2006年 04月 29日
判決前夜・ビフォーアンドアフター
1995 アメリカ ピラミッドピクチャーズ、キャラバンピクチャーズ 107分
監督・製作:バーベット・シュローダー
出演:メリル・ストリープ、リーアム・ニーソン、エドワード・ファーロングほか
メリル・ストリープは、「激流」と「マディソン郡の橋」の間の作品。
リーアム・ニーソンは「シンドラーのリスト」で主演をした翌々年の作品。
その後、「スターウォーズ エピソード1」「 ラブアクチュアリー」など傑作に
出演している。私と同い年。メリルのほうが2つ年上。
息子のエドワード・ファーロングは、「ターミネーター2」で、殺されかける
サラ・コナーの息子、未来の英雄ジョンを演じていた少年(91年)。
そんな配役で繰り広げられるサスペンス&親子の愛情の絆を描いた
映画。
ニューハンプシャー州の田舎町。女医のキャロラインの下に若い女性の
他殺死体が運び込まれる。この女性は、彼女も顔見知り。
家に帰ってみると、息子のジェイコブが、失踪していて、警察が事情を
聴きに来る。殺された女性とジェイコブが最後に一緒にいるところを
目撃されていた。
ジェイコブが乗っていたクルマのトランクを開けてみた父親のは、
血のついたジャッキと手袋を発見するが、とっさに隠滅してしまう。
母は、息子が変質者に襲われ、誘拐されたかもしれないのに、なぜ、
そういうことをする、となじるが、父親は息子を守ることに懸命。
やがて、ジェイコブからボストンにいると絵葉書が来る。しかし、
これはジェイコブの演技で、実は、ガールフレンドである彼女と
言い争いをしているうちに、彼女がころんで、ジャッキに顔を打ち
死亡するという、事故だったのだ。やがて、ジェイコブは友人宅に
隠れているところを警察に見つかり逮捕されてしまう。
事故であっても、父は息子を刑務所に行かせたくないから、弁護士に
相談し、なんとか罪を逃れようと作り話をでっち上げる。
しかしし、妹、母、そして本人も真実を語らないことに疑問を持つ。
そして、ジェイコブはついに自分の罪を警察に告白する。
そして、裁判の結果、執行猶予のつかない有罪で少年刑務所に。
父も証拠隠滅で1年の実刑をくらった。
そして、月日は流れ、4人の家族に元の生活が戻ってきたようだ。
結局私の目には父親の思い込みが全ての歯車を狂わせたと感じた。
自分ならどうするだろう。映画を観ながら、心のなかで父親を
なじっていた。ということからすれば、この映画は少なくとも凡作では
ないようだ。ラストシーンで、4人で漕ぐカヤックの向こうに赤いハネ橋が
徐々に開くシーンが何かを象徴しているようだった
尚、この映画の詳しい情報は
こちらまで。
さるおです。 『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』を観たよ。 監督は『MURDER BY NUMBERS/完全犯罪クラブ』『SINGLE WHITE FEMALE/ルームメイト』のバーベット・シュローダー(Barbet Schroeder)。 原作はロゼリン・ブラウン(Rosellen Brown)。 出演は、母メリル・ストリ..... more