バーン・カントリー Burn Country

●「バーン・カントリー Burn Country」
2016 アメリカ ACE Productions.102min.
監督・(共同)脚本:イアン・オールズ
出演:ドミニク・レインズ、メリッサ・レオ、ジェームズ・フランコ、レイチェル・ブロズナハン他
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<評価:★★★★☆☆☆☆☆☆>
<感想>
日本劇場未公開。WOWOW「ジャパン・プレミア」で鑑賞。何度となく途中で
観るのをやめようかと思ったが、オチをどうつけるのか、映画をどうまとめるのか、
知りたくて最期まで観た。あかんわ。この手の映画。何を言いたいのかよく分からない。

アフガニスタンから移民してきた現地でジャーナリストの助手みたいな仕事をしていた
オスマンが、現地で手伝っていたジャーナリスト、ゲイブの助けで彼の実家に世話に
なる形で移民してきた。が、その街はおよそカリフォルニアとは思えない(というか
ホテル・カリフォルニアがBGMで流れるくらいだから70年代で時間が止まって
しまった街、ということが出来る)カルトな街。ゲイブの母は保安官で、彼女が
関わる事件を通して、オスマンは異文化との衝突を体験する。おそらくムスリムであろう
彼がみるコンミューンな生活や、どこかオカシイ人がいろいろ出てきて混乱する。

冒頭からラストまで、とにかく「変」。「カルト」。アフガンから来た青年が、
ジャーナリストを目指して頑張ろうとするにはあまりにも不適格な街に来てしまった、
ということだろう。ラストシーンはアフガンにいるゲイブが携帯電話を通して
聞かせてくれるアフガンの風の音。オスマンは「少し帰りたい」と言うが、彼は
故郷の風の音に何を感じたのだろうか。

せっかくの話の骨格が、設定やキャラクター付けのなかでぐじゃぐじゃになっていった
感じだ。準主役級のリンジー(ジェームズ・フランコ)の最期の様子も良く理解
出来ないまま終わってしまった。全体として残念な映画と私には感じたのだった。
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<ストーリー>
「127時間」で第83回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたJ・フランコ、
「ザ・ファイター」で同年度アカデミー賞の助演女優賞を受賞したM・レオ、
イラン出身の中東系男優D・レインズなど多彩な顔ぶれが集まったインディーズ
映画の意欲作。
アフガニスタンから米国に亡命した元戦場記者が主人公なのもユニークだが、
発生する殺人事件の真相究明の流れもオフビート。テイストが似ているのは
「ウィンターズ・ボーン」だろうか。まずは独自の余韻が鮮烈な印象を残す1本だ。
WOWOWの放送が日本初公開。

カリフォルニアの田舎町。母国アフガニスタンで戦場記者だったが米国に亡命した
オスマンは、記者仲間ゲイブの母親で、保安官をしているグロリアの家に居候する
ことに。地元新聞で小さな仕事を得たオスマンは、新たに友人になった男性リンジー
から、ある兄弟が裏社会の実力者であると教えられ、記事にできないかと考えだす。

やがて、兄弟の手下の男性が何者かに殺される事件が発生した直後、リンジーが
行方不明になってしまい……。(WOWOW)

<IMDb=★4.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:60% Audience Score:49%>




by jazzyoba0083 | 2017-10-06 22:40 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)