亡国のイージス

●「亡国のイージス」
2005 日本 日本ヘラルド・松竹 亡国のイージス製作委員会 127分
監督:阪本順治
出演:真田広之、中井貴一、寺尾聡、勝地涼、佐藤浩市、チェ・ミンソ
吉田栄作、谷原章介、原田芳雄、岸部一徳、原田美枝子、橋爪淳ほか。


皆さんの感想を読むと、ボロクソですね。私は原作を知らないので、
まあ、自衛隊全面協力なので、反政府映画にはなりようが無いわけで。
しかも、製作委員会に電通だの産経新聞だのFM東京だのが入って
居るのを観れば、お上にたてつく映画ではなく、基本路線は大政翼賛
なのだ、と想像はつく。

全体の印象は、アクション映画としてはまあまあ。プロパガンダ映画には
なりきれず、「愛国右派」の印象のみが軽く残った程度か。
結局、「軍事」を持つ国こそが「愛国」を言える価値がある、といいたかったの
だろうが、トンチンカンなまま、「ウルトラマン」みたいな(それ以下?)の
惨めな脚本となってしまった。
出演しているのが豪華な俳優陣なだけに、もったいない。
自衛隊フェチには、スカッとする映画かもしれないな。

皆さんのご指摘どおり、如月のおふくろさんの首吊り自殺と親父殺しが
今の如月とどう繋がるのか?北朝鮮の工作員がなんでやすやすと
イージス艦に乗り込めたのか。中井演じる「首領様の忠実な下僕」は
これをやるためだけに長い年月海上自衛隊に潜伏していたのか?
女忍者みたいな北朝鮮の工作員は、中井の妹なのか?彼らは
どういう家族なのか?(家族の写真を燃やすシーンがあるが、あれは
なんだ?)、何で、彼女は海中で如月とキスするのか?
アメリカが全然反応していないのは何故だ?
内閣危機管理室に首相があれだけ長い間閉じこもっていて、マスコミは
なぜ反応しないのか?
「ダイス」といわれる組織が本当にあるのか、ないのか良く判らん。

と、まあ突っ込みどころ満載ではある。B級アクション映画としては
自衛隊の全面協力があるから、観ている分にはそうは厭きない。
しかし、リアルな自衛艦や戦闘機に比べ、「いそかぜ」が沈没していく
シーンのCGが、お粗末で惜しいな。

日本において、こうも中途半端な映画しか出来ないことこそ「憂国」なの
ではあるまいか?
「たそがれ精兵衛」の真田広之、「雨あがる」の寺尾聡が好きな人は
観ない方が良いかもしれませんよ。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-05-13 17:30 | 邦画・新作 | Comments(0)