ダーク・プレイス Dark Places

●「ダーク・プレイス Dark Places」
2015 イギリス・フランス・アメリカ Exclusive Media Group,Mandalay Vision,and more. 113min.
監督:ジル=パケ・ブランネール  原作:ギリアン・フリン「瞑闇」
出演:シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツ、タイ・シェリダン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
なんだろう、もっと面白くなる映画なはずなんだけど、この中途半端さは。真相が結構アッという
感じだったので余計に残念だ。「殺人クラブ」の人たちの十分じゃない謎解きが薄っぺらくしている
のかもしれない。無罪の兄がハマっていた黒魔術、っていうのもどこか胡散臭くて薄っぺらい感じを
醸し出していたのかもしれない。カットバックと主人公のフラッシュバックがごちゃごちゃしていたの
かもしれない。伏線の張り方が下手なのかもしれない。原作モノなので仕方ないと言えばそれまでだけど。

1985年に起きた一家3人惨殺事件で一人生き残ったリビー(セロン)。犯人はまだ幼かった彼女の
証言で、兄が逮捕され28年服役している。リビーは世間の同情を集め、お金に不自由することなく
生きてきたが、事件も古くなり、残りの金も少なくなってきた。そこに過去の未解決の事件や冤罪事件の
真犯人を突き止めるという「殺人クラブ」のライルから、金を払うから集会に来てくれないか、あなたの
兄さんは真犯人じゃない、と言われる。

そのような状況で、兄と刑務所で面会したりするうちに、リビーは自身の心のなかに封印してきた過去を
少しずつ明らかにしていく。

ネタバレですが、貧しい一家を支える母が保険金目当てに自分を殺させて、子どもたちを救おうとした
ことがそもそもの発端。その発端を示す伏線があるのだがやや弱い。最後の30分くらいで一気にことが
解決に向かうのだがそれはそれで面白いものの、それまでがしんどい。一方もう一つの主軸となるのが、
事件当時兄と付き合っていたディオンドラという少女。兄は彼女を妊娠させる。その女性も今や28歳以上に
なって今もどこかにいるはず。それを「殺人クラブ」のライルが見つけ出してくる。

結局殺人があった晩、ディオンドラは自分のことを罵ったリビーの姉の首を締めて殺してしまう。その時が
たまたま母が自分を殺させる晩であった。殺人者は夜中に忍び込み、母をナイフで殺害するが、予定外の
子供たちが出てきてしまった。その為この男はリビーのもう一人の姉も殺し逃げる。
兄は、リビーをタンスに匿う。そして自分で罪を被ったのだ。幼いリビーは警察に嘘の証言をし兄は逮捕され、
ディオンドラはどこかへ去った。

刑務所に入った兄は上訴せず、無実を訴えることをしなかった。なぜなら自分とディオンドラのせいで
妹の一人を殺して(実際はディオンドラが手を下したのだが)しまい、その罪を一生背負うことに
したからだ。また自分の子を宿したディオンドラを守ったのだ。ディオンドラ(若い時をクロエ・グレース・
モレッツが演じる)は、生来の変なやつで実の妹を殺した女をかばう兄の心情は理解しがたいものがある。
いくら自分の子供を身ごもっているとはいえ、28年間もよく黙っていたなと。

ディオンドラと娘の居場所を突き止め、訪ねるリビー。家に自分の母のネックレスを見つけ、はやり
兄は犯人じゃないのだと確信。しかし、ディオンドラとその娘に殺されそうになる。しかし、ライルが
駆けつけ九死に一生を得る。そして事件の全容が明らかにされ、兄は釈放されるのだ。28年の時間を超え
二人は和解するのだった。

もう少し話を整理し、伏線の張り方を上手くしたら面白くなったかもしれない。そもそも、幼い3人の
実の娘を残して、保険金目当てに殺し屋を雇う母親に心情に同情しづらいのが一番のひっかかりかも
しれない。また妹を殺した恋人を守った兄の心情もしかり。
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<ストーリー>
1985年、カンザス州の田舎町。母親とその娘二人が惨殺される事件が発生。家の壁には悪魔崇拝を示唆する
血文字が残されていた。犯人として逮捕されたのは15歳の長男ベン。生き残った8歳の末っ子リビーが、
兄の犯行を目撃したと証言したため、ベンは終身刑を宣告された……。

28年後。殺人事件の遺族として世間から同情を受け、支援金や自伝出版で食いつないできたリビー
(シャーリーズ・セロン)だったが、定職もなく、孤独な生活を送る日々。そんな彼女に“殺人クラブ”という
団体から連絡が届く。過去の有名な殺人事件を検証するそのクラブは、重要な証言者としてリビーに
会いたがっていた。兄の事件の真相が迷宮入りするまで、残り21日。“殺人クラブ”ではタイムリミットが
迫る事件について語れば謝礼を支払うという。

生活に困窮していたリビーは、クラブのメンバーであるライル(ニコラス・ホルト)が申し出た報酬に目が
くらみ、出席を決意。ベンの無罪を主張するクラブを怪しみつつ、リビーは生活のために嫌々ながらも
あの忌まわしき28年前の事件を振り返ることになる……。
刑務所を訪れたリビーは、久しぶりにベン(コリー・ストール)と再会。彼の手首には女性の名のタトゥーが
あった。やがてリビーの脳裏には、徐々に過去の記憶が蘇る。当時、ヘビメタ好きで悪魔崇拝に傾倒していた
ベンは家族の中でも浮いた存在だった。さらに彼には、近所の少女に性的イタズラをしたという疑いが持ち
上がっていた。ベンにはディオンドラ(クロエ=グレース・モレッツ)という年上の恋人がいて、妊娠が
発覚した彼女はベンと一緒に町を出ようと心に決めていた。

一方、リビーの両親は、彼女が2歳のときに離婚。だが父親は、たびたび金の無心に来ては、母親のパティ
(クリスティナ・ヘンドリックス)を悩ませていた。家が農場とはいえ、女手ひとつで4人の子供たちを
育てるパティも経済的に困窮。自宅が差し押さえを迫られたうえ、嫌疑を受けるベンのために弁護士の
費用が必要だった。そんな状況であの夜、惨劇が起こったのだ。ライルに背中を押されたリビーは、
かつてベンがイタズラをしたというクリシーと会い、殺された姉の日記を読み返し、忘れかけた記憶を
たぐり寄せていく。
あの夜、自宅で何が起こり、自分は何を目撃したのか……。そんな中、事件以来、行方知れずだった
父親の居場所を突き止めたリビーは、衝撃の事実へ一歩、また一歩と近づいていく……。

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:26% Audience Score:33%>










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Tracked from ここなつ映画レビュー at 2017-09-08 14:24
タイトル : 「Dark Places(原題)」第28回東京国際映画祭..
パノラマ部門。「ゴーン・ガール」のギリアン・フリンのスリラー小説を「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール監督で映画化。フランス人監督作品。シャリーズ・セロン姐さんが主役を張る。しかし姐さんはいつからこんなにやさぐれキャラが定番になったのだろう?幼い7歳の時に家の中で母と姉2人を惨殺され孤児になったリビー・デイ(シャリーズ・セロン)。彼女の証言もあり、実の兄ベン(当時15歳)が犯人として逮捕され、服役し、今日にまで至る。リビー・デイは「一家惨殺された生き残り」としての自伝の印税や、寄附で生計を立てていた...... more
by jazzyoba0083 | 2017-08-03 23:30 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)