アンドリューNDR114・Tne Bicentennial Man

●「アンドリューNDR114・Tne Bicentennial Man」
1999 アメリカ コロムビア・ソニーピクチャーズ、タッチストーン映画 131分
監督:クリス・コロンバス
出演:ロビン・ウィリアムズ、エンベス・デイヴィッツ、サム・ニールほか。

遠くない未来・・・ 家庭用メイド兼執事ロボットのようにして開発された
アシモの進化系のようなロボット、NDR114号が、サム・ニールの
家庭にやってきた。この段階で、顔がどことなくロビン・ウイリアムズ風。
アンドリュー(アンドロイドだから)と名づけられ、家庭内でいささか、
煙たがれて生活(?)していたアンドリューだが、実はかれは、配線の
ミスか何かで、学習能力が極めて優れているアンドロイドであった。

女の子のリトル・ミスと心を通わせるように(見えた)なったり、器用に
彫刻をつくり、そしてついには自分で時計を組み立て、売るようになる。
人間により近いアンドリューは、まず、自分に表情を出せるように
して欲しいと、頼む。
そして次に自由が欲しい、と主人に申し出るが、それなら、君は
もう自由だ、どこへでも行くがいい、といわれるが、ご主人の
命令には逆らえないようにインプットされているアンドリューは
主人の家の近くに自分で家を建て住み、主人ファミリーを見守る
ことにする。

彼の人間に近づきたい、あるいは人間になりたい、という願望は
リトル・ミスそっくりの孫ポーシャを愛してしまったから。そして孫も
アンドリューを愛するようになっていく。
自分を人間に近づけてくれる技師を探して全国を歩いた
アンドリューはサンフランシスコ(遠景のゴールデンブリッジは
二階建てになっていました!!)NDR専門技師のルパートを
探し当て、人工皮膚、人工血液と、味覚、などの機能を付加して
もらい、どんどん人間に近くなって行く。(このあたりで、まるで
ロビン・ウイリアムズそのものになる)そして、世界会議に自分を
ロボットでなく人間だと認めてくれ、と請願しますが、却下される。

そこで、アンドリューはルパートに依頼して、寿命が訪れる
アンドロイドに仕立ててもらうことに成功する。すると、
皮膚は衰え、内臓も弱り、老人になっていく。
機械として誕生してから200年、周りの人間がどんどんいなく
なって行く中、アンドリューは世界会議で200年生きた人間として
認められることになる。そしてポーシャとも結ばれることになるが。

偶然「心」を持ってしまったアンドロイドが、人間になりたい、
自由を得たいと願い、願望が叶えられていく一方、自分は
決して死なない存在であることに気づき、周囲の愛する人間が
どんどんいなくなっていく中で、それに耐えられなくなって、ついに
寿命を持つアンドロイドになって死んで行く、というストーリー。

前にジュード・ローが主演した同じアンドロイドの映画がありましたが、
こちらのほうが判りやすくヒューマンな感情に溢れていました。
人間だれしも死にたくないが、人間がもし死ななくなったら、と考える
とそれも恐ろしい。映画の中では「自然の摂理」と言っていましたが
命あるものは、いずれ滅ぶ。これでいいのでしょう。
それと、人間の心(またはそれに近い機能)を持ったロボットが
出現したら、便利というより怖いですね。アシモを見ていて
すでにそう思います。機械は機械のレベルを超えさせないように
しなければなりませんね。それがアシモフのロボット3原則なんで
すが、機械はどう暴走するかわかりませんからね。それに
どなたかも言っていましたが、アンドロイドに性別の概念を
インプットしちゃ、いけないですね。

映画の途中、ダンスシーンでジャズボーカルが流れるところが
あるのですが、こういうハイタッチな映画で、人間臭いジャズが
流れると、非常に心理描写に効果的だと感じました。

尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2009-02-27 20:14
タイトル : アンドリューNDR114
 近未来、郊外に住むマーティン家は、家事全般をこなすNDR114ロボット(ウィリアムズ)を購入します。  アンドリューと名付けられたロボットは、次第に家族の一員として人間同様に扱われるようになります。  そしてある事件を境に、彼の『ユニーク』さを知った家長の...... more
by jazzyoba0083 | 2006-04-25 23:30 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)