二ツ星の料理人 Burnt

●「二ツ星野料理人 Burnt」
2015 アメリカ 3 Arts Entertainment and more.101min.
監督:ジョン・ウェルズ
出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、オマール・シー、ダニエル・ブリュール
   マシュー・リス、ユマ・サーマン、エマ・トンプソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

このところオスカー主演男優賞ノミニーの常連だったブラッドリーが、評判に
なった「アメリカンスナイパー」の次に出演した作品。前作とはまた趣が真逆と
いうか。

こうしたシェフものはどうしても表現の限界があるように感じる。手元や
食材、完成した料理のリズミカルなカット、ボケの効いたキレイな画面、など。
そして、自分しか信じない頑固で無頼なシェフが、めちゃくちゃをやってから
再生し、自分だけではなくチームのチカラで、良いレストランにしていくと
いう本作のストーリーも、既視感ありというか、平凡なストーリーでは有る。

しかし、なんでかな、見ていて気分がいい映画なのだ。基本的に悪い人が
出てこないということかな。主人公のシェフ、アダム・ジョーンズ(クーパー)
を支える支配人トニー(ダニエル・ブリュール)、好敵手リース(リス)
そして厨房で彼を支えやがて愛し合うようになる副シェフ、エレーヌ(ミラー)、
師匠ジャン・ピエールの娘でアダムに想いを寄せるも、エレーヌの存在を知り
アダムの借金だけ払ってやって身を引くアンヌ・マリー(アリシア・ヴィカンダー)
アダムを支える精神科医ロッシルド(トンプソン)と、改めて並べてみると
いい人ばっかりじゃんか。主人公の自己主義的な自暴自棄な暴れん坊ぶりに周りが
振り回され、本人が勝手に爆発し、やがて周囲の温かさに触れ、料理は一人で作る
ものではないのだ、ということの楽しさを悟る、という・・・。

パリでアルコールやクスリで自滅したミシュラン二つ星シェフ、アダムが
ロンドンで今度は三ツ星を目指す、という闘いが縦軸になり、ざまざまな人間
模様が横軸になる。ラストは三ツ星が取れたかどうかは明らかにされず、
アダムの人生には多くの味方がいる、という確信を得て映画は終わる。
ハッピーエンドであろう。それにアダムは副シェフのエレーヌという愛する
女性であり強力な味方を得たのであるから。ラストでスタッフと決してまかないを
食べなかったアダムが、みんなとまかないを共に食べ美味しさに笑顔になると
いうところ、良かったんじゃないか。

まあ、唸る映画ではないが、料理という身近なテーマでリズム感とスピードも良く
展開が早くて、さらに先にも書いたように悪い人が出てこないので、気分良く
見終えることが出来た。引っかかりの少ない映画では合ったけど。それはまあ
それとして。「8月の家族たち」で名優たちを使って人間ドラマを上手く作って
いたジョン・ウェルズは、こうした人間模様を描くのが上手いのだろう。
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<ストーリー>
ブラッドリー・クーパーが、腕は確かだがトラブルを抱える元二ツ星レストランの
シェフを演じる人間ドラマ。
ロンドンのフランチレストランを三ツ星店にしようと奮闘する主人公と仲間
たちの奮闘を描く。シエナ・ミラーやダニエル・ブリュールらがレストラン
スタッフを演じる。監督は『8月の家族たち』のジョン・ウェルズ

美食の街パリの二ツ星レストランで腕をふるう料理人アダム・ジョーンズ
(ブラッドリー・クーパー)は、傲慢さからトラブルを引き起こし、店から
出ていく。
それから3年後。アダムは再起を図り、ロンドンでレストランを営む友人
トニー(ダニエル・ブリュール)に、世界一のレストランにするとかけあう。
自分を雇う約束を取り付けた彼は、女性料理人エレーヌ(シエナ・ミラー)や、
かつての同僚ミシェル(オマール・シー)ら最高のスタッフを集め、
レストランを新しくオープンさせる。しかし彼の抱える問題は、まだ解消しきれて
はいなかった……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:29% Audience Score:44%>




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by jazzyoba0083 | 2017-06-28 22:40 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)