ホノカアボーイ Honokaa Boy

●「ホノカアボーイ Honokaa Boy」
2007 フジテレビジョン、電通、ROBOT 配給:東宝 111分
監督:真田敦  原作:吉田玲夫
出演:岡田将生、倍賞千恵子、長谷川潤、喜味こいし、正司照枝、蒼井優、深津絵里、松坂慶子、吉田玲夫他
e0040938_14141659.jpg
<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

ハワイ好きならばとりあえず観ておかなくてはならないな、と思いながらずっと機会を逸していて、
年末年始になるとハワイ特集が多くなるし、ハワイ島が取り上げられることも多くなるだろうし、
すると、ホノカアはこの所マストアイテムになっているので、急ぎレンタルビデオで鑑賞した。

感想を語る方の中には、ハワイでなくても・・・という意見も散見されるが、ハワイの空気感、風と
いったものを感じた人とそうでない人では感じ方が違うんだろうなあ、と思った。どちらが悪いとか
言う話ではない。原作は吉田カバンで有名な吉田玲夫(レオ)が実際にハワイに滞在した事をまとめた本。
これをCM演出畑の真田監督が、いかにもCM的なタッチで(いい感じという意味で)仕上げた作品。

物語は、これはもう夢のようなお話。フェアリーテイルとでもいえるような。確かに舞台は何処でも
起こりうるだろうが、ムーンボウ(夜に出る虹)をキーワードとして、人と人の繋がりが薄いようで濃く、
自然との繋がりがとても濃いというハワイ独特のスピリチュアルな雰囲気を持った作品といえる。
時間が止まったようなホノカアという街(近くに神聖な王族たちにまつわるスピリチュアルな
ワイピオ渓谷がある)でなくてはならなかったのだろう。

スローなテンポで、主人公レオと不思議な料理の上手いビーおばさん、ロコガールのマライア、の
話が繋がっていく。映像も幅広い画角を意識したルーズなモノが目立ち、時間の経過や物語の
進展を映像からも主張できているのではないか。そのあたりはCM監督の手腕が生きた。

映画館女経営者、松坂慶子、や喜味こいし、正司照枝ら年配の配役も、あるいは映画館に勤める
爺さんらも、ホノカアに流れる時間や、何もないそこに暮らしている人生、そして観ている私達の
人生を投影させて面白い。物質的に恵まれた生活が幸福なのか、ということに思いを致しても
間違いではない。
人、街、太陽、風、色、草、フラ、音、ホノカアにあるこうした全ての舞台が、レオの人生に
関わって不思議な時間が流れる。だからどうした、というあまり人生訓的な意味は無いでもいいと
思う。ストーリーはあるようでないようで、で良いと思う。観て癒やされれば。映画から吹き出る
スピリチュアルな空気に癒やされれば。
キャステイングも全体に悪くないと思う。

ハワイには何度となく行っているが、ハワイ島は未踏で、是非行きたいと思っている。ホノカア、
必ず訪れるだろう。
e0040938_14144557.jpg
<ストーリー>
ハワイ島の北にある町、ホノカア。世間から忘れられたこの町では、月に虹がかかるとき、願いが
叶うと言われていた。大学生のレオ(岡田将生)は失恋のショックから、逃げるように日本を離れて
この町を訪れる。
そして、ひょんなことから映画館の映写技師として働くことに。彼が初めてこの町にやってきたのは
半年前。見た者に最高の祝福をくれると言われる伝説の“月の虹=ムーンボー”を探して、恋人と一緒に
ハワイ島へ。
だが、“ムーンボー”には出会えず、道に迷って辿り着いた町がホノカアだった。

不思議な魅力に吸い寄せられるように再びやってきたこの町でレオが出会ったのは、風変わりだけど
心優しい人たち。食いしん坊な映画館の女主人エデリ(松坂慶子)。87歳にしてエロ本を欲しがる
日系老人のコイチ(喜味こいし)。いつも変な髪形に仕上げてくれるバーバーのみずえ(正司照枝)。
オーガニックフード店の美しい看板娘マライア(長谷川潤)には、ちょっとした恋心を抱く。そして、
毎晩レオにご飯を作ってくれる、いたずらと料理が大好きな日系のおばあちゃんビー(倍賞千恵子)。
出会い、恋、ごはん、そして別れ。レオが大人になるために必要なものすべてが、ホノカアにはあった。

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv37839/こちらまで。


トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/25082363
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2016-12-21 22:30 | 邦画・旧作 | Trackback | Comments(0)