ボヴァリー夫人とパン屋 Gemma Bovery

●「ボヴァリー夫人とパン屋 Gemma Bovery」
2014 フランス Gaumont,Cinéfrance 1888,France 2 Cinéma,Canal+,and more.99min.
監督・(共同)脚本:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ファブリス・ルキーニ、ジェマ・アータートン、ジェイソン・フレミング、イザベル・カンディエ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ちょっとダレる時間帯もあったけど、「フランス艶笑小話」的な映画として、まあ楽しめた。
最後のオチが、バカバカしいというか、これってコメディ?というくらいの落差のあるオチで
むしろそれが故に引き締まった感もある。(ネタバレですけど、パンが喉に詰まるというね)

フランスはノルマンディ地方、田園、別荘地帯、豊かな自然と空気感。そんな中で繰り広げ
られる、ボヴァリー夫人と4人の男たちの恋愛模様というかスケベ比べというか。

脱サラしてパリから親父のやっていたパン屋を継いだマルタン・ジュベール。付近では
なかなか評判のいいパン屋だ。奥さんと高校3年生?の長男がいる。
そんなマルタンの家(店ではない)の隣に、イギリスから、ジェマ・ボヴァリーと名乗る婦人と
美術品修理を生業とする旦那の夫婦が引っ越してきた。地元出身のフローベールと、彼の
著した「ボヴァリー夫人」が大好きなマルタンは、その名前ばかりではなく、ジェマの放つ
気だるい色気に人目で惹きつけられてしまう。

ジェマは恋愛に奔放な危ない女性であり、そのことにパン屋マルタンはハラハラする。
案の定、近くに司法試験の勉強に来たエルヴェという若い男性といい仲になってしまう。
更に、元カレの男も現れて、ジェマを取り巻く男模様は複雑な関係になっていく。

誰彼と無く色気を振りまくジェマに愛想を尽かした旦那はロンドンに一時引き上げてしまい、
その間にジェマと学生エルヴェは熱い恋に落ち、一緒にロンドンに行くことにする。
その危ない様子を見ていたマルタンは、「ボヴァリー夫人」の中のセリフをエルヴァと名前を
語ってジェマに宛てて書き、二人を別れさせた。そんな折、エルヴァの母親がやってきて
どうも勉強もしないでグダグダしているエルヴァをパリに戻してしまう。

そこへジェマから愛しているわという手紙を貰った夫がロンドンから帰ってきた。その時、
ジェマはマルタンから差し入れられたパンを食べながらかつての恋人から言い寄られていた。
しかし、ジェマはパンを喉に詰まらせてしまう。慌てて後ろからジェマを抱えて吐き出させようとして
いる元恋人。そこjへ夫が帰ってきた。まるでジェマを後ろから抱きかかえて迫っているように
見えたので夫は元恋人を引き剥がし殴り倒す。その間にジェマは窒息して死んでしまった。

葬式。終わったあとで夫、パン屋、元恋人が歩きながら、それぞれ自分がジェマを殺してしまった、
と自分を責めていた・・・。

最後、ジェマがパンを喉に詰まらせ死んでしまう、という(小説でもボヴァリー夫人は死んじゃうの
だが)それぞれの男の立場が、男というものの人生のメタファーとなっているような感じ。
まじめに向き合う映画ではないが、「あれあれ」「おやおや」と言いながら、ねっ転びながら
フランス映画ならではのフレンチな小粋な雰囲気を味わいつつ見るのがいいんじゃないか。
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<ストーリー>
フランス西部にあるノルマンディー地方。マルタン(ファブリス・ルキーニ)はパリで12年間
出版社に勤めた後、穏やかな生活を求めて田園風景の広がる故郷の村に戻り、家業の
パン屋を継いだ。単調な日々を過ごす中、文学が唯一の彼の心の拠り所だった。

ある日、向かいにイギリス人の夫婦が引っ越してきた。二人の名前は、ジェマ(ジェマ・
アータートン)とチャーリー・ボヴァリー(ジェイソン・フレミング)。愛読しているフローベールの
名作『ボヴァリー夫人』の舞台となった地に登場人物と同じ名前の夫婦が現れたことに
マルタンの胸は騒ぎ、とりわけ小説同様に奔放なジェマから目が離せなくなる。
ジェマもまたマルタンの作るパンの芳醇な香りの虜になり、ボヴァリー夫妻とマルタンは
親交を深めていく。

次第にマルタンの脳裏では小説の世界と現実とが入り混じった妄想が広がっていった。
やがてジェマが夫に隠れ若い青年と密会するようになり、ジェマが『ボヴァリー夫人』同様に
破滅の道をたどらないか案じたマルタンは、ある行動に出る……。(Movie Walker)

この映画の詳細は
こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2016-07-06 22:40 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)