2016年 11月 16日
張り込みプラス Another Stakeout
1993 アメリカ Touchstone Pictures.108min.
監督:ジョン・バダム
出演:リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス、ロージー・オドネル、デニス・ファリーナ他
<感想>
前作から6年経過し、ドレイファスとエステヴェスコンビの続編が作られた。シアトル市警のデコボコ
コンビの活躍、前回を踏襲しつつ、お笑いの要素を濃くまとめた。結果、映画を見ながら笑うシーンは
確かに増えたけれど、反面、刑事モノとしての面白さが減ったように思う。前作はバディムービーの傑作と
してファンに語り継がれているが、続編はそうはいかなかった。ま、要は好みだろうけど、個人的には
本作も嫌いじゃない。一つ惜しいのは、allcinemaの評にもある通り、話がとっちらかって、締りが
弱くなってしまったことだ。特に、今回の監視対象になり証人をかくまうオハラ夫妻の役どころが結構
いい加減に終わってしまったこと、ドジな女性検事補がドジになりきれていない(これ、描き方難しいん
だけど)部分。
前作を観た人は、クリスの妻マリアの出自など、また冒頭の魚市場での追跡劇で、頭から魚をかぶる所などは
ニヤリとする所であろう。一番の刮目しどころが冒頭の証人を保護する爆破シーン。そして爆笑のシーンが、
夕食に招待されたオハラ夫妻が、デザートのアイスクリームを帰りたい一心で早食いし、頭痛になってしまう
所であった。
シアトル市警の名物刑事コンビ、クリス(リチャード・ドレイファス)とビル(エミリオ・エステヴェス)は、
組織犯罪の重要な目撃証人ルー・デラーノ(キャシー・モリアーティ)探索の応援を命じられた。ルーは、
シンジケートの放った殺し屋トニー(ミゲル・フェラー)に命を狙われていた。
ルーは、シアトル沖のリゾート地、ベインブリッジ島在住のオハラ夫妻(デニス・ファリーナとマーシャ・
ストラスマン)とだけ連絡を取っているという。張り込み捜査には、判事の高級別荘が使われることになった。
女性検事補のギャレット(ロージー・オドネル)も加わり、クリスとビルが実の父子、再婚して5年目の後妻が
ギャレットという設定で、ギャレットの愛犬アーチーも含めた3人と1匹の〈家族〉は、島の別荘へ向かった。
彼らはさっそくオハラ夫妻に接触。盗聴器の必要に迫られた3人は夫妻を夕食に招いたすきに、ビルが侵入して
仕掛けようと試みる。だがビルは、侵入した直後、隠れていたルーの一撃を受けて昏倒。そうとも知らず、
ギャレットとクリスは夫妻を引き留めようとして必死になる。遂に夫妻は帰ってしまうが、2人はルーと
縛られたビルの姿を見て驚く。ルーはビルを組織の殺し屋と勘違いして、彼を車のトランクに入れて舟着き場へ
向かう。残された2人は追跡し、車ごと沈められようとしていたビルを救出する。
一方、検察内部の内通者からの伝達で、ルーの所在を確認した殺し屋トニーは、オハラ家へ向かう。
彼を目撃したクリスとビルは後を追うが、警官に誤解され足止めされる。その間にトニーはオハラ邸に侵入し
人質をとるが、アーチがとびかかったすきに射殺された。(Movie Walker)
この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18552#1こちらまで。