スカーフェイス Scarface

●「スカーフェイス Scarface」
1983 アメリカ ユニバーサル映画 170分
監督:ブライアン・デ・パルマ 脚本:オリバー・ストーン
出演:アル・パチーノ、スティーヴン・バウアー、ミシェル・ファィファー他

1932年のハワード・フォークスの同名の映画のリメイク。
しかし、3時間になんなんとする映画を観るのは、なかなか覚悟がいますね。
最近の渋いアルが印象深かったのですが、23年前の勢いのあるアルも
良いですね。この映画にピッタリだ。

キューバからアメリカに渡ったトニー・モンタナの成り上がりと破滅の物語。
チンピラであったトニーだが、麻薬ビジネスで、勢力を伸ばし、マイアミに
帝国を作り上げるが、自らもジャンキーになり、前のボスから奪った女も
ジャンキーになり、妹までもジャンキーになっていく。そして豪邸の警備に
売り上げの12%をかけ、誰も信用出来なくなっていく。
ついに、キューバ時代からの親友だった、マニーすら、妹に手を出したと
言って射殺してしまう
母親から「お前の触ったもの全てが腐っていくよ」という言葉を投げつけ
られる。

勢力を誇っていたトニーだが、マネーロンダリングのおとり捜査で捕まり、
なんと刑務所行きを逃れるために、コロンビア政府の腐敗したグループと
麻薬帝国から、国連でコロンビア政府と麻薬組織の結びつきを演説する
ジャーナリストを暗殺すれば、刑務所には行かずにすむだろう、と
約束される。
ジャーナリストのクルマに爆薬を仕掛けて暗殺を試みるトニーだったが、
子供と奥さんを乗せたことから、計画を中止。「俺はガキはやらないんだ」
と。しかし、これがコロンビア麻薬帝国のボスの怒りを買い、トニーの家に
大部隊の刺客が送り込まれる。 大銃撃戦の末、全身を穴だらけにされた
トニーは大豪邸のプールに浮かぶ死体となったのだった。

カストロがアメリカに行きたいやつは行っても良いといったため、大量の
難民がマイアミに到来し、このあたりから、マイアミは全米一危険な都市と
言われるようになり、「マイアミ・バイス」などの舞台にもなった。

そんな実話をベースにして、暴力と麻薬にまみれて成り上がり死んでいった、
一人の男の寂しい話ではあるが、トニーにとっては太く短く生きた、
上々の人生だったといえるのだろうな。この手のギャング映画の常道として
「誰も信用できなくなる」「女がキーの1つ」というのは、きちんと踏んでいる。
下層階級のヤクザの使う言葉だからダーティなのは当然としても、自分の
女からも「その汚い言葉使い何とかならないの?」とたしなめられるのには
笑った。そして、ラストシーン、アルはまるで弁慶の立ち往生の風情です。

ギャング・バイオレンス映画としては楽しめる作品でした。
「ワンス・アポン・ナ・タイム・イン・アメリカ」以来、ギャング映画ってあまり
見なくなりましたね。もう、流行りじゃないんでしょうね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-09-18 22:19
タイトル : スカーフェイス
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by jazzyoba0083 | 2006-06-11 16:31 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)