ブラック・シー Black Sea

●「ブラック・シー Black Sea」
2014 イギリス・ロシア Focus Features,Film 4.115min.
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジュード・ロウ、スクート・マクネイリー、ベン・メンデルソーン、デヴィッド・スレルフォール他
ブラック・シー Black Sea_e0040938_12254178.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWでの鑑賞であったが、短い解説からはもっと軽いお宝探し騒動物語か、と
思ったらさにあらずで、なかなか骨太の面白い映画であった。内容にはステレオタイプな
ところ(潜水艦に乗り合わせる企業側の男の存在とかラストの持って行き方など)も
あったが、全体に緊迫した潜水艦ドラマとして、キャラクターを含めよく台本が構成されて
いて、終わってみれば、ラスト前に明らかになる驚愕の事実やステレオタイプな描写も含め、
面白く見ることが出来た映画だった。★は7.5を進呈したい。
ジュード・ロウの役柄のキャラクターは、最後に浮かび上がってくる避難用スーツの中身が
すべてを物語っているように感じた。 ソナー員の活躍で、一度は金を積んで逃げられるか
と思ったのだが、なかなか甘くなかった。そのあたりの緊迫感は良かった。細かいところも
(水圧などの問題)きちんと描けていてリアリティーと納得性がある。
 ナチスの黄金がそう簡単に転がっているわけもないのだが、また70年前のUボートの駆動
シャフトが今の潜水艦に使えるかどうか、その工具や作業も含め、う~む?という点はあるけど、
まあ、そういうところを吹き飛ばすパワーを持っている作品である。女性は誰も出てこないという
男臭い映画である。
ブラック・シー Black Sea_e0040938_12261262.jpg

<ストーリー>
海洋サルベージの専門家ロビンソン(ジュード・ロウ)は、ある日突然、11年間も勤め
続けた会社を解雇される。イギリス海軍に所属した15年も含め、家族を犠牲にして
ずっと仕事一筋だった彼には、陸上での仕事など考えられなかった。
そして、途方に暮れる彼の元から、妻クリシー(ジョディー・ウィットテイカー)と12歳の
息子マーティンも去っていく。

そんな矢先、昔の仕事仲間で、鬱病を患うカーストン(ダニエル・ライアン)から、莫大な
金塊を積んだドイツ軍のUボートが第二次大戦時から黒海のグルジア沖の深海に
沈没したままになっているという情報を得る。ロビンソンは、その引き揚げに成功すれば
新規巻き直しの大チャンスになると考え、仲立ちをするダニエルズ(スクート・マクネイリー)の
プランに飛びつき、ロシア製のオンボロ潜水艦を手に入れると、その艦長を買って出る。

リーダーで事情通のブラッキー(コンスタンティン・ハベンスキー)らロシア人5人と、艦長の
ロビンソンのほか、激しやすい潜水士フレイザー(ベン・メンデルソーン)らイギリス人6人の
荒くれ者たちで急ごしらえのチームを結成し、ただ一人のアメリカ人、ダニエルズが彼らの
動向に目を光らせる。

海上を通るロシア海軍に探知されないよう深く潜り、沈没したUボートが横たわる海域を
目指す。暗く冷たい深海で、男たちは知力と体力を尽くして任務を果たそうと意気込んでいた。
しかし、ロビンソンが謎の投資家に渡す分を除いて金塊を乗組員全員で山分けすると宣言
したのを機に、艦内の空気は一変する。一攫千金に目が眩んだ乗組員たちは次第に
制御不能になり、取り分を巡る醜い争いが勃発。逃げ場のない船内は、やがて死闘の
場と化していく……。(Movie Walker)

潜水艦の男たちは結局壮大なダマシにあっていたのだけど・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-22 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)