わが恋は終わりぬ・Song without end

●「わが恋は終わりぬ・Song wihtout end」
1960 アメリカ コロムビア映画 150分 
監督:チャールズ・ヴィダー、ジョージ・キューカー
出演:ダーク・ボガード、キャプシーヌほか。

1960年度アカデミー賞ミュージカル映画音楽賞、ゴールデン・グローブ
作品賞(ミュージカル)受賞作品

ハンガリーの天才・鬼才ピアニストにして作曲家、フランツ・リストの半生を
ダーク・ボガード(「ベニスに死す」など」)が熱く演じる150分。
監督のヴィダーが途中で亡くなったため、急遽キューカー(「魅惑の巴里」
「スタア誕生」など)メガホンをとり、完成させたもの。

リストは1811年にハンガリーで生まれ、75歳まで生きた。
この時代には映画にも出てくるが、ショパン、ワグナー、パガニーニなどが
活躍している。
宮廷をパトロンとして、芸術活動をしていた頃だ。
22歳の時、ベルリオーズの紹介で、パリで、6歳年上のマリー・ダグー
伯爵夫人と出会い、恋に落ち、駆け落ち同然で同棲を始めるが、パリに
居られなくなり、イタリアのメディチ家の庇護の下、コモ湖湖畔で
隠遁生活を余儀なくされる。ダグー夫人との間には、のちにワグナー夫人と
なる次女を含め3人の子が出来た。
その後、再び演奏活動を始めるが、36歳の時、ロシアのキエフで
カロリーネ・ヴィットゲンシュタイン侯爵夫人と運命的な出会いをする。
このカロリーネ(キャプシーヌ)との恋の物語がこの映画の中心をなす。
彼女は、夫と上手く行っておらず、ピアノの天才にして恋多きリストを
真剣に愛するようになり、離婚をバチカンのローマ法皇庁まで出向いて
認めさせようとする。リストもダグー夫人と子供たちを捨て、カロリーネ
と共に生きようと、神に誓うのだが、一度でた離婚の許可が取り消される
におよび、彼女もリストも、この恋は成就できないと悟り、二人とも
修道院に入ってしまう。「あなたはわたしのものでは無いわ。神のもの
なのよ」とカロリーネは嘆くのでした。

60年代初頭の伝記映画らしい創りだと思いますが、キューカーらしさ、
というのはどのあたりで出ていたのか、不肖、私には良く判りません。
ただ、ダーク・ボガードの色男ぶりと、狂気をはらんだリストは、楽しく
観させて貰いました。それと、キャプシーヌはいいです。
知っている曲がたくさん出てくるのも楽しいですし、ショパンやワグナー
との接点が「へえ、なるほどねえ」という形で描かれていて、これまた
楽しい。現代の映画とはだいぶ赴きが違いますが、リストファン、
クラッシック音楽ファンには、楽しい映画だと思います。それと
本当は弾いてないダーク・ボガードのピアノの手さばきも、よく練習した
なあ、と感心しました。
リストに興味を持たれたかたは

こちら
を参考になさるといいでしょう。
また、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2006-03-31 23:13 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)