マシニスト The Machinisit

●「マシニスト The Machinist」
2004 スペイン・イギリス Filmax Group Castelao Producciones.106min.
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:クリスチャン・ベイル、ジェニファー・ジェイソン・リー、アイタナ・サンチェス=ギヨン、ジャン・シャリアン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
役作りのために30キロの減量をしたクリスチャン・ベイルのお姿で、この映画の半分の良さは
決まってしまったようなものだけど、映画としても、そのベイルの怪演を含め、面白かった。
一年間眠らないと死んじゃうんだけど、映画でも出てくるが、うつらうつらするんだよね。でも
なんかの物音がしたり、読んでいた本を落としてしまったりして、目が覚めちゃう。そのあたりの
細かい演出は良かった。
(ここから決定的にネタバレですが)主人公トレバー(ベイル)は赤いムスタングを運転していて
交差点で男の子をはねてひき逃げしてしまうのだな。この罪の重さに不眠症になり、様々な
恐怖の妄想を見るわけ。で、どこからが妄想なのか、どこからが現実なのかがわかりにくい構造に
なっている。マシニストとは機械工の事。トレバーは旋盤工みたいな仕事をしているのだが、
誤って仲間の腕を切断してしまう事故を起こす。その原因を作ったのはアイバンという男の姿
であった。この男、知り合いのようなのだが、実は幻想なのだ。

それ以降、作品の中に出てくる主人公が毎日行く空港にあるカフェの従業員とその息子。
(ひき逃げしてしまった母と息子)彼らとのデートの幻影。冷蔵庫に貼り付けられる謎なぞの
ような気持ちの悪い絵、自分もあわや機械に巻き込まれそうになる事故、アイバンという男が
乗っているムスタングを調べていたら、それは自分が乗っていて廃車届けを出していたクルマで
あったこと、寂しさを紛らすために通っていた娼婦の部屋にあったアイバンという男の写真(実は
自分の痩せる前の写真)、アイバンの後をつけていくとカフェの女給の息子が一緒に家に入って
いく・・・。見ている人はあたかもトレバーになり、妄想幻想と現実の狭間を彷徨うことになる。
次にどうなるのか、という「悪い予感」がこの映画の魅力だ。

allcimemaの感想を読むと、オチは割りと簡単に分かった、と書いている人が多いが私は
分からなかった、その分映画を楽しむことが出来た。
結局、見ている人がクリスチャン・ベイルになり罪の意識から生まれる幻想妄想をともに恐怖しつつ
共有することにより、この映画の楽しさ面白さが出てくると感じた。だから、先回りしてオチを
探さないほうが楽しめるのではないか、そう感じた。
しかし、クリスチャン・ベイルの肋骨どころか背骨さえ浮き出た痩せ姿、顔のげっそり具合は
それだけでホラーだなあ。
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<ストーリー>
工場で機械工として働くトレヴァー(クリスチャン・ベイル)は、原因不明の極度の不眠症で
すでに365日眠っていない。体も生ける屍のように痩せ細っている彼は、ある日、
アイヴァン(ジョン・シャリアン)という大男と出会う。その日から奇妙な事件が次々と起こり、
工場ではアイヴァンに気を取られたトレヴァーの不注意で、同僚のミラー
(マイケル・アイアンサイド)が片腕を失ってしまう。

そして今度はトレヴァーが作業中に腕を切断しそうになる。しかも同僚たちは誰も
アイヴァンの存在を認識していない。トレヴァーはお気に入りの場所である空港のカフェの
優しいウェイトレス、マリア(アイタナ・サンチェス=ギヨン)と、彼女の息子と共に遊園地に
行くが、そこでも少年が持病の癲癇で倒れる奇妙な事故が起こった。

やがてミラーの事故がきっかけで同僚たちとの折り合いが悪くなっていたトレヴァーは、
工場をクビになる。彼は自分を陥れる陰謀を感じた。そして謎の男アイヴァンを再び見かける。
トレヴァーはアイヴァンの乗っていた赤い車のナンバープレートを突き止めるが、
なんとその車の登録はトレヴァーだった。混乱した彼は親しい娼婦スティーヴィー
(ジェニファー・ジェイソン・リー)の部屋を訪ねるが、ベッドの横に、アイヴァンとミラーが
一緒に写っている写真を発見する。スティーヴィーは、その写真はトレヴァーが置いていった
ものだと言う。衝撃を受けたトレヴァーはついにアイヴァンを捕まえて殺害するが、
アイヴァンの姿は消えない。実はトレヴァーは、マリアの息子をひき逃げして殺害しており、
その罪の意識が不眠症と幻覚を引き起こしていたのだ。そしてトレヴァーは警察に自首
することで、ようやく眠りにつけるのだった。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-06-21 23:40 | 洋画=ま行 | Comments(0)