冷たい月を抱く女・MALICE

●「冷たい月を抱く女・MALICE」
1993  アメリカ MGM=コロムビア=SONY 106分
監督:ハロルド・ベッカー 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ニコール・キッドマン、アレック・ボールドウィン、ビル・プルマンほか

ニコール・キッドマンが26歳。「誘う女」で95年にゴールデン・グローブ
賞最優秀主演女優賞を獲り、ブレイクして行く2年前に、「インディペンデンス
・デイ」で、戦闘機を操縦する勇敢な大統領を演じたカーク・ダグラス似の
ビル・プルマンと共演、名脇役(この映画のクレジットでは主演扱い)
アレック・ボールドウィンを迎え、3者の男女の関係を描くサスペンス。
他に名優ジョージ・C・スコットも出ている。

大学学長補佐として勤務するアンディ。勤める大学ではレイプ事件が
相次ぎ、アンディも犯人ではないかと疑われ、精子検査までさせられる。
そんな中、妻のトレイシー(キッドマン)が、腹痛で大学病院を訪れる。
担当したのは、アンディの高校時代の友人ジェッドだった。アンディは
ジェッドを自分の家の一部屋を貸して暮らすが、ジェッドの奔放な生活を
苦々しく思っていた。ある日、トレイシーが再び卵巣脳腫で出血して倒れて
緊急手術。担当はジェッド。自分を神と信じる自信家のジェッドは
トレイシーの、もう一方の卵巣も壊死していると診立て、
摘出するが、病理検査の結果、健康な卵巣だった。そして、トレイシーは
妊娠もしていた。だが、流産せざるを得なかった。(これも芝居だったが)

トレイシーは、アンディを非難、子供を産めない身体にしたのは、あなただ、
と言って彼のもとを去って行く。
しかし、レイプ事件の容疑で受けた検査で、アンディは無精子症だと判り、
子供は出来ないことが判明した。そう、妻を妊娠させたのは
ジェッドだったのだ。しかし、二人はこれを隠し、ジェッドと大学を示談に
持ち込み2000万ドルをせしめる。これはジェッドと仕組んだことだったのだ。

自分に妊娠させる能力がない事が判ったアンディはトレイシーの行動を
怪しむ。死んだ、といっていた妻の母(アン・バンクロフト)は実は
生きていて、訪ねて行くと失踪した妻の行き先のヒントをくれる。(このシーンは
サントリーがHPでシングルモルトウイスキーの宣伝に使うくらい味がある)

妻を追っているうちに妻とジェッドの逢引の現場を目撃することになる。

全てを理解したアンディは、妻を呼び出し、現金を半分よこす様に迫る。
となりの子供が、妊娠促進剤を注射している妻を目撃していると
決定的証拠を提示する。妊娠促進剤は、多量に摂ると、卵巣を壊死させる。
これを、ジェッドが判っていながら切除手術をして、トレイシーを被害者に
仕立て、大学を示談に持ち込もうという目論見だったのだ。自分を
子供を産めない身体にしてまで金を奪おうという、この金亡者。
妊娠は想定外だった。しかし、ここから全てが崩れて行くのだが・・・。
妻は、目撃者の隣の家の少年を殺そうとたくらむが、ジェッドは、止めておけ、
金はアンディにも分けろ、と解決を迫る。しかし、妻はジェッドを射殺、
子供を殺しに隣の家に忍び込み、少年の顔にラップを被せて窒息させようと
するが、子供は人形に差し替えられていた。アンディにはめられたのだ。

ストーリーの内容は少々安っぽいが、筋書きとしては良くできているんじゃ
ないかな。キッドマンが徹底した悪女を演じています。この人、意思の強い
女をやるとはまりますね。グウィネス・パルトローが出ていたんだそうですが、
どこで誰の役で出てきたのか判りませんでした。レイプされた女子学生か?
そういえばレイプ事件は、アンディが無精子症であることを示すための
伏線であっただけのことだったなあ。
現代の「MALICE」とは、「恨み」「悪意」「犯意」とかなんですが、
邦題は、上手く付けたというべきか、中身がよく判らんというべきか。

なお、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2006-04-17 22:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)