ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Guardians of the Galaxy

●「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Guardians of the Galaxy」
2014 アメリカ Marvel Studios.Walt Dist:Disney Productions.121min.
監督・(共同)脚本:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ジャイモン・フンスー、ジョン・C・ライリー、
    ブラッドリー・クーパー=ロケットの声
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
MARVEL映画大好きな私としては、もう少しおちゃらけた映画か、と思ってシネコンには
行かずじまいになった本作、ようやく字幕版をWOWOWが放映してくれたので、鑑賞。
結果的には★7.5を進呈したいほどの良い出来だったのだが、心に響いてくるのは
登場人物の立ち位置がはっきりする後半から。前半は星の名前や人の名前がたくさん
出てくるので、相関関係が把握しづらく、またまだ活劇に至る前なのでいささか退屈した次第だ。

後半になり、それこそ「銀河の守護者」たるチームが結成され、ロナンと対決するシチュエーションに
なると、ワクワクドキドキ感が増し、また勧善懲悪、駆けつける「第七騎兵隊」的なヒーロー
映画の王道を行く構成にカタルシスを感じることが出来たのだった。宇宙船や戦闘機などの
造形も良く工夫されていて、CGの出来も良かったと感じた。男の子映画のマストアイテムである
勇気、友情、など泣かせどころもちょっとくさめだけどちゃんとしているし。
主人公チームを取り囲むサブキャラクターたちもいい感じ。

70年台アメリカン・ポップスと初代ウォークマンがキーになっていて、構造としては宇宙モノに
よくあるパターンだが、構成が異色で面白かった。年代的にど真ん中だったことがあるのだが、
本作は宇宙モノ映画をどう捉えるか、この映画が許容範囲になるかどうか、また話題のキーに
なる70年代の洋楽に反応するかどうかにより、面白さが全然変わってくるかもしれない。

ブラッドリー・クーパーが声をやっていたロケットと呼ばれるアライグマと「私はグルート」と
しか言わない木のお化けみたいややつのコンビも、SWのR2-D2、C-3POとかチューバッカ
のような役回りで楽しかった。主人公のピーター・クイルはスター・ロードとも名乗る、
地球から少年時代に拉致された青年なのだが、どうやら彼の出生には秘密があるらしく、
それは本作では説明されないので、次作以降にとってあるエピソードなのだろう。

最後の字幕で次作があることが明記されるのだが、最近のMARVEL映画はチームの仲間が
どんどん増えていき、訳がわからなくなるし、結局味方同士で争わせたり、あまり面白くない
方向に行ってしまうので、本シリーズは是非そういうことのないようにお願いしたいものだ。
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<ストーリー>
9歳の時、何者かによって地球から宇宙に連れ去られたピーター・クイル(クリス・プラット)は
20年後、惑星間を渡り歩くトレジャー・ハンターに成長していた。

ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体“オーブ”を発見したピーターは、換金のために
ザンダー星のブローカーを訪れるが、彼を待っていたのは、宇宙に暗躍する“闇の存在”が
送り込んだ暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)だった。
賞金稼ぎのアライグマ、ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)と相棒の樹木型ヒューマノイド、
グルード(声:ヴィン・ディーゼル)も加わって派手な戦いを繰り広げた彼らは、ザンダー星
警察に逮捕されてしまう。

投獄された4人が銀河一危険な刑務所で出会ったのは、凶暴な囚人ドラックス(デイヴ・
バウティスタ)。妻子を殺した犯人の仲間であるガモーラの命を狙うドラックスを、ピーターは
制止。実はガモーラは“闇の存在”を裏切り、その支配から逃れようとしていたのだ。

オーブを売って金を手に入れたいピーターとロケットたち。復讐に燃えるドラックス。それぞれ
目的の異なる5人だったが、ロケットを中心に協力して脱獄。希少なものの収集家で、オーブに
大金を払う“コレクター”と呼ばれる男に会うため、宇宙の果ての惑星ノーウェアへ向かう。
そこでピーターたちは、コレクターから驚くべき秘密を聞く。“オーブを手にした者は、無限の
力を得る”。その頃、5人の動きを察知した“闇の存在”が大軍を送り込んできた。奮闘虚しく
敗れ、“闇の存在”の手に落ちるオーブ。彼らは、その力で宇宙の秩序を司るザンダー星を
滅ぼし、銀河を混乱と滅亡に陥れようとしていたのだ。
この時に及んで、それまで逃げることで生き延びてきたピーターは、何故か戦う覚悟を決める。
それはチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”誕生の瞬間だった。ヒーローとは縁遠い
生活を送ってきた5人は、宇宙の存亡を賭けた戦いにどう挑むのか!?(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-18 23:15 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)