2016年 09月 21日
禁断のケミストリー Better Living Through Chemistry
2014 アメリカ Occupant Entertainment and more.92min.
監督・(共同)脚本:ジェフ・ムーア
出演:サム・ロックウェル、オリヴィア・ワイルド、ミシェル・モナハン、ベン・シュワルツ、レイ・リオッタ他
<感想>
ストーリーはあんまり褒められたものではないし、ドラッグと不倫を取り扱っているから日本では未公開だ。
公開したら薬剤師組合みたいなところからクレームが付きそうだ。
悪いことに手を染めながらも、人生上手く行っちゃって、次の高みに行くことが出来た、と、まあ都合の
良いお話だが、ブラックユーモアにつられて結構面白く観てしまった。レイ・リオッタとジェーン・フォンダは
友情出演みたいなもので、あとは割りと地味めなキャスト陣である。
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冴えない中年に差し掛かろうとしている男、ダグ(サム・ロックウェル)は、義父に頭が上がらず、任せられた
薬局に自分の名前を付けられない不満を抱えながらも、町では信頼されている薬剤師で、町民の健康事情も
分かっていた。相談を受けながら、それぞれに合ったクスリを調剤するわけだ。
そんなダグが、クスリの配達で出会った超色っぽい人妻と不倫にハマってしまう。絶倫を振る舞うために薬局に
あった麻薬成分のクスリに手をだしてしまう。お陰で美人人妻とは絶好調!家庭では、出来の良くない小学生の
息子を忍者ごっこに巻きこみ、自分の薬局のネオンサインとかショーウィンドウを割ってしまったりした。
息子には理解ある父親だと思われたり・・・。妻は二番目の子供を妊娠中。趣味が昂じてプロのサイクリストに
なってしまい、毎年行なわれる町のロードレースの優勝の常連であった。他に生きがいを見出した妻はダグを
無視しがちとなっていた。
そんな薬局に麻薬捜査官がやってきた。薬局の在庫と使用の量がちゃんと釣り合っていて不正使用がないかを
調べに来たのだ。ダグは不倫用に無断でクスリを使用しているので緊張するが、なんとか後日に資料を提出
するということでいいくるめた。エスカレートしたダグは美人妻と駆け落ちするところまで行ってしまったが、
結構当日、心臓を患っている美人妻の夫(レイ・リオッタ)のクスリに毒を混ぜて殺す、という計画だったが、
配達人が配達せず、しかも薬局のクスリを盗んで自分で売りさばくという売人で更に自分でも使用して
薬局内で死亡してしまったのだ!
捜査官は、薬局のクスリの在庫と使用量が合わないので調査に乗り出そうとしていたのだが、配達人がくすねて
売ったり自分で使っていたりしていたと理解し、逆にダグに同情する。
ダグは駆け落ちを中止。馬鹿な人生はここで終わりにしようと決心し、美人妻には行けない、と電話。彼女は
一人ヨーロッパへ。薬局の名前は自分の名前となり、妻とまた信頼される薬剤師の道を歩き始めたのであった。
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アイロニーを楽しめばいいのではないか。
お気に入りのミシェル・モナハンがダグの妻役であった。ここではあんまり美人だなあ、という感じは受けなかった
なあ。
この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357427こちらまで。