SPY/スパイ

●「SPY/スパイ」
2015 アメリカ 20th Century Fox Film Corporation. 120min.
監督・脚本・(共同)製作:ポール・フェイグ
出演:メリッサ・マッカーシー、ジェイソン・ステイサム、ローズ・バーン、ミランダ・ハート、ジュード・ロウ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
これ日本ではビデオスルーしちゃったのだね。もったいない。面白いのに。という訳で★7.5。
コメディって実は作るのにとても難しいと思う。気の利いたセリフをちりばめたり、何気ない
アクションの中に思わず笑っちゃうような仕草を埋めたりで、こういうシーンが滑らずに演出
出来ているというのは、脚本、演出、演者、みんなぴたりと嵌らないと、ダメなんだな。
そう思うと、やはりウディ・アレンという人は優れているんだと思い知る。

本作でもメリッサのキュートな可愛さはあるのだが、何気に地味だけど可笑しい、という点で
笑わせてもらった。メリッサと監督のフェイグ、キャメラのロバート・D・イェーマン(この人
グランド・ブダペスト・ホテルでオスカー撮影賞ノミニーなんだね)は、以前にも組んだことがあり、
(「デンジャラス・バディ」「ゴースト・バスターズ」など)気心がしれている、というか、
メリッサはどういうシーンを与えたら面白いか、ということが分かっているんだね。
       
        <以下、とことんネタばれですから、ご注意ください>

ローマで追跡しようと乗ったピザ屋のスクーターが乗ったまま動かず、直立横転。キッチンで
バトルとなったメリッサとローズ・バーン、メリッサが振り回すフライパンがローズの頭に当たり
地味でリアルに痛いさま。最後の活劇シーン、メリッサが、(この段階では味方になっている)
ローズに落ちている銃を床に滑らせて寄越せ、というところで、滑らせるのだが、少ししか
滑らないという地味でリアルなシーン。そこにカッコ良く颯爽と登場するはずのジェイソン・
ステイサム、コートのポケットがドアノブに引っかかり勢い良く転倒、気絶の憂き目、という
あるあるドジ・・・。などなど、日常生活の中で見ているほうも、「やっちゃうんだよなあ、これ」
という共感が笑いに繋がっていた。このあたりの脚本と演出は好きだな。
適切におバカで、適切にお下品。

さて、本作では、ジュード・ロウとジェイソン・ステイサムといういつもはカッコいいスパイを
演じる役者がコメディを演じる落差、そして「デンジャラス・バディ」でも、チャーミングな
おデブさんを演じたメリッサの嫌味のないコメディエンヌ振り、メリッサの相棒の地味だけど
憎めない大女ミランダ・ハートなど、キャスティングもいい感じだ。
メリッサのありえない格闘シーンも、無理だろうと分かっていても微笑ましい。冒頭のタイトルから
して007などの本格スパイ映画のパロディで、音楽やカット割なんかも、パロっているので楽しさ倍増だ。

ストーリーはありがちなんだけど、内勤のメリッサが、本格的なスパイ活動に入り、その際に巻き起こす
ギャグ満載のドタバタ。新品のBMW7と4クーペを惜しげもなく壊すところも含め次々に展開される
活劇が気持ちがいい。包丁が手のひらを貫通する、など結構痛いシーンもあるけど。
重苦しい映画の鑑賞が続いたので、久々に映画を見て笑った。痛快であった。
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<ストーリー>
ジェイソン・ステイサムとジュード・ロウがCIAエージェント役で共演したアクションコメディ。
CIAの分析官として働くスーザンは、ワシントンD.C.にあるオフィスから現場の状況を分析し、
パートナー捜査官のファインをサポートしていた。
ある日、ファインは核爆弾の隠し場所を知る男ボヤノフを、誤って射殺してしまう。CIAはボヤノフの
娘レイナが核爆弾の行方を知っていると考えファインを送り込むが、ファインはレイナによって撃ち殺
されてしまう。
レイナがテロリストに核爆弾を売ろうとしていること、そしてCIA捜査官のデータを握っていることを
知ったスーザンは、自ら現場捜査官に志願。凄腕捜査官のリックと共に現場に潜り込むが……。
リメイク版「ゴーストバスターズ」「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」の
ポール・フェイグがメガホンをとり、両作に出演したメリッサ・マッカーシーが主人公スーザン役を
演じた。(映画.com)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356727#1こちらまで。



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by jazzyoba0083 | 2017-01-25 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)