アイアン・エンジェルズ~自由への闘い Iron Jawed Angels

●「アイアン・エンジェルズ Iron Jawed Angels」
2004 テレビ映画 124分 HB0製作
監督:カーチャ・フォン・ガルニエル
出演:ヒラリー・スワンク、フランシス・オコナー、アンジェリカ・ヒューストンほか

優れたテレビ映画を作るアメリカのシンジケート、HBOの製作。
実在の女性参政権運動家アリス・ポールの1902年から1920年までの
18年間の、活動を描いたセミドキュメンタリー。テレビの手法がふんだんに
使われています。

主演は「ミリオンダラー・ベイビー」で、アカデミーを獲ったヒラリー・スワンク、
共演にこの映画でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を獲った、A・ヒュー
ストンを配しています。

なぜに彼女たちが女性参政権者になったのかその背景が省略されている
点が気になりますが、それ以外は史実の重みを伴って、良く描かれています。

あのアメリカでいまからほんの100年前に州ごとには女性参政権を認めて
いるところもあるが、国のレベルでは認められていない。国の雰囲気としては、
「女は家庭」「賢い女性は参政権なんていわない」とう侮蔑的なもの。
彼女たちの心には「女は男の召使じゃないのよ」という強い思いがあった。
来る日も来る日もホワイトハウスの前に立って、主張を繰り返すが、ついに
「往来妨害罪」という筋違いの容疑で逮捕され、刑務所行き。そこでハンガー
ストライキをするアリスに強制栄養というおぞましい手段が使われる。
これが、女性看守の援護により、外部に出て、ワシントン・ポストや
ニューヨーク・タイムズに取り上げられるに至って、ウイルソン大統領も女性の
力を認めざるを得なくなる。

時あたかも第一次世界大戦に突入したタイミング。このお国の一大事に
女性参政権などといっている場合か、という世論もあったが、ウイルソン
大統領は、議会で、女性の存在なくしてこの戦争は出来なかった、女性に
感謝しよう、と女性参政権に積極的に乗り出すことを表明することになります。

改めてヒラリー・スワンクを見ると、決して美人じゃないけど、その分
リアリティを感じる女性ですね。
劇中、ウイルソンを支える立場の上院議員の奥方が、運動に味方し、
ついには刑務所に入れられるが、決してくじけない姿勢を見せる姿が
よかったです。

アリスは1977年に亡くなるまで、女性運動家として活躍したんだそうです。
アメリカの女性参政権獲得のウラにはこんな秘密があったのか、と
改めて気が付かされた、いい映画でした。

尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2006-04-15 18:37 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)