ワイアト・アープ Wyatt Earp

●「ワイアット・アープ Wyatt Earp」
1994 アメリカ Warner Bros.,and more. 191min.
監督:ローレンス・カスダン
出演:ケヴィン・コスナー、デニス・クエイド、ジーン・ハックマン、イザベラ・ロッセリーニ、トム・サイズモア他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
名作「OK牧場の決闘」、「ドク・ホリディ」など、さまざまな映画の題材にもなっている
実在の「保安官にしてならず者」ワイアット・アープの生涯を描く作品だ。

確かに劇的な生涯を送った人ではあるが、この映画、長すぎ。幼少期から始まり、
皆が拳銃を持たなくなった老年時代まで描き切る。波乱万丈に描かれるから、それ
なりに面白くも観られるのだが、いかんせん、3時間以上の大河にする必要のある
物語に値する人物なのか。ネタバレ覚悟だが、最初の結婚(純愛を貫いたもの)が
新妻の腸チフスによる急死という悲劇を経て、ワイアットの性格が変化していく様子は
見どころではあるが、私がプロデューサーなら、この最初の結婚の悲劇後から
描いていくので十分に物語は出来るんじゃないか、と思うだろう。

生涯を描くゆえに、登場人物も多く、ドク・ホリディ、ワイアットの兄と弟、バット・
マスターソン、そして2度目の妻となるジョジーなど、それぞれキャラの立った人物も
多く、これを欲張って描こうとするから、中途半端な感じを免れない。
デニス・クエイドのドク・ホリディなんて、主役を食うくらいのいいキャラクター
だったのに。

一方、新妻を腸チフスであっという間に失い、自暴自棄になり、無法にも手を出した
アープが、保安官助手として兄弟と、また野牛の皮を商売にしていたときに知り合った
マスターソン兄弟、加えてアープを親友と信じるドク・ホリディなど魅力的な
仲間たちに囲まれ、ラストあたりではジョジーという女性との愛情の芽生えという
要素もプラスされ、アープというのは、単純な保安官ではない、屈折した人生を
生きてきて、純粋な正義漢でもないし、結構山っ気もあったりで人間ぽかったと
いう面は長い時間をかけて描けていたし、人となりもよくわかった。

いわゆるOK牧場の決闘で、私闘とみなされて訴追を受けるが無罪となり、2番目の
妻となったジョジーとアラスカに金を求めて一旗あげようと船で向かう姿で映画は
終わるのだが、アープという人はほんとに波乱万丈だったんだなあ、という以外に
あまり感動とか、人生に対する教訓というものは感じなかった。長いわりに何が言いたい
のかよくわならないままスルリと流れて行ってしまった引っ掛かりのない作品になっちゃた
なあ。

この引っ掛かりのないつくりに、この年のラジー賞を賑わせる結果となってしまった。
極論を言えば、ワイアット・アープの話は「荒野の決闘」「OK牧場の決斗」それに
「ドク・ホリディ」以上はもう映画にする必要はなかったんじゃないか?
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<ストーリー>
1800年代、アイオワ。ワイアット・アープ少年は厳格な父ニコラス(ジーン・ハックマン)に
家族の絆の強さと正義を教え込まれて育った。成長したワイアット(ケヴィン・コスナー)は、
ミズーリ州で法律を学び、美しい娘ウリラ(アナベス・ギッシュ)と恋に落ち、結婚した。
だが幸せは長く続かず、彼女は彼の子を身ごもったまま若くしてチフスで亡くなる。
思い出の家に火を放ち、街を出たワイアットは酒浸りの日々を送り、ついに馬泥棒で拘置所に
入れられる。保釈金を積んで彼を助けてくれた父によって彼は目を覚まし、以後は酒は一滴も
口にせず真面目に働く。

数年後、兄ジェームズを訪ねてウィチタにやって来たワイアットは、誰も手が付けられぬ
酔っぱらいを持ち前の豪胆さと銃の腕前で取り押さえた。それがきっかけで、彼は保安官の
バッジを与えられる。やがてダッジ・シティの連邦副保安官となったワイアットは、兄ヴァージル
(マイケル・マドセン)、弟モーガン(リンデン・アシュビー)と共に、法の執行者として町に
尽くす。
ある時、彼は肺病病みだが銃の腕は確かな男、ドク・ホリデイ(デニス・クエイド)と知り合い、
2人は親友となる。ワイアットは、誰も自分に銃を向けてこない生活を望み、兄弟たちと
アリゾナ州トゥームストーンに移った。この町で彼は、ジョージー(ジョアンナ・ゴーイング)
という美しい踊り子と結ばれた。
一方、町は凶悪なクラントン一家とマクローリー一家のために無法状態となっていた。アープ兄弟は
力を合わせて戦うが、ついに決闘の日を迎え、ドクを加えた4人はOKコラルへ向かう。至近距離での
銃撃戦が展開した末に勝利するが、最愛の弟モーガンが殺された。復讐を誓うワイアットは
ジョージーの制止を振り切り、ドクと共に死地へ向かう。死闘の末に一味を倒したワイアットは、
ジョージーとの愛を育んだ。(Movie Walker)

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer: 42% Audience Score:61%>

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by jazzyoba0083 | 2017-04-30 23:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)