第89回 アカデミー賞授賞式 89th Tne Oscars

●「第89回 アカデミー賞授賞式 89th The Oscars」
2017 26th Feb. At Dolby Theater,Hollywood,Los Angels,Ca.
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
予想通り、反トランプ旋風が吹き荒れたステージだった。これはハリウッドの持つリベラルさの
歴史的な背景があるから、まあ当然であろう。ステージアクトとしては、この3年間で一番地味だった
ような気がする。ダイナミックなステージショーの代わりに、小ネタが並んだという感じで、いろんな
楽しい工夫・演出もあり楽しませてもらった。ステージ全体の評価としては「作品賞」発表のドタバタで
マイナスとするのだろうが、「ラ・ラ・ランド」のプロデューサーらの大人な態度に感激し、マイナスとは
しなかった。ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウエイは貧乏くじだったなあ。

反トランプで一番尖っていたのが、この式典の放映権を持つABCテレビで「The Jimmy Kimmel Live!」と
いう人気番組を持つ、ジミー・キンメルだった。冒頭から辛辣なジョークを繰り広げ、大先輩メリル・
ストリープを引き合いに出し、「過大評価だけど、みなさん、大きな拍手を」と、身内もからかって
笑いを取った。「その素敵なドレスはイヴァンカかい?」とか。台本があるのかアドリブなのかその両方なのか
よくわからないけど、彼の吐く毒のあるセリフはいちいち今のハリウッドの気分を代表しているのだろう。

マット・デイモンとキンメルの「争い」(笑)は、キンメルのショーを観ていないと分からないだろう。
もちろんジョークで、仲良しなんだが、2008年以来、「いがみあい」キャラとして2人は国民に
親しまれている。今回は、マットが「マンチェスター・バイザ・シー」の製作総指揮として授賞式に参加
していて、司会がキンメルだから、アメリカ国民もなにかあるだろう、と思っていたに違いない。

案の定、スターが自分の影響を受けた映画を紹介するコーナーで、キンメル自身が登場し、取り上げた
映画はマット・デイモンの2011年作品「幸せへのキセキ」。マットが動物園を買う話だ。これを、
真面目くさって語るのだが、からかい、ジョークで構成されていたりする。すると客席を歩くキンメルを
マットが足を出してつまづかせたり、ショー全体で、2人はじゃれ合っていた。結局「マンチェスター~」は
ケイシー・アフレックが主演男優書を獲ったから、マットの面目躍如と言った感じだった。
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キンメルはスマホを使ってトランプにツィッターをリアルタイムに打ち、「メリル(ストリープ)がよろしく
ってよ」とかホントにやっている。事程左様に、ステージ演出としても、反トランプの色彩は大変濃かった。
「この会場にTIMEと名のついた会社に勤めている人がいたら出ていってください」とか。

会場の演出としては、去年はピザの配達があったりだったが、今年は天井から小さい布の風船みたいなヤツに
オヤツを入れて投下させたり、素人の客を乗せたハリウッド周遊ツアーバスを会場に連れてきて、サプライズ
させたりしていた。
この客たちは羨ましかったなあ。だって、目の前にデンゼルやらメリルやらエマ・ストーンやマット・デイモンが
並んでいるんだからな。一生の思い出となる夢のようなひと時だったろう。

作品賞のミスは、ステージ上の役者、スタッフたちには気の毒だった。プレゼンターのウォーレン・ベイティや
フェイ・ダナウェイも含めて。封筒から紙を出した時にウォーレンは明らかにオカシイな、と気がついた。
それをフェイに確認の為に渡したら、フェイが読み上げちゃったからね。しょうがないな。
「ラ・ラ・ランド」は3人めが感謝のメッセージをスピーチしている最中だった。その後の彼らの、驚いた
だろうけど、ウラミや文句を言わず、「ムーンライト」が素晴らしい映画であることを強調し引き下がった。
あの態度は立派だった。みんなを救ったね。キンメルの「ボクが悪いんだよね」などという引き取り方も上手かった。
但し、故人を追悼するコーナーで、写真を取り違えたのはいただけない。
来年は発表の紙の管理に工夫がなされるであろう。

さて、各賞の行方である。作品賞、主演男優、主演女優、監督、作曲、歌曲、美術などは納得で、今回は
観ていない映画が多くて現在の日本での評価は難しいが、個人的には「え?なんでこの作品?」という
ものは無かったと思った。落ち着くべきところに落ち着いたと。

いろいろあったが、やはり毎年この授賞式はアメリカの映画の力、映画に対する愛情、そしてHollywoodの
多様性とリベラルさを確認出来る、夢のような興奮する時間であることは間違いない。これだけのショーを
今の地球で観ることは不可能であろう。来年は90回。素晴らしい、ミスのないwwショー(授賞式)を期待したい。

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by jazzyoba0083 | 2017-02-27 23:55 | アカデミー賞 | Comments(0)