女にちょっかい出した
が故に、築き上げたテレビ司会者の座や家庭を失い自殺を思い立つ、というのはいいとして
後の蓮っ葉な娘が高名な政治家の娘だったり、癌だと偽った青年が自分がやっているバンドが
上手くいかないとか、脳性麻痺の歳を食った息子の看護に疲れたシングルマザーなどの設定が
いいんだけど、なんか浅い感じなのだ。それぞれ自殺を思い立つのはいいとして、自殺を
止める、4人がたまたま自殺の名所のビルの上で出くわしたことから行動を共にし、
お互いを知り合ううちに生きる目的というか、生きている方がいいな、と思ってくる、その辺りの
ストーリーはいいのだけれど、大晦日に自殺を思い立ちバレンタインまではとにかく止めようと
いうう約束、でもバンドマンがまたまた自殺を企てたり、紆余曲折はあるのだが、
ハッピーエンドへの強引な持って行き方が、(320日の後・・・という折りたたみ方)、演出だろうが
ちょっとなあ、という感じだった。まあ、見ていて嫌な感じのする映画ではないので、目くじら
たてずにコメディーを見るがごとく見ればよろしいかと。
タイトルが分かりづらいが、映画の中のエピソードで、ゴールデンゲートブリッジから身投げした
男が、空中にいる5秒間で自殺を後悔、奇跡的に助かり、その後はしっかり生きた、という
お話から取られている。キリスト教では自殺は禁じられてますからねえ・・。
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<ストーリー>
TVの人気司会者だったが、そうとは知らなかったとはいえ未成年の女子と肉体関係を
持って仕事も家庭も失い、懲役から帰ってきたマーティンは大みそかの夜、飛び降り
自殺をしようと高層ビルの屋上へ。だが、そこでやはり自殺しようとしていた、息子に
障害があるモーリン、恋人にフラれたジェス、若くしてがんにかかったJJと出会い、
次のバレンタインデーまで自殺を延期すると約束し合う。やがて彼らはマスコミから
注目され……。 (WOWOW)

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by jazzyoba0083 | 2016-06-20 23:15 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)