2017年 05月 10日
クーパー家の晩餐会 Love the Coopers
2015 アメリカ CBS Films,and more.107min.
監督:ジェシー・ネルソン
出演:ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン、エド・ヘルムズ
アマンダ・サイフリッド、マリサ・トメイ、ジェイク・レイシー、オリビア・ワイルド他
<感想>
「クリスマス啓蒙用の聖書的教訓一杯の大人の絵本」という感じで、クリスマス前に
クリスムードの中で観てナンボの映画だ。居並ぶ大スターの演技さえ楽しめば
それでよし。教訓的なセリフが耳に届けば、日本人には更によし、というもの。
クーパー家でなくても年に一度の大イベント、クリスマス。かの家には大家族が
集まりお祝いと食事をする習わしになっていた。今年もクリスマスがやってくる。
しかし、それぞれがそれぞれの悩みを抱えたまま集まってくるからもう大変!
家族構成はこうだ。おじいちゃんにアラン・アーキン。彼はダイナーの娘、アマンダ・
サイフリッドに熱を上げ、こう5年も通い詰めている。
その娘ダイアン・キートンと夫ジョン・グッドマン。結婚40年で、もう離婚がすぐそこ
に用意されていて、今年のクリスマスが最後という覚悟。
ダイアンの独身の妹マリサ・トメイは、姉にペンダントのプレゼントを万引きして
警察に捕まる。夫妻の長男エド・ヘルムズは失業中。妻も家を出ていくという状況。
娘オリビア・ワイルドはおじいちゃんの病院の医師と不倫中だが、空港で軍人の若者に
「一日だけ恋人になって」と拝み倒し家に連れてくる・・・・。
きてしまう。そんな中おじいちゃんが倒れしまった!
しかし幸い軽度の脳卒中でクリスマスディナーは再開される。
家族は大切だ。(アメリカ人のキリスト教的倫理観ではなおさら、家族愛は大事)
「人だもの、欠点は多い。なぜみんな細かい欠点ばかりを気にしてあげつらい、
大きな愛情に感謝しないんだろう」ということだね。
この作品は一家の愛犬のナレーションで進行するのだが、
「一番近くにいる人が一番大切だ、ということに気が付かなくちゃね」と締める。
分かりやすいオチとなっている。
多人数(しかも大俳優だらけ)で、キャラクターの設定とかそれぞれのプロット
の進行(時制も含め)はバラバラにとっちらからずに手堅く纏められているので、
それこそ前述のようにクリスマス時期にホノボノ観るにはいいだろう。悪い映画
ではない。が、その後どうなるのかという示唆が、プロットにあったりなかったり。
これはしょうが無いかな。で、作品としてどうか、と言われちゃうと、そこまでの
映画ではないなと。クリスマスを機に家族の絆を再確認したい向きにはピッタリ。
クーパー家の人々が年に一度顔を揃えるクリスマス・ディナーを舞台に、
それぞれに問題を抱えながらもそれをひた隠して晩餐会を楽しくやり過ごそうと
する中で巻き起こる騒動を、ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、
アラン・アーキン、マリサ・トメイはじめ豪華オールスターキャストで描いた
群像コメディ。監督は「I am Sam アイ・アム・サム」のジェシー・ネルソン。
クリスマス・イブ。クーパー家では、この日に一族が一堂に会し晩餐会を
開くのが毎年の恒例行事。今年も各地から続々と集まってきた家族を温かく
迎える夫婦のシャーロットとサム。
しかし40年連れ添った2人は離婚を決意し、シャーロットはこれが最後の晩餐会と
覚悟を決めていた。そのシャーロットの父バッキーは、若いウェイトレスに夢中で、
彼女の働くダイナーに5年も通い詰めていた。
一方、シャーロットとはケンカばかりの妹エマ。姉へのプレゼントを探していて
出来心から万引きで捕まってしまう。そんな中、独身の娘エレノアは、空港で
出会った軍人の青年ジョーに一日だけ恋人のフリをしてもらうことを思いつくが…。
(allcinema)
<IMDb=★5.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:18% Audience Score:36%>