帰らざる河 River of No Return

●「帰らざる河 River of No Return」
1954 アメリカ 20th Century Fox Film Co.90min.
監督:オットー・プレミンジャー
出演:ロバート・ミッチャム、マリリン・モンロー、ロリー・カルホーン、トミー・レティグ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

観ているはずだが、NHKBSで放映してくれたので、録画して鑑賞してみた。
マリリン・モンローは大学生の頃から好きで、作品も「モンキー・ビジネス」(未)
以降大体観ているはず。もちろんリアルタイムではないが。
でも、今回観てみると殆ど忘れていた。
西部を舞台にしているので時代的に古さは感じないが、河を下るシーンはCGなど
無い頃なので、どうしても合成画面の辛さは出てしまう。物語が短い上映時間では
あるがそれなりにきちんとしているので、大作ではないが印象深い「映画史に残る1本」
と言ってもいいだろう。まとめ上げた手堅さはオットー・プレミンジャーの手柄という
べきか。

なかんづく、マリリン・モンローの美しさと、エヴァーグリーンとなった同名の
主題歌の存在無くしては語れない映画である。マリリンは1953年から56年くらいが
一番輝いていたのではないか。

過去に傷を持つ男、その息子。母はいない。そして酒場の女マリリンと彼女が
惚れた詐欺師。ラストで息子が取った行動はかつて父親のトラウマとなった行動と
同じであり、時として男は大事なものを守るために背後から銃を撃つこともある、
というオチであった。マリリンの詐欺師からミッチャムへのいい意味での心変わりも
含め、どうということのないストリート言えばそれまでだが、愛すべき作品となって
いる。これからも永く愛される映画であろう。
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<ストーリー:結末まで書かれいています>
1875年、ゴールド・ラッシュのアメリカ北西部へマット・コールダー
(ロバート・ミッチャム)という男が、今年16歳になる息子マークの行方を
尋ねてやって来た。マークは酒場の芸人ケイ(マリリン・モンロー)の世話に
なっていたが、マットは彼を引き取って新しく買った農場に落ち着いた。

ある日、マットは農場のはなれを流れている河で、筏に乗って漂流している
ケイと夫ハリー(ロリー・カルハウン)を助けた。賭博師のハリーは
ポーカーでとった砂金地の登記をするためケイと一緒にカウンシル・シティへ
行く途中だった。マットがこの河は危険だというと、ハリーは銃をつきつけて
マットから馬と食糧を奪い、隙をみて銃を奪おうとするマットを殴り倒し、
ハリーの態度にあきれるケイを残して1人で旅立った。

マットがケイに介抱されて気をとり戻したとき、農場はインディアンに襲撃
されそうになっていた。彼は直ちにケイとマークを連れて筏に乗り激流を下った。
マットはハリーに復讐しようと思っていたが、ケイは極力それを止めようとし、
口論のはずみにかつてマットがある男を背後から射殺したのを暴露した。
実は殺されそうになった親友を助けるためにしたことだったのだが、その
事情を知らぬ息子マークはこれを聞いて父を卑怯な人だと思いこんでしまった。

2日目の夜、水浴びに行ったケイをマットが迎えに行っている間にマークが
山猫に襲われそうになったが、通りがかりの2人の男に救われた。2人は
イカサマ賭博でハリーから砂金地をまき上げられた連中で、ケイに怪しい
振る舞いをしかけたがマットに追い払われた。

マットら3人はインディアンの執拗な追跡を逃れ、ようやくカウンシル・シティに
着いた。ケイからマットに詫びるよう忠告されたハリーは、承知した風を装い、
隙を見てマットめがけて滅茶撃ちをした。それを見たマークは思わず傍らの
銃をとってハリーを背後から撃ち、父を救った。そしてかつての父の事件を
思い出し、父への尊敬を新たにした。そのまま町を去ろうとしたケイはマットに
引き止められ、3人は新しい生活に入ることになった。(Movie Walker)

<IMDB=★6.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:62% Audience Score:54% >



by jazzyoba0083 | 2017-06-23 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)