マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 The Second Best Exotic Marigold Hotel

●「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 The Second Best Exotic Marigold Hotel」
2015 イギリス Babieka,Blueprint Pictures.122min.
監督・(共同)製作、原案:ジョン・マッデン
出演:ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイ、デヴ・パテル、ペネロープ・ウィルトン、セリア・イムリー
   ロナルド・ピックアップ、ティナ・デサイ、ダイアナ・ハードキャッスル、リチャード・ギア他
e0040938_14484467.jpg
<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
たいそう面白かった作品の続編。いわゆるグランドホテル形式で、インドはジャイプルに開業した
マリーゴールドホテルは、ワケアリの熟年者たちが住んでいるように使っていて、他の部屋の埋まりも
良く繁盛していた。初作は青年の熱意と熟年者の知恵で、古いけどエキゾチックなホテルが開業する
までを描いた。続編冒頭はアメリカはサン・ディエゴ、ホテル業界の大物に、マリーゴールドホテルの
第二号店を出さないか、というオファーを、経営主任たるリュミエル(マギー・スミス)と若きオーナー
ソニー・カプール(デヴ・パテル)が、申し出にやってきたのだ。大物バーレイは、後日調査員を
派遣し、事の次第を判断する、ということになった。

さて、覆面調査員としてホテルにやってくる男は誰か?そんな折に、予約無しでぶらりとホテルに
現れたのは、いかにもの風体のガイ・チェンバース(ギア)という男があらわれた。
ソニーはバーレイが言っていた男(ガイ)の謎掛けで、彼こそ調査員と思い込み、まさにいい部屋に
チェックインしようとしていた女性の部屋を取り上げ、彼を厚遇するのだった。苦々しくそれを
見ていたフロントに勤める彼の婚約者スナイナと、リュミエルであった。

ソニーの母(リレット・デュベイ)と惹かれ合っていくガイは、本当に調査員なのか?そうこうして
いるうちに第二のマリーゴールドホテルとして買収をもくろんでいたホテルを、ソニーが恋敵と勝手に
思い込んでしまったクシャルに先を越されて買われてしまう。結婚式を間近に控えたソニーとスナイナの
間がギクシャクしてくる。さて、こんな状態で二号館をオープンできるのか?というお話を
縦軸に、ご老人5組の愛憎の行方を横軸に、大団円に向けて話が進む。ご老人それぞれのエピソードも
上手いこと纏められ、ソニーの母とガイの恋の行方も気になりつつ、ソニーとスナイナはすった
もんだで、ラスト、結婚式のシーンではインド式の大ダンス大会。そしてそれぞれに落ち着いた
カップルが各々のスクーターにタンデムで乗り・・・・。

イギリス式のウィットに富んだ会話に、ご老人独特の辛辣さが加味され、粋な会話のキャッチボールが
楽しい。それぞれ人生を重ね、豊かな知見に裏付けられた会話は含蓄に富んでいて、メモしたくなる。
「自分を惨めだ、と思う人生こそ残念だ」というのが個人的に気に入った。若い人には辛気臭いドラマ
かもしれないが、その豊かな経験こそ映画を通して味わうとよい。またイギリスの名優たちの演技がお話を
サポートする。前作に続き、人間を描かせたら逸品のジョン・マッデンの演出も冴えている。

本作中ではまさに買収に失敗し、調査員を取り間違え他の客に迷惑をかけ、婚約者とこじれる若き
オーナーのソニーが、若者のコトバは悪いが「浅はかさ」を代表している。しかし、若い人は
若いなりの解決をし、ご老人はご老人なりの解決を図っていく。勢いは当然若い人にあるわけで。
そのあたりの心の揺れ動きをジュディ・デンチ扮するイヴリンが上手いこと演じている。仕事も恋も
遅すぎる、ということはないのだ、ということを。ラストに近く、「Strangers in the Night」に乗せて
円熟の人々が踊るシーンがあるのだが、まさにホテルに来るまでは見知らぬ同士が、心を許し合って
ダンスをする、う~ん、いいシーンだった。

前作に続き、心温まり、愉快痛快な、含蓄に富んだ良作に出来上がった。

<IMDb=★6.6
<Rotten Tomatoes:Tomatometer=63% Audience Score=59%>
e0040938_14491532.jpg
<ストーリー>
インドの自称“高級リゾート・ホテル”で第二の人生を送ろうとイギリスからやって来た高齢者たちが
繰り広げる悲喜こもごもの人生模様を描き世界的にヒットした群像コメディ・ドラマ「マリーゴールド・
ホテルで会いましょう」の続編。
出演はジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイ、デヴ・パテルら前作からの続投組に加え、
リチャード・ギアが新たに参加。監督は引き続き「恋におちたシェイクスピア」「コレリ大尉の
マンドリン」のジョン・マッデン。

 インドのマリーゴールド・ホテルに長期滞在するイヴリンたちイギリス人の男女5人。最初は
不満タラタラだったが、今ではこのボロホテルに愛着すら感じていた。おかげでマリーゴールド・ホテルは
今や常時満室状態。恋人スナイナとの結婚を控え、すっかり順風満帆の若きオーナー、ソニーは、
さっそく事業の拡大に乗り出す。そして宿泊客から共同マネージャーに転身したミュリエルとともに
渡米し、新館オープンの資金獲得のために投資会社へと乗り込んでいく。

一方滞在客のイヴリンも、現地で始めた仕事が本採用になり充実した日々を送っていた。しかし、互いに
好意を寄せ合っているダグラスとの関係はなかなか進展しないまま。そんな中、ソニーが帰国して間もなく、
予約なしの客が現われる。彼を投資会社が送り込んできた覆面調査員だと睨み、丁重にもてなすソニー
だったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353844#1こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-02-11 23:20 | 洋画=ま行 | Comments(0)