地上(ここ)より永遠(とわ)にFrom Here To Eternity

●「地上(ここ)より永遠(とわ)に・From Here To Eternity」
1953年 アメリカ コロムビア映画 118分 モノクロ 監督:フレッド・ジンネマン
出演:バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、フランク・シナトラ、
デボラ・カー、ドナ・リード、アーネスト・ボーグナインほか
1953年度アカデミー賞作品、助演男優(シナトラ)、助演女優(リード)、
監督、脚色、編集、録音、撮影の8部門授賞作品。なおこの年の
主演女優賞は「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーン。


アメリカ映画不朽の名作!ジェームズ・ジョーンズの長編小説を映画化。
舞台はハワイ。カラーだったらなあ、と思わせるカットたくさん出てきます。
凄腕のラッパ士であり、ボクシングの名手プルー(クリフト)が前の部隊で
事件があり新たにホノルルの基地に赴任します。
しかし中隊長の大尉はいやなやつで、軍曹も輪をかけていやなやつ。
徹底したいじめにあいます。ボクシングクラブに入って中隊の名誉をあげろ、
と。彼を一応理解する、大尉付きの曹長(ランカスター)は、その大尉の
奥さん(カー)と不倫中。プルーの最大の理解者マジオ(シナトラ)も、軍曹に
苛められ・・・。
ある日プルーは外出した時にクラブで出会ったロレーン(リード)という美しい
女性と出会います。愛し合うのですが、ロレーンは兵隊という職業が嫌い。
軍隊の苛めの結末は? 曹長と大尉の奥さんの不倫の行方は?そして
プルーとロレーンの愛は実るのか? そして運命の12月7日が真珠湾に
訪れます。
軍隊の腐敗という社会的な側面と、2組の男女の愛情の行方を、太平洋
戦争前夜という舞台設定で描いていきます。
重くなり勝ちなテーマではありますが、映画はエンターテインメントである
というハリウッドの姿勢は貫かれています。エリア・カザンの映画でも、
そうですもんね。
モンゴメリー・クリフトといえば、エリザベス・テイラーと共演した「陽のあたる
場所」(’51)があたり役ですが、この映画でも、影のある青年を好演して
います。45歳という若さで亡くなってしまい、これら2作品が代表作といえる
でしょう。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2006-02-11 22:51 | 洋画=か行 | Trackback(2) | Comments(0)