シークレット・アイズ Secret in Their Eyes

●「シークレット・アイズ Secret in Their Eyes」
2015 アメリカ IM Global,STX Entertainmet. 111min.
監督・脚本:ビリー・レイ
出演:キゥエテル・イジョフォー、ニコール・キッドマン、ジュリア・ロバーツ、アルフレッド・モリナ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
Rotten Tomatoesの評価などは異常に低いが、私は面白く見た。メインストーリーについては。
ただ、イジョフォー、キッドマン、ロバーツの恋や愛情のブロックが今ひとつ締まらない感じで
そこがマイナス点となり、映画全体のテンションを下げてしまったような気がした。あれはあの程度で
いい、と感じる方もいるだろう。微妙である。

ラストのどんでん返しは予想が出来なかった。重苦しい映画だ。自分の娘が強姦殺人の被害者になって
しまった女性警官ジェス(ロバーツ)、その遠因を作ってしまい、13年間悩み続けるジェスの親友
FBI捜査官レイ(イジョフォー)、その事件を担当する検事補~検事クレア(キッドマン)。
それぞれの13年間の息も詰まるような人生が私には感じ取ることが出来た。
ラストでその13年の呪縛から開放された笑顔がカタルシスである。そこは分かりやすく、良かった。
カットバック構成がやや苦しいがストーリーの運びもうまく構成されいて緊張の継続が上手く図られて
いる。真犯人に至るまでの誰が犯人か、とい人物特定がやや、ややこしいかもしれない。

それと9.11直後のLAのテロに対する異常な緊張感というものが、警察や司法の目を曇らせてしまった
様子、目の前の殺人犯より、起こるか起こらないか分からないテロの恐怖への対策のほうが勝ってしまう
という現実は実際にあったろうなあ、と想像は出来る。

13年前と現在を行ったり来たりの映像構成なので、時々どっちで起きている出来事か分からなく
なる点はあった。ただ女性は髪を切ったり、男性は白髪にしたりと工夫はしているが。それにしても
本作の撮影監督の実際の奥さんでも有るジュリア・ロバーツ、老けたなあ。(老け役なんだけど)

ロバーツの娘が強姦殺人の被害者となる。容疑者は警察にモスクの情報を流す情報屋であることは
わかった。だが、テロ対策班は、テロの次の標的はLAだという恐怖心から情報屋を失うことを
恐れ、真犯人逮捕をあの手この手で妨害してくる。当時、NYからテロ対策応援で来ていたイジョフォーは
犯人の逮捕を主張するが、ついにはFBIを去ることになる。

イジョフォー、13年間全米の服役者と、当時の犯人の写真を見比べてとうとうその男を突き止めた、と
思ったら実は違っていた、というのは映画のラストに分かる悲劇である。やはり母の思いの重さを感じる
映画であろう。本作、実はリメイクで、オリジナルはアルゼンチンの「瞳の奥の秘密」である。
オリジナルも機会があれば是非観てみたい。
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<ストーリー>
第82回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いたアルゼンチン発の人間ドラマ『瞳の奥の秘密』をベースに、
過去の未解決事件の謎を解くために捜査を開始した3人の男女が辿りつく驚くべき真実を描き出すサスペンス。
娘を殺された検察局捜査官をジュリア・ロバーツ、エリート検事補をニコール・キッドマンが演じ、初共演を
果たす。

元FBI捜査官レイ・カステン(キウェテル・イジョフォー)は夜ごとパソコンに向かい、アメリカ中の受刑者の
写真を調べていたが、どうしても見つけられない男がいた。13年前の2002年、9.11アメリカ同時多発テロ
事件の衝撃からロサンゼルスの検察局に設置されたテロ対策合同捜査班に、現役FBI捜査官だったレイは
ニューヨークから派遣された。
そこで検察局捜査官ジェス・コブ(ジュリア・ロバーツ)とコンビを組み、さらにエリート検事補のクレア・
スローン(ニコール・キッドマン)も加わる。

捜査チームがアル・アンカラ・モスクの監視を続けるなか、モスクの隣の駐車場から女性の死体が発見され、
レイはチームのシーファート(マイケル・ケリー)、バンピー(ディーン・ノリス)と現場に向かう。
そこで、シングルマザーのジェスの娘キャロリンの変わり果てた姿を見て、レイは言葉を失くす。ジェスとは
親友でもあり、キャロリンを娘同然の存在に思っていたレイは、必死で手掛かりを探す。
そして、捜査課のピクニックの時の写真で、キャロリンを見つめる不審な男に気づく。男はモスクに出入り
していると判明するが、まもなく逮捕されたのは別人だった。そして、FBI内部の事情により、容疑者は
釈放されてしまう。

あれから13年が経ち、遂にレイは受刑者の写真から容疑者を見つけたと確信し、検事になったクレアと
捜査主任に昇格したジェスを訪ねる。罪悪感に苦しみ続けたレイの執念が実り、とうとう容疑者逮捕への
手がかりを見つけるが、事件の解決に近づくうちに思いもよらない現実が立ちはだかる……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:38% Audience Score:42% >




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Tracked from ここなつ映画レビュー at 2017-09-08 14:21
タイトル : 「シークレット・アイズ」
スペイン映画「瞳の奥の秘密」のハリウッドリメイク。だから結末は判っていた。判っていたんだけど…。ジュリア・ロバーツの哀愁が凄い。でも哀愁で言えば、出演者全員哀愁が漂う。何故なら13年前から時が止まっているのだから。そう考えると、9.11.がもうそんなに前のことだったんだ、と改めて思う。歳月というものは何とも恐ろしいものだ。13年前、レイプされて殺された若い女性キャロリン。彼女は、テロ対策のためNYからLAへ赴任してきたFBI捜査官レス(キウェテル・イジョホー)の当地での相棒ジェス(ジュリア・ロバーツ...... more
by jazzyoba0083 | 2017-09-04 23:00 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)