ブラザーフッド Brotherfood

●「ブラザーフッド Brotherfood」
2004 韓国 KangJeGyu Films SHOWBOX presents 148分
監督・脚本 カン・ジェギュ 
出演:チャン・ドンゴン、ウォン・ビン、イ・ウンジュ、コン・ヒョンジン他。

この映画を観た多くの人が感じられたと思いますが、兄弟の愛を感じる
以前に、朝鮮半島の悲劇を、どうしても思ってしまいます。
例えば、日本が福島新潟あたりに国境があり、共産化した中国・ロシア系の
国と、アメリカ側についた南側の日本に別れていたとしたら、(実際そんな
恐れもあったわけで)どんなことになっていただろう。戦争があったかも
知れないわけで。たまたま朝鮮半島が犠牲になっただけだと思うと
背筋が寒くなります。

シルミドの時もそうでしたが、これはやはり韓国人じゃなければ、真の思いは
判らんだろうなあ、と感じました。

兄ジンテ(ドンゴン)と弟の高校生ジンソク(ウォン・ビン)は、中の良い兄弟。
兄は病弱な母を支え、靴磨きをしながら、弟を高校に通わせている。そして
家業のそばやを支えてくれる婚約者も出来た。お金は無いけど幸せだった。
夢は自分の靴屋を開き、母に贅沢をさせてやることだった。

しかし、この一家に不幸が降りかかる。1950年の朝鮮戦争の勃発だ。
弟が徴兵されたことに抗議した兄は、彼も兵役に付かされることに。
兄弟のうち1人でいいのに。2人とも戦死したら家がつぶれてしまうからだ。

しかし、二人は前線に送られる。兄は病弱な弟を何とか除隊させようと、
敢えて危険な任務に着き、功労を認められ、勲章を貰い、昇格して
弟を除隊させるという口を上官に利けるポジションまでに付くまで頑張った。
しかし、そんな日々の戦闘の中で兄の性格が乱暴残虐に変わっていく。

弟はそんな兄が許せない。自分のためとはいえ、そんなことはして欲しくない。
弟はキッパリ、「もう辞めてくれ。俺は俺の考えで行動する」と主張する。
韓国軍は一度は平城にまで攻め入ったが、中国義勇軍の参戦で、撤退を
よぎなくされ、ソウルも火の海となる。そんな中で、兄の婚約者は赤化分子
と疑われ、かばった弟もアカのレッテルをは貼られてしまう。
そして、北鮮軍の攻撃が迫ると、狂気化した韓国国防自治団に婚約者は
射殺され、弟の収容された倉庫も火を放たれ、「政治犯」は焼死させられて
しまった。

母国に裏切られたことに激怒した兄は、北に転じ、韓国の敵となって現れた。
弟は自分が放火で死んだと思って北に行ったに違いないと、前線に行き、
激戦の中、兄を探す。そしてついに兄を探し当てたのだ。
しかし、兄弟は二人揃って母国に換えることはできなかった・・・。

戦闘シーンは、物凄く激しいしリアルに描かれる。戦争の残虐さを、
目を開いてしっかり見ろと言わんばかり。
北朝鮮軍との戦いでは、「ああ、この人たちは本来同じ国の人同士なのに」
と思わずには居られない。

冒頭やエンディングのシーンは「プライベートライアン」を想起させます。
私としては、一家をメチャクチャにし、兄弟を狂気に落としいれ、同胞同志を
殺させた戦争が憎くてたまりません。早く南北が平和裡に統一され、
民族分断の悲劇が一刻も早く終わるよう、強く祈ったのでした。

テレビミニシリーズ「プロポーズ」で、優男の詩人でデビューしたウォン・ビンが
成長した姿が眩しかった。チャン・ドンゴンとウォン・ビンのキャスティングは
正解だったと思います。
「亡国のイージス」と比べると、やはり今でも戦時中の国と、60年間平和ボケ
してきた国の作る映画の差を感じざるを得ません。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-10-06 20:15
タイトル : ブラザーフッド
 『一緒に帰ろう・・・』  コチラの映画はあっしゅさんにオススメいただいて観てみました。  基本的に戦争映画ってちょっと苦手気味なのですが、コチラも結構迫力があってちょっといわゆるグロい映像も多いんですよねぇ〜。  ど〜してもそんなグロさが残ってしまう....... more
by jazzyoba0083 | 2006-06-04 01:10 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)