きっと忘れない・With Honors

●「きっと忘れない・Wiht Honors」
1994 アメリカ ワーナーブラザーズ映画 101分
監督:アレック・ケシシアン 出演:ジョー・ペシ、ブレンダン・フレイザー
モイラ・ケリー、パトリック・デンプシーほか。主題歌:マドンナ


映画っぽい映画、という表現が適切かどうか判りませんが、私には
そう感じました。大学に住み着くルンペンと4人の学生の心温まる
物語に友情と人生を考えざるを得ない心境になります

ハーバード大学の4年生、モンティやコートニーたちは、卒業を
控え卒論の制作に忙しい。季節は冬。パソコンのハードディスクの
クラッシュで、それまで書き上げた卒論の一部を急ぎ大学でコピーを
しなくてはならなくなったモンティは、雪の中をコートニーと大学へ
出かけますが、つまづいて、卒論の入った封筒を、地下のボイラー室に
落としてしまいます。
警備員をだまくらかして、地下室に入ってみると、なんとそこに、
サイモン(ペシ)というルンペンが住み着いていた。そして、
モンティの卒論を人質に、宿と食事を要求、要求が1つ叶えられる
ごとに1枚づづ返してやる、と契約を結ぶハメになってしまいます。

モンティはサイモンを一軒家をシェアしている3人の友達もところへ
連れて行きますが、住まわせることは出来ず、外のポンコツの
ワゴン車の中で暮させることにします。
初めは単なる、意地悪なルンペンと思っていたサイモンですが、実は
ハーバード大の教授の言い負かすだけの頭脳をもっている、
賢い男。故あって、浪々の身となったのでした。

モンティは、船乗りとして世界を巡っていたのですが、20年前に
ある造船所で働いた時、アスベストを吸い込んで、肺は末期的な
症状になっていて、余命幾ばくもない身だったのです。

モンティたちとサイモンの奇妙な共同生活が始まりますが、
まだまだヒヨコで、頭でっかちのハーバード大の学生たちは
サイモンから、貴重な人生訓を学んでいくのです。

サイモンも自分の最期が近いことを知っていて、「死亡広告」を
事前に考えたりしていたのですが、最期の願いだ、といって
あることをモンティに頼むのです。

ラストは涙なしでは観られません。
サイモンは悲惨な人生しか歩けなかったけど、4人に大学生に
その心はきっちり受け継がれたのでした。

そう突拍子もない映画ではなく、大作でもないのですが、心に
沁みる良い映画だと思います。良心派の作品といったところ。
主題歌を歌っているのが、マドンナで、「I'll remember」は
全米1位に輝きました。

現代は「誇りと共に」という映画の中身を実に表していますが、
邦題は、マドンナの主題歌から取ったのではないででょうか。
この邦題を腐す人も見えるようですが、もっとビックリする
邦題もありますから、まあ良いタイトルじゃないですか?
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-03-21 23:04 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)