2017年 06月 09日
ゴーストバスターズ(2016) Ghostbusters(2016)
2016 アメリカ Columbia Pictures(a sony campany) 116min.
監督・(共同)製作・脚本:ポール・フェイグ
出演:メリッサ・マッカーシー、クリスティン・ウィグ、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ
クリス・ヘムズワース、ビル・マーレイ、アンディ・ガルシア他
<感想>
レイ・パーカー・ジュニアの主題歌も懐かしいオリジナル版が1984年。当時、幽霊の
SFXは目をみはるものだったが、現代のCGバリバリの時代にはもう特に驚かなくなって
しまっている。そうした時期に、女性版とはいえなんで、新しくもないテーマで
同じタイトルの映画か?と思う向きも多かろう。私もそうだ。
オリジナルに出ていたビル・マーレイ、ダン・エクロイド、シガニー・ウィーバーらも
出ているけど、とにかく全編主人公4人の女性のおバカ炸裂に、日本人の私としては
やり過ぎ?とも言うべきギャグやジョークの連発に、いささかついて行けない雰囲気もあった。
じゃあ、面白くないのか、と言われればそうでもない。幽霊退治のシーンはNYの街並みを
バックに迫力があるし、女子4人組のキャラもそれぞれにユニーク。個人的には兵器の専門家
ホルツマン(マッキノン)の、おもしろ真面目なバカっぷりが気に入った。
ローワン(ニール・ケイシー)がいわゆるラスボスで、自殺して自らゴーストとなり、NYを
襲う作戦。これを女子4人組があの手この手でやっつけるのが後半の主軸となる。
そこはいいのだが、冒頭からいわくありそうなゴーストが出てくるのだけれど、それぞれの
いわくについてもう少しコミットしてくれると物語として面白くなったのではないかと
思った。ツッコミどころ(だらけ)はあれど、まあ幽霊映画なので、力を抜いて観るとして
ストーリーはそれなりに起承転結つけているから、最後まで見切ることは出来た。
そして、美味しいところはエンドロールに隠されていて、彼女らが市民に認められるシーン、
シガニー・ウィーバーの登場あたりから続編への期待に繋げるあたり、ビジュアルも含めて
いい感じでは有った。中年?女性の下世話なギャグ連発に耐性のある方は大いに面白かろう。
全体としてポール・フェイグのチカラワザ、で持って行った感がある。
ニューヨークに現れた幽霊を退治しようと奮闘する男たちを描き、80年代にヒットした
『ゴーストバスターズ』をリブートしたコメディ。心霊現象の専門家など4人の女性たちが、
ピンチに陥ったニューヨークを救うため立ち上がる。
前シリーズ2作を監督したアイヴァン・ライトマンが製作を、コメディを得意とする
ポール・フェイグが監督を務める。
ウィグ)の元に、幽霊の調査依頼が舞い込む。彼女がかつて幽霊本を出版したことが
その理由だったが、大学内で微妙な立場にあるエリンは、ヒギンズ科学大学で幽霊研究に
打ち込む幽霊本の共著者で友人のアビー(メリッサ・マッカーシー)を訪ねる。
その話に目を輝かせたアビーと、彼女の相棒ジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)と
共に訪れた現場で、ゴーストに遭遇。だが、その映像をネットで公開したところ、世間を
騒がせたという理由で3人とも大学をクビになってしまう。
やむなく3人は、頭の悪い青年ケヴィン(クリス・ヘムズワース)を秘書に雇い、
中華料理店の 2階をオフィスとして超常現象の調査会社を設立する。最初の依頼者は、
地下鉄の女性駅員パティ(レスリー・ジョーンズ)。地下鉄構内でゴーストに追いかけ
られたと駆け込んで来たのだ。
現地でそのゴーストの姿をビデオに収めたものの、ネットに公開した映像は世間から
完全にインチキ扱い。ゴーストの存在を証明するには捕獲するしかないと悟った3人は、
パティを仲間に加え、ジリアン開発の捕獲装置プロトンビームをバックパック型に改良
してチャンスを待つ。そして、再び訪れる出動の時。オジー・オズボーン主宰のロック
フェス会場にゴーストが出たというのだ。万全の装備で乗り込んだ4人は、ステージ上で
ゴーストの捕獲に成功。これが彼女たち“ゴーストバスターズ”最初の大手柄となった。
だがその裏で、ニューヨークに危機が迫っていた。一連の幽霊騒ぎは、天変地異に
よって世界を浄化しようとする黒幕ローワンの仕業だったのだ。果たしてゴースト
バスターズたちは、ニューヨークの街を守ることができるのか?人類の未来を懸けた
ファイナルバトルが、今始まる!(Movie Walker)
<IMDb=★5.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:73% Audience Score:53%>
から