君の膵臓をたべたい

●「君の膵臓をたべたい」
2017 東宝映画 115分
監督:月川翔  原作:住野よる
出演:浜辺美波、北村匠海、大友花恋、矢本悠馬、桜田通、上地雄輔、北川景子、小栗旬ほか
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
原作は未読。去年の夏のように邦画にパンチが効いたのが少ないなあ、と思い、原作を読む
方を先にしたほうがいいじゃないか、と分かりつつ、アニメや青少年向け作品で比較的若い人が
多かったシネコンに行ってみた。映画を見た人からも「原作を是非」と言われていたが、やはり
そうすべきであったと観終わって思った。

泣きたいんだろうなあ、と思しき女子高生や若い女性が多い客席におじさん一人は大いに場違いな
感じではあった。^^;
さて、本作では小栗旬の案内で映画が進行する。で、現在母校の教師となった彼が、高校生時代を
振り返り、カットバックしながら話が進んでいく。今回映画を見終わって、この手のブログを書く
ものには禁じ手なれど、ネット上でどういう評価があるか覗いてみた。

だって、私にはそこら辺にある高校生悲恋映画と変わんないじゃないか?としか思えなかったし、
泣けなかったから。確かにラスト近く、主人公が相手の母親から日記をもらうところで号泣する
シーンではジーンと来るは来たけど、それだけだ。

本作、原作とは大きく異なって脚色されているのだね。原作には成長したあとの小栗旬や北川景子は
出てこない。あくまで高校生のお話として終えている。ダブル主役の二人がそれほど名前が売れて
いないから、製作サイドでは小栗や北川の名前で客を引きたかったのだろうけど、山内咲良を
演じた浜辺美波と、ボクを演じた北村匠海、恭子役の大友花恋、ガム君の矢本悠馬で突っ切れば
良かったのにと感じた人は原作を読んでいた人の感想として、もっとも(正しいとは言わない)だと
思う。演出にチカラがあれば彼らだけで原作通りの感激を持った作品が出来たと思うのだが。

俄然原作が読みたくなったわけだが、おそらく原作では「共病日記」の存在がもっと大きくて、
主役の二人の性格のやりとりが瑞々しく描かれているのだと思う。浜辺美波、頑張っていて
良かったと思うけど、ちょっとチカラ入り過ぎな感じ。
ストーリー進行も大人になってからの二人に重心がかかりすぎてしまい、高校生の恋愛観というか
主役二人の得意な立ち位置から発生する人格のやりとりのスリリングな点やみずみずしさが
だらけてしまって、どよ~んと感じ締まらないなあ、と感じたのだった。

ラスト、咲良が意外な結末になるあたりから話が締まってくるのだが、時すでに遅し。恭子の
結婚式に駆けつけたボクが恭子の前で「友達になってください」というシーンもいささか間抜けな
感じだった。咲良は不治の膵臓の病気であるが、その病気の詳細は明らかにされないので、どのくらい
重篤なのかが今ひとつ理解出来なかった。まあ、咲良の最期が最期だけに、どうでもいいといえば
いいんだけど、ボクの咲良に対する思いの加減を、病気の重篤加減からも知りたいと感じたのだった。

映画の出来とは全く関係ないけど、このタイトル、私は好きではない。気持ちは分かるのだけれど。
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<ストーリー>
“泣ける小説”として人気を博した住野よるのベストセラー小説を映画化。膵臓の病を患う少女と、彼女の言葉を
胸に後に教師となる少年の物語がつづられる。
浜辺美波と人気バンド、DISH//の北村匠海というフレッシュなキャストに加え、原作にはない12年後の現在を
描くパートでは主人公を小栗旬、ヒロインの親友を北川景子が演じる。

高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、教え子の
栗山(森下大地)と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく……。

重い膵臓の病を患う桜良が密かに綴っていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、僕(北村匠海)と
桜良は次第に一緒に過ごすようになった。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々は、やがて終わりを告げる……。
桜良の死から12年。結婚を目前に控えた桜良の親友・恭子(北川景子)もまた、僕と同様に桜良と過ごした日々を
思い出していた。そして、ある事をきっかけに、僕と恭子は桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを
知る……。(Movie Walker)




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by jazzyoba0083 | 2017-08-11 13:00 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)